先週の土曜日に、こひつじ文庫さん主催の「たしろちさとさん講演会」に
参加させていただきました。
(お話の内容や、ご紹介いただいた絵本などは、こひつじ文庫さんのブログに
詳しく載っていますので、どうぞそちらをご覧ください。)
ほんとうに「学び」と「気づき」がたくさんあった、貴重な2時間を過ごすことが
できたのですが、なかでも、一番感動したお話は、たしろさんの、小さいころの
想い出の中の、「旅行をもう1回楽しむ会」です。
どういう会かというと‥家族旅行等に行って帰ってきたら、楽しかったねえーと
その旅行を家族でなぞる?というか辿る?というのです。
もしそれがイチゴ狩りだったら、家にある材料で家族の誰かがビニールハウスを
作ったり、また別の誰かがイチゴを作ったり。
ある時のスキー旅行では、帰ってきてから、お母さまが、ちさとさんやおとうさまを
主人公にした絵本を作って、想い出をなぞったとのこと‥。
ね、素晴らしいご家族ですよねー。
後半では、スライドも使って、ご自身の創作過程を惜しげもなく、お話してくださり‥
スライドの最後の1枚が「おはなしのたねばこ」の写真だったのも、とても印象に
残っています。
この日は、月末に向けての仕事があったので、講演会終了の後に、すぐに
帰宅しなければならなかったのですが、1冊だけたしろさんの絵本を買いました。
念願のアフリカ旅行に行くことができたのですが、成り行きで?
キリマンジャロ登山をすることになり‥でも、その経験がとても貴重で
かけがえのないものだったことから生まれた絵本なんだそうです。
慌ただしく帰宅し、午後いっぱい仕事して、さて夕方、
この冬初めて袖を通したオーバーコートにブラシをかけていたら、
衿元に留めて出かけたブローチがないことに気が付きました。
三日月の、シルバーの、とても気に行っているものだったのに、今の今まで
なくなっていたことに気が付かなかったのです。
朝、玄関を出た時にそこに付いていたのは確認していたのですが、
そのあとは、「いつまで」あったのかも覚えていないし‥(まあ覚えているくらい
ならなくしたりしないのでしょうが‥)
夜、寝ようとしても、ブローチのことを思い出してしまうくらい、落ち込みました。
でも。
翌日、ふと気が付いたのです。
これは、ある意味、予兆というか戒めというか、気づきを与えられたのだということに。
ブローチはもちろん大切なものでしたが、それ以上に大切なものを失わないようにと
いうことを教えてもらったのだと思います。
そしてそして、ポレポレなのでした。
ポレポレはスワヒリ語でゆっくりという意味だそう。
土曜日に、この絵本を手にしたときから、予兆はすでにそこにあったのです。
いつもいつも急いでいる私に、ポレポレと語りかけてくれていたのです。
もうすこし早くそれに気が付いていたら、ブローチだって失わずに済んだかも
しれませんが‥でも、今は気が付いたのだから、それでよいことにします・笑。
ポレポレですから。
半分まで読むのに、2週間近くかかったのに、半分を過ぎたら
加速度的に面白くなり、残り5分の1くらいになったら読み終えるのが
もったいなくなり、最後の最後に来たときに、熱に浮かされたような
自分がいました。大袈裟じゃなくって。こんな本ってあるんですね。
12歳の少女、フランキーの夏の物語。
兄の結婚式に出席することを境に(いや、出席だけではなく、兄と
義姉と自分の3人がひとつの<グループ>となることで)
今までの自分とは別の自分になれることを信じている‥。
現実と非現実の間をふらふらしながら、それを言葉や態度に出して
いることがとても痛々しい。
前半にページが進まなかったのは、そんなフランキーに感情移入が
できなかったからで、後半から突然面白くなってきたのは、そういう
フランキーを受け入れることができたからだと思う。
黒人の家政婦ベレニス、従妹のジョン・ヘンリー。
フランキー以外の、おもな登場人物はその二人で、物語の大半は、
フランキーの家の薄暗い台所で、三人が食事をしたり話をしたりしている
場面のような印象があるが、最後まで読み通すと、とてもうまく、
ストーリーが組み立てられていたことに驚く。
終わり方も、とても見事。
(その1)の続きです。
まめまめくんは生まれた時からなぜか
ずっと小さいのです。表紙に描かれているようにマッチ箱に入って
しまうくらい。
なんかこの小ささは、「おやゆびひめ」クラスだなーと思いながら見てました。
おやゆびひめは、がまがえるの花嫁になるのが嫌で逃げ出したりしましたが、
「まめまめくん」はびったりの職業につくことができました。よかったです。
野球のサインって、野球というスポーツが
できたときから存在するのだと思っていましたが、そうじゃないんですねー。
光村教育図書から出ている偉人伝?シリーズだそうです。
絵がかわいいですねー
(正直)どんな話だったか、あまり覚えていないのですが‥(笑)
ノラネコぐんだんシリーズの第4弾だそうです。
安定のふてぶてしい+かわいさ がありますねー。
これ1冊ちゃんと読んだら、身近な鳥のこと
よくわかりますね、きっと。
ここからは、11月のお楽しみ、<クリスマスのえほん>です。
うしろの見返しがアドベントカレンダーになっている
という、今までにありそうでなかった絵本。
こみねゆらさんの絵がとても美しいです。
妖精が、もみの木の願いをかなえてくれるのですが、その妖精のお顔‥
読み聞かせ仲間のTさんに似ているように見えるのですが‥どうでしょう?
