my favorite things

絵本の話を中心に、好きなもの、想うことなど。

たのしいしりとり

2018-07-31 18:15:04 | 好きな絵本

シンプルな作りなのに、繰り返しいつまでも遊べて。
遊びに飽きた時は、ただそこに描かれている絵を眺めるだけでも
ちっとも飽きない。

安野さんの、このしりとりの絵本は、今までありそうでなかった
とっても優れものだと、しみじみ思いました。




まず見開きの絵の中から、好きなものを選んで、しりとり開始。
ページをめくって、それに続くものを選んだら、またその次のページへ。
そして、最後まで辿り着いて、ちゃんと「〇ん」で終われたら上がり!だけど、
もしも、その言葉に行かれなかったら‥はい、最初に戻ってはじめから。
というしくみなんです。



私は、神田駅から電車に乗って、川口駅で降りるまで、4回くらいチャレンジして
やっと上がることができました(笑)。

家に帰って、さっそく娘に紹介したら、やってみるやってみると大乗り気。
もうすぐ22歳になる子とも、しりとりで遊べるなんて、さすが安野さんです。

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ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ★アディオス@TOHOシネマズシャンテ

2018-07-26 18:46:21 | 好きなもの・映画やDVD

今週の日曜日に、夫とともに観てきました。



前回の映画からもう18年も!たってしまったのですね。


前作を観た方だったら、ほぼ絶対に今回も観にいっていると思いますが。
もし、今回、え、なにこれ?初めて聞いたけど、の方でしたら、
だまされたと思って、ぜひ映画館で観てみてください。

ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブができたいきさつも、キューバの音楽も、
イブライム・フェレールも、ルベン・ゴンザレスも、ついでにヴェンダースも
知らなくても、熱い気持ちがこみ上げてくると思います。

なんなんでしょうね、この気持ち。
カリブ海の島、共産主義、ラテン民族‥どこにも共通点なんかないのに、
ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブの曲や歌声を聴いていると、郷愁にも
似た想いでいっぱいになり、加えて、結成当時でも60代、70代の音楽家や
歌い手の生きざまに、心打たれっぱなしでした。


:::


18年という時間の積み重ね。18年前。
私自身のことで言えば‥前作は、娘を保育園に預け、平日仕事を抜けて
夫と、ほんとうに久しぶりに(たぶん出産後初めて)観に行った映画でした。
映画が始まる少し前に、携帯電話の電源をオフにした瞬間を鮮明に覚えています。
もし保育園から何か急な電話がきても、出ることはできないのだと思ったので。
そして、映画が始まった冒頭から、涙が出てしかたなく。
映画を観る。という行為そのものに、感動していたのかもしれないなあと
後から思いました。

あれから18年たって、私の(いわゆる)子育て期は、もう終了でしょうね。
娘、来月はひとりでイタリアに1ヵ月短期留学で、昨日今日明日は、それの
練習?を兼ねて、ひとりで札幌へ行っています。

「アディオス」 ですね(笑)、私の子育て。
こんな日が来ると、あの日思いきって電源切った私に教えてあげたい。


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そのときどきの心持ち

2018-07-20 18:09:27 | 好きな本

こちらの画像は文庫版の方ですが、私が読んだのは、単行本のほうで、
少し前に、古本屋で200円で売られていました。



単行本が出たのは2000年2月。
たいていの(春樹氏の)本は、出たらすぐに買っているのですが、
この短編集は持っていませんでした。
なぜかといえば、『新潮』に連作として載っていた1999年8月号から
12月号まで、そのたびに図書館へ読みに行っていたからです。

1999年、8月。
娘3歳になった年です。近くの図書館へ絵本を借りに行き、雑誌の棚の
文芸誌のところや、好きだった小説家の本などを、私自身もまた借りる
ようになったころだったのでしょうか。
詳しいことは覚えていませんが、雑誌コーナーの木のベンチに座って
その月の『新潮』を読んでいる自分の姿はうっすらと思い出せる気がします。

