my favorite things

絵本の話を中心に、好きなもの、想うことなど。

夏の思い出 2010

2010-08-30 23:05:09 | 日々のこと
明日で8月も終わり、いよいよ新学期が始まります。
(うちの方の中学校はいまだ3学期制です)

先週の土曜日、磯敦子さんのワークショップ@らふと に参加しました。
7月のことり文庫さんでの綿の絵本作りに続き、この夏2度目です。

らふとのは、お庭でとれたハーブをあらかじめ乾燥させておいてくれたものを、
磯さんの織った布で、思い思いにチクチクした袋にいれて‥
なんとも贅沢なサシェを作るというものです。

私のは、磯さんのお手本を参考にして、こんな洋ナシ型。
 前。写真がぼんやりでよく見えませんが、一応ステッチが入っています。

  後は‥なぜかポケットついてます・笑


形はともかく、とってもとってもよい匂いがする、素敵なサシェができました。

※一緒に参加した方の作品や、その日のお庭、ワークの様子は、こちらのブログ
とても丁寧に紹介されています。



チクチク作業なので、使い慣れた道具があればご持参くださいと、案内にあったので
私は、ホクホクしながらこれを持っていきました。

 オトナツで見つけた
ちゅうぶるで、スウェーデンのものだそうです。

ほら‥こんなふうに。(自己満足)



で、簡易携帯裁縫箱じゃないときは、こんなふう。
 普段使っている指輪とピアスを入れてます。(自己満足×2)



洋ナシサシェは、いつも持っているバッグの中に入れています。
おさいふだしたり、手帳を出したりするたびに、ほんのりお庭の匂いがしてきます。

夏の匂い、2010年の夏の匂いです。



そうそう、もうひとつの夏の思い出の品は‥

 このタオルハンカチ。
誕生日に娘が贈ってくれました。

 こんなふうに伸ばしてペットボトルを
入れたりしていますが、他にも保冷材を入れたり、なんとなく(笑)便利そうです。

10日前、友だちとの「初原宿」で、買ってきてくれました。
楽しかったお土産話も一緒に入っているようで、嬉しいです。



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荒井良二展@うらわ美術館

2010-08-29 15:57:14 | 好きなもの・美術館や展覧会

スキマの国の美術館 覚書

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いつも胸の中に

2010-08-28 23:18:51 | 好きな絵本
何かを思い描いたり、誰かのことを想ったり、遠い場所を夢みたりするのは
頭の中での作業だと、理屈では分かっていても、重ねた両手は自然に胸の前で
組まれるし、ずきんと鳴ったり、きゅんとするのも胸の内側ではないですか?


この本。
そっと覚えて、いつでも自分の「内側」で、繰り返し唱えた短い詩が、
安野さんの美しい挿絵とともに、50篇も入っています。
ソナチネの木
  岸田 衿子  作    安野 光雅  絵


詩っていうか、ひとりごとみたいな短い文は、すべてがたったの4行でできていますが、
一旦自分の中に入ってくると、それはどこまでもどこまでも広がっていく感じです。

たとえばこんなふう。

    わたしはえのぐをといた
    昼をとっておくために
    窓をみがいた
    夜をとっておくために

ソナチネの木。
タイトルからして、すごく素敵。

    小鳥が一つずつ
    音をくわえて とまった木
    その木を
    ソナチネの木 という



rの14歳の誕生日に、と贈った本ですが、彼女の胸に届く日が来るまでは
(こういう詩が響くようになるのは、好きな人がいてこそですから)
私が何度も何度もページを繰るでしょう。



*今年もまた誕生日がやってきました。
奇数の年より、なぜか偶数の年(年齢)になるほうが、好きだなと思います。
今朝、昇る朝日をみたのです。
12年前の、8月28日を覚えているように、12年後も、今日のことを思い出すことが
できるでしょうか。