ねずみヴァージョンの
「クリスマスのまえのばん」ですね。
みんなでクリスマスに劇を演じながら、
イエスさまが生まれる物語を知る、というしくみになってる絵本です。
美しい切り絵が語られるクリスマスのおはなし。
レナード・ワイスガードの絵がいいですね。
赤い服を着たおじいさんの袋に入ったら、
そのままそりでどこかへ連れていかれてしまった猫のタビー。
タビーのおかげで、サンタさんのおうちや、奥様の姿を見ることができました。
たぶん皆、悪気はなかったのでしょうが、
トナカイさんが落とした帽子や鈴を何気に身に着けてしまっている、
森の仲間たちが「なぜ?」って感じで、個人的にとても面白かったです・笑
絵本ではなけれど<その他>として2冊持ってきてくれた本。
チョー有名な『ねないこだれだ』の作者、
せなけいこさんの「自伝的絵本」だそうです。
うちでは、あまりにも娘が「ねないこだれだ」を怖がったので、せなけいこさんの
絵本は1冊もなく、ゆえに、私もあまり馴染みがないのがすこし残念です‥。
『翻訳できない世界のことば』の第2弾、
ことわざ編ですねー。おもしろそうです。
全部で、31冊紹介していただいたあとは、楽しいお茶の時間でした。
こうして自分なりにコメント書いてみると、どの絵本に興味を持っているかや
きちんと聞いていなかったのはどれかなど、わかって、自分でも面白いです。
次回は来年の6月頃でしょうか‥
来年の6月と書くと、すごーく先みたいですが、半年くらいあっと言う間に
過ぎてしまうんですよね。
三蔵さん、今回もありがとうございました。
先週の木曜日は、三蔵さんの「はじめましての絵本たち」の11回目!!
おやすみなしの年2回ペースが更新中です。
そして、前回に続いてこの日も晴れ。たしか昨年の11月も晴れだったので、
私の中での、三蔵さん=雨おんな伝説 が払しょくされつつあります・笑。
ではさっそく、紹介していただいた絵本の紹介はじめます。
2016年7月~11月に出たものです。
今年の3月に出た写真絵本。
表紙の写真からもう美しいですね~ここ数年梅干し作りにはまり、
干しもの用のざるを盛岡で購入してきた私には、他人事とは思えない本です・笑。
今、私たちの図書ボランティアの代表をしてくれている旧姓イーダちゃんが、
森枝さんの食べ物シリーズ集めてるんです、とおっしゃっていました。
シリーズの4作目とのことです。
いっつも三蔵さんが、みなさんもっと前に来て見てくださーい、と
言ってくれるのに、控えめな私たちは、わりと遠巻きぎみで。
でも、この絵本の細部が見たくて、みんなで、ずずずっと三蔵さんの足元まで
近づきました・笑。
ご夫婦ユニットで、前回『へんなおでん』というのを
紹介してもらった気がします。
ステーキとか、卵とか、おいしそうな具がたくさん入っているおいしそうな
やきそばができあがります。
サブタイトルが、もうすべてを語っています。
「世界でいちばんゆうめいなクマのほんとにあったお話」
実話だということに皆で驚き、兵隊さんと行動をともにする熊に驚き、
動物園の熊になっても、人が柵の中に入って遊べる!ということに
驚きました。巻末には、実物を撮った写真が色々載っています。
個人的にとても心待ちにしていた絵本です。
どいかや展をみて、あらためて繊細で美しい色鉛筆のタッチにやられましたし、
アイヌのおはなしもとてもよいのです。
夏の終わりころに出て、幾度か買う機会があったのですが、三蔵さんから
買いたいと思い、この日まで待ってました。
同じ作者の作品で『パンどうぞ』は知っていましたが
『ケーキやけました』 というのもあるのですねー。
小さい子が家に居たら、きっと3冊ともそろえてしまっているでしょうね。
美しく、おいしそうな木版画(浮世絵の技法)絵本です。
犬を飼うように、ゾウを