2002年になって文庫が出たときも買わなかったのに、数年前から、
機会があったら再読してみようと思っていたのは、この短編集が
1995年1月の、阪神淡路大震災後をひとつのテーマとして書かれていることと、
自分自身も2011年3月の大震災を自分の身におこったこととして、
とらえているからなのだと思います。

抗いようのない底知れない恐ろしいもの。

1999年に読んだときは、字面では理解していても、絶望や恐怖の表面を
なぞっていただけだったことでしょう。
2018年現在の私が、もろもろを理解し、経験し、いくらかでも賢くなり
深く思いを寄せられるようになっているかといえば、そういうものでも
ありませんが、少なくとも、1999年の後半に毎月、図書館のベンチに座り
膝の上に雑誌を広げていたときよりは、幾分経験値の矢印が上向きになって
いるかな、なっていればいいなあと思います。




目次をひらいて。

『UFOが釧路に降りる』
阪神淡路地震のニュースを連日見続けた奥さんが突然いなくなる、とことは
覚えていたが、主人公が釧路へ、どーして出かけることになったのかは
まるで思いだせず。(読み終えた今でも、UFOのあたりが飲みこめず‥)

  「それはね」とシマオさんはひっそりとした声で言った。
  「小村さんの中身が、あの箱の中に入っていたからよ。小村さんは
   そのことを知らずに、ここまで運んできて、自分の手で佐々木さんに
   渡しちゃったのよ。だからもう小村さんの中身は戻ってこない」


『アイロンのある風景』
浜辺でたき火をする人が、とても印象に残っていたが、その話のタイトルが
こちらだったとは。

   順子は男の顔を見上げた。「アイロンがアイロンじゃない、ということ?」
   「そのとおり」
   「つまり、それは何かの身代わりなのね?」
   「たぶんな」
   「そしてそれは何かを身代わりにしてしか描けないことなのね?」


『神の子どもたちはみな躍る』
表題作なのに、あらすじが思いだせなかった。主人公の名前が夫の名前と
同じ(漢字は違うが)だったことに読み始めてすぐに驚いた。

   様々な動物がだまし絵のように森の中にひそんでいた。
   中には見たこともないような恐ろしげな獣も混じっていた。
   彼はやがてその森を通り抜けていくことになるだろう。
   でも恐怖はなかった。だってそれは僕自身の中にある森なのだ。
   僕自身をかたちづくっている森なのだ。僕自身が抱えている獣なのだ。



『タイランド』
タイのリゾート地が舞台だったはなしがあったことは覚えていたが、この本に
はいっていたのか。

   「~しかしそれが本当に私が自分の耳で聴き取ったものなのかどうか、
    定かにはわかりません。一人の人間を長く一緒にいて、その言葉に
    従っていると、ある意味では一心同体のようになってしまうのです。
    私の申し上げていることはおわかりになりますか?」



『かえるくん、東京を救う』
かえるくんは、地下深いところで、みみずくんとの激闘を制し、生還して
きた話だとばかり思っていたが、実際にはかえるくんとみみずくんが戦う
シーンはどこにもなかった。

    「片桐さん」とかえるくんは神妙な声で言った。「あなたのような
     人にしか東京は救えないのです。そしてあなたのような人のために
     ぼくは東京を救おうとしているのです」



『蜂蜜パイ』
単行本になる時の、書きおろし作品なので、もしかしたら初めて読んだのかも
しれないと思う。そのくらい何も覚えていなかった。

     でも今はとりあえずここにいて、二人の女を護らなくてはならない。
     相手が誰であろうと、わけのわからない箱に入れさせたりはしない。
     たとえ空が落ちてきても、大地が音を立てて裂けても。


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エドワード・ゴーリーの優雅な秘密@八王子夢美術館

2018-07-17 17:29:22 | 好きなもの・美術館や展覧会

連日猛暑のなか、ともだちと行ってきました、八王子。


(1枚も写真を撮らなかったので、チラシの画像で失礼します)