強い日差し、夏の庭、友とのおしゃべり、家族の祝福‥ソナチネの木。




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ライオンキング@四季劇場

2010-08-24 22:49:26 | 好きなもの・おでかけ
8月22日。
rの14回目の誕生日に、劇団四季のライオンキングを、二人で観に行きました。

曜日で日にちを選んだので、誕生日観劇になったのは偶然なのですが、でもやはり
嬉しい気持ちが二重になった感じです。


ライオンキング。

10年以上も日本で公演が行われているのですって。

最初はディズニーの映画でしたよね? 調べたら1994年6月全米公開となっていました。
それを観たのは、住んでいたときのニューヨークではなくって、その翌年遊びに行ったときの
ニューヨークの映画館でした。

そして、その後、ブロードウェイでのミュージカルの初演は、1997年11月。
2歳になる少し前のrを連れて、ニューヨークへ行ったのが1998年6月だったので、無理すれば
観れないこともなかったのですね。もう全然そのあたりのこと忘れていました。

ライオンキングの話や劇が、特別好きなわけではないのですが、何度か続けてNYへ
行っていた頃とちょうど自分の中で重なるのです‥。
だからなのかー
冒頭のシーン‥太鼓が鳴って、歌が始まり、動物が(動物を演じている人です、もちろん)
どんどん出てきて舞台に集まってくるところで、なんだかぐっとこみあげてくるものがあり、
涙がとまりませんでした。

行ったこともないサバンナが頭の中に現われたり、太鼓の音に、いろんな思いを乗せてみたり、
ブロードウェイでの舞台は、日本人が演じている目の前のものと、どう違っていたのだろうと
ふと考えたり。



前半1時間半、休憩20分、後半1時間半、って感じだったと思います。
とてもよくできていたなと思いました。
ミュージカルに全然詳しくないのに、生意気な言い方ですが、詳しくない人をちっとも飽きさせない
演出が満載だったし、舞台(演劇ってことでもありますが)に関わっている人って、演じる人も
裏方の人も、すべての人が、舞台のおもしろさに魅了されているのだろうなあと、
思わせてくれました。

もちろん音楽もよくって。太鼓の音で始まる歌や曲に私はすごくよわいです。



余談ですが、今朝まで、『ミムス』という本を読んでいたのです。
中世の話で、お城や道化師や王様が出てくるのですが‥ライオンキングが始まって少ししたら
何度もその話を思い出している自分に気が付きました。
王様とか、王様の弟とか、裏切りとか、復讐とか、そんなことが繋がっていたのだと思いますが。
ライオンキングにおいて、主役より存在感があったのが、王の弟のスカーだったし、
悪者のハイエナの演技は秀逸でした。



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かえってきました

2010-08-19 16:34:00 | ふと思ったこと

PCとブログのある生活に戻ってまいりました。

**

あと数年で、結婚してから25年という信じられない事態を迎える今頃になって
なんだかようやく夫の実家に馴染んできている自分を、今回の帰省で
とても強く感じました。

帰省といえども旅行のはずなのに、ほとんど「旅=別の場所」という感覚がなかったし、
何より、一晩寝た翌日の目覚めの爽快さには、自分でも驚いてしまい、しばし
それは何に因るものなのかを考えてしまいました。

久しぶりに、ほんとうに久しぶりに、とてもゆっくり寝られたのです。
(普段もよく眠れているのですが‥早起きが重なっていたのです、きっと)

行きたいなあと思っていた所へも義妹の運転で連れていってもらったし。
のんびりしていることが、イコールつまらないこと、に思えなかったのも
よかったと思っています。
(なんか今までは、せっかくの旅行なのだから、計画的に、有意義にという
気持ちが強かったのです、たぶん‥)

あと‥手軽に読める文庫本が手元にあって、みんながテレビを観ている中でも
平気で読めるようになったのもよかったこと。


***


出かける前に、コメント欄でマミーおばさんが教えてくれた、末盛千枝子さんが
載っている「クロワッサン8月25日号」も、四日市のスーパーマーケットで買って
読みました。そして、

銀座松坂屋の地下にある MUJI BOOKSで、8月26日(木)まで

『人生に大切なことはすべて絵本から教わった』フェア 
 ~末盛千枝子さんが出会った素晴らしい絵本、そして人々~

があると知り、昨日東京へ着いたら寄って来ようかなと思っていましたが
暑さに負けて、寄り道なしで帰宅してしまいました。

本の中で紹介している絵本の他に、船越桂さんが、甥っ子(末盛さんの息子さんたち)の
ために作ったおもちゃなども展示されているそうです。

 