たしか昨年(?)宇都宮でやっていて、観に行きたいと思いながらも
逃していたので、この度は、会期が始まってすぐに行きました。



ゴーリーの絵本。
地元図書館では、絵本のコーナーではなく、画集やイラストの棚に
置かれていたと記憶しています。

緻密なペン画で描かれた奇妙な動物や、憐れな子どもたち、そして
シュールなストーリー。
これでもか、というくらい悲惨な展開に、逆に笑いがこぼれてきて。
こういう絵本の楽しみ方もあるのだなーと思ってしまいました。


冒頭画像の左上に居る、毛皮にスニーカーの人がゴーリー本人で、
その恰好がお気に入りだったとか。
ニューヨーク・シティ・バレエの大ファンで、その公演を見逃したくなくて
ニューヨークに住んでいたというエピソードが、(なぜか)一番私に
響きました。

絵本の原画や挿絵以外にも、バレエの衣装や舞台装置のデザインもあり、
なかでも、特によかったのは、ゴーリーが自分のお母さんに宛てた手紙の、
封筒に描いた絵でした。
たとえば堀内誠一さんが旅先から家族やともだちに送った絵葉書とか、
たいそうステキなものを、展覧会で、観たことがありますが、封筒そのものに
アドレスもデザインの一部と化した、あんなステキなもの、今までに観たこと
あったかな、と思いました。
(1枚だけポストカードになっいましたが、全部カード化して貰いたかった!)




迷ってしまって、結局絵本は買わなかったのですが、こちらが一番気になりました。
ストーリーのある読み物ではなく、「アルファベットブック」なのですが、
副詞にスポットが当たっているのです。原文と訳文の両方が書いてあって、
よくこんなに思いつけるなあ、とその両方に感心しました。


「アルファベットブック」でもう1冊、こちらもよかったなー。

ゴーリーが考えた「不思議な架空の動物」がA~Zまで、紹介されています。

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あいさってたのしい どろんこハリー よかったねネッドくん

2018-07-14 12:13:19 | ひらきよみ(読み聞かせ)

昨日は今学期最後の読み聞かせの日でした。
1年生のクラスへひとりで行ってきました。



1冊目は、先日2年生のクラスで読んでみたこちらの絵本。


「お・は・よ・う」

おはよう って いいながら くちを すぼめていたら‥

ことりに なっちゃった!


「いた・だき・ます」

いただきます って いいながら りょうてを あわせて いたら‥

りすに なっちゃった!

といった、内容なのでとても1年生向きと思いきや、
両手を合わせるポーズ→りす ということはわかっても、
ぴょんぴょんとぶ→うさぎ が必ずしも出てこないところが1年生の
クラスの面白さというか‥2年生の場合は、2度動物が続くと、これは
次も動物なんだなと予測できるのですが、1年生は気の向くまま思うまま(笑)
(もちろん動物だとわかった子もいましたが)好き勝手なことばを
口にしていましたね(笑)。




2冊目は今回の「届ける絵本」


懐かしいですね~家で、もう何度も何度も何度も読みました。
小学校では、最近はこの季節に『うみべのハリー』を選ぶことの方が
多かった気がするので、とても久しぶりに読んだと思います。

知ってる子と知らない子だったら、お話を知らない子の方が
ちょっと多かったかな。

思いっきり遊んでどろんこになって、いろんな芸当をしてみせても
家の人に 「なんだか ハリーみたいだけど、これは ハリーじゃないよ」
と言われてしまうところでは、とても心配そうな顔をしている子が
何人も居たのが印象的でした。


2冊読み終わってもまだ時間は半分くらいあったので、3冊目でこちらを
読みました。


知っていて、「この本おもしろいんだよ」と言っていた子もいましたが‥。

1年生で読むよりは、もうすこし上の学年か、あるいは高学年のクラスで
長いお話を読んだあとの息抜き的な本として、読んだほうがいいかも、と
思いました。

ネッドくんに次々に起こる「たいへん」と「よかったね」の繰り返しに、
最初の1回では、気が付かないというか‥だいぶゆっくり読んだつもりですが、
展開についていくのは大変なのかなーと感じました。
これが、おうちで、お母さんやお父さんと一対一で読んでいるのなら、
いくらでも、戻って、眺めて、理解して、ああそうかおもしろい、と
なるのかもしれませんが。


細かい反省点も踏まえつつ、また2学期もがんばっていこうと思います。

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女と男の観覧車@MOVIXさいたま

2018-07-11 17:58:02 | 好きなもの・映画やDVD

あ、この映画観たいな、と思うのはどんな瞬間ですか?