 

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なつやすみ

2010-08-12 15:56:38 | 日々のこと
明日から、恒例の四日市詣です。

今年はお正月に帰省しなかったので、お義母さんに会うのはぴったり1年ぶり。

rに会うのを心待ちにしていてくれることでしょう。


何年か続けて、四日市から京都、四日市から飛騨高山、四日市から奈良、と
旅行に連れていってもらったけど、お義母さんの体がしんどいということで
昨年からそれはなくなりました。
それでも、日帰りで、近江八幡に去年は行ったし、今年は、別冊アルネの「三重へ」が
あるので、近くても訪れたことがなかった、津や松阪などへ繰り出そう(笑)と
思っています。

このブログは18日(水)まではお休みしますが、Tシャツ屋マネージャーブログの方は
携帯から投稿更新しようと思っています。
たいしたことは書けませんが、よかったらそちらを見てみてください。


***


それと。

絵本の栞 4回目 が本日掲載されました。
選んだ絵本は、『オーケストラの105人』です。

この絵本は、ことり文庫さんが開店して、たしか2度目にお店に行ったときに
選んだ絵本です。

このブログ内にもレビューがありますので、1回目~3回目のも合わせて
興味がありましたら‥。



あかいひかり みどりのひかり

エミリー

ひみつのひきだしあけた?

オーケストラの105人




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がたんごとん がたんごとん

2010-08-09 19:17:21 | 日々のこと
林間学校 3泊4日。

どんな時間を過ごしてきたのかー

ほんとうに日焼けした顔で‥しかも笑顔で‥帰ってきました。


楽しくって、もっと泊っていたかったそうです。
杞憂 って言葉を思い出し、自分のことだって思ったんですって‥やっと
気がついたかって感じですけど)


がたん ごとん がたん ごとん と
機関車はひとやま越えてきたようです。



*気にかけたり、心配してくださった方、ありがとうございます*





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どこまでもつづく‥

2010-08-06 16:25:10 | 思い出の絵本
がたん ごとん 
がたん ごとん

のせてくださーい


最初に乗るのは哺乳瓶。


がたん ごとん
がたん ごとん

のせてくださーい


赤いカップとスプーンが続きます。


がたんごとんと走っていくのは、凛々しい眉の、黒い機関車。その後も
りんごとバナナを乗せ、ねことねずみを乗せて、子どもが待つ食卓へ走ります。


 安西水丸 作

あかちゃん絵本としてとっても人気があるこの絵本。
私も、小さかった娘のためと、水丸ファンの自分のために(笑)、12年前くらいに
買いました。

初めて読んで聞かせたのは、新幹線の中だったと記憶しています。
四日市からの帰りで、名古屋から乗った新幹線はとても空いていたのですが、
なぜか、私たちの席と、その前だけは「混んでいて」、rは座席に立ちあがって
前をのぞきこんだり、シートを叩いたり‥
気を紛らわせるために、四日市の書店で見つけた(残念ながらこのときはまだ
メリーゴーランドを知りませんでした)この絵本をバッグから取り出して、読んだのでした。

それから、がたん、ごとん、がたん、ごとん と何回いや何十回(何百回?)
この機関車を走らせたでしょうー。

貨物は3つしか連結していないので、最初に哺乳瓶が乗り、次にカップたち、
リンゴたちで、もういっぱいになり、ねことねずみが乗るところはないのです。

ページがそこへ行くたびに、rは、ねこさんとねずみさんはどこに乗るの?
と訊き、次ページで、ちゃんと乗れたことがわかると「乗れたね」と笑顔を見せたものでした。
(懐かしい思い出です)



がたん、ごとん、がたん、ごとん‥

機関車は、今どのあたりを進んでいるのでしょう‥


2歳にのときには、2歳の悩み。
7歳になれば、7歳用の悩みがちゃんと用意されているのだということを
知りながら、私もママと呼ばれるようになってからもうじき14年になろうとしています。
14歳になる中2女子の、r限定の悩み‥ちゃんと用意されていましたよ。

人間誰にも、弱いところ苦手なところ、わかっていてもちゃんとできないところが
あります、よね?
彼女はとてもとても心配症というか、余計なことまで考え過ぎてしまうのです。
本日から3泊4日で、林間学校へ出かけたのですが、一番の悩みというか課題は
夜、緊張しないで(大勢の中で)眠ることができるか、なんです。
なんだ、そんなこと!と、お思いの方もたくさんいるでしょう‥でもそれが
彼女の「弱点」なのです。




朝方、その不安で起きてしまったrの背中をさすりながら、しっかりとした
骨に守られたのびやかな体に、いつの間に育ったのだろうと思いました。
あんなにふくふくで、あんなに頼りなくて、ぽわぽわの赤ちゃんだったのに、です。


がたん、ごとん、がたん、ごとん。

いろんなことやものや気持ちを運び、

がたん、ごとん、がたん、ごとん。

乗り越えていかなければ、その先へと進んでいくことはできません。


それはもちろん、私自身にも言えることです。




*がたん ごとん がたん ごとん には、この夏、続きができました。

  波打ち際を機関車は走ります。

 見比べると、機関車の顔‥微妙にちがうんですよー



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オトナのナツヤスミ

2010-08-02 15:15:46 | 想うこと
オトナのナツヤスミ

この魅惑的な言葉の響きと、掲載画像に誘われて、昨日ひとりで日本橋浜町へ
出かけてきました。



大人 夏休み。

普通に記すと、ただの普通な言葉でしかないのに、この二つが「の」で結ばれ
さらに、オトナ ナツヤスミ と変わると、それだけでぐっと涼やかな感じと、
惹きつける力が働くのはなんででしょう? 不思議です。

子どものときは、夏になると、「夏休みがやってくる」だったのに、学校を卒業し
働きはじめると、「夏休みをいつ取る?」というふうに、自分から進んでいかないと
自然にはやってきてくれないものに変りました、よね?

さらに、自分の家に子どもが居て、それを中心に生活が回るようになってくると、
子どもには自然にやってきてくれる夏休みも、大人であり、親の私には、進んで
勝手に「取る」わけにもいかない貴重なものに、さらに変化してきました。

だから、オトナのナツヤスミ という言葉に魅了されるのでしょうね~
その、いつでもウェルカム的な雰囲気に・笑。



前置きというか、能書きが長くなりましたが、ヒナトノオトさんの企画は今回も
とてもいいですよー。

いただいた案内ハガキにあったとおり、織り布、バッグ、装身具。
陶やガラスや木の器。北欧の生活具。ほんとうに充実しています。

どれもどの作品にも、作り手の方が居て、その人が自分の頭と心と手をフル回転させて
気持ちをこめて作ったもので‥その想いを集めたら、いったいどれくらいに
なるのかなあと思うとちょっとコワイ気もするけど、棚や机の上や、壁に飾られている
品々は、どれも、しんとしてお行儀がよく、澄まし顔をしています。
そう見えるくらい‥なんていったらいいのかな‥もうその段階では作り手さんの
手を離れて、ひとつのものとして存在していて、使ってくれる誰かを待っているのです、きっと。
見ている他の方々も(もちろん私も)とても楽しそうなのは、どうやってそれらを
使おうか、あるいは喜んでくれそうな誰かに贈ろうかと、考えているから
なんでしょうね。

作り手の方は、出来上がった直後の喜びよりも、選んでもらった喜び、さらには
使い続けてもらった喜びの方が、ずっと大きいのだろうなあと想像します。
5年後の布、10年後の器、12年後のリングやネックレスなどなど‥。
時間が経つということは、生活の一部になって、共に生きて行くということでもあるし‥
使い切ったらおしまいとか、いらなくなったら捨てればいいの、対極にあるものだから
選ぶひとときは、さらに楽しいのでしょう‥。
なんか、わかったような気がしてきました。選んだものと一緒に過ごしていく時間までもを
一緒に選んでいるのだろうなあということが。

これもある意味「旅行」です。


※画像はヒナタノオトさんのサイトよりお借りしました。
いい写真ですよね、ぐっときます。会期は8月29日まで。







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