私の場合は、好きな俳優・女優さんが出演しているものが
一番のポイントで(笑)、次に〇〇監督作品とか、〇〇賞受賞作品とかも
チェックしますが、それ以外では、ロケ地や舞台がニューヨークのものは
たいてい「観たい」になっています。

なので、こちらの映画は、そのすべてが備わっている‥主演がケイト・
ウィンスレット、監督はウッディ・アレンそして舞台はNYコニーアイランド
(しかも50年代)‥ので、もちろん観に行きました。



オリジナルタイトルは、Wonder Wheel
コニーアイランド遊園地にある、観覧車のことです。

ストーリー的には、何も解決しない、アンハッピーエンドな
映画なのですが、不思議と後味が悪くないのはなぜなんだろう?
全体のトーンと流れてくる音楽のせいなのか? と、帰り路で
ずっと考えていました。


↑のポスターは、主役のケイト・ウィンスレットの部屋ですが、
なぜ窓の外にあんなに大きく観覧車が見えているのかというと‥
遊園地の「中」で暮らしているからなのです。
部屋と、職場(遊園地内のレストラン)と、愛人との密会の場所
(遊園地内のボードウォークの下とか)がものすごーく近いというか
すべてコニーアイランド内で、たまに愛人のアパートメント(マンハッタン)
でも密会するのですが、そのときも突然部屋の場面で。
たとえば、地下鉄に二人で乗るとか、そういう移動のシーンはないのです。
だからなのかな‥映画というよりは、演劇を観ているような気持ちが
しました。



人生は、つらく苦しいことに直面しても、降りるタイミングがなかなか
つかめない観覧車、ということを示唆しているのかなあと思いますが、
どこかのタイミングで、無理やりにでも「別の場所」へ飛び降りて行って
ほしいという願いを、主役のジニー(ケイト・ウィンスレット)に託しつつ。



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女子のたのしみ

2018-07-10 18:21:31 | ふと思ったこと

思い起こせば。

昨年娘の成人式が終了した時に、安堵とともに、その前年の秋の
写真前撮りから、成人の日とうじつまで、ずいぶんと自分の
気持ちが張り詰めていたことを知ったのでした。

一式レンタルをやめたので、着物はどうする? から始まって、
御草履買いに行ったり、美容院や写真館の予約したり、天気の
心配等々。

でももうこれでしばらくは(結婚式までは)、こういうことも
ないだろう、と思っていたら。




はい、まだこちらがありました(笑)。



今度は、大学のすぐそばで着付けからすべてして貰える、一式レンタルで
いいかなあーと、娘と相談しました。

どういう着物に、どの袴を合わせるかなどなど、本人が決めるものだし、
決めて欲しいと思いながらも、ついつい懸命に見てしまう自分がいます(笑)。

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ありがとうございました

2018-07-02 15:04:35 | 好きなもの・Tシャツ

糸コトさんと、BOOTS&STICKS とのコラボでできた
postal bag (ポスタルバッグ)

6月30日をもって、販売終了となりました。





多くの方にみていただき、気にしていただき、お揃いで持って
いただき、ほんとうにありがとうございました。

またいつか、楽しいものを一緒に作ることができたらいいなあと
思っています。





切手シリーズTシャツのほうは、引き続き絶賛販売中です。
ぜひ、BOOTS&STICKS のサイトでお買い物くださいませ。
(切手の絵柄は、左下だけではなく、ご希望により、ワンポイントの
ように左胸に入れることや、ボタンを開けて着たシャツから
のぞいて見えるように、真ん中あたりにプリントすることも
できます。Tシャツボディも男女兼用サイズや、スタンダートタイプ
の中から選びいただけます)




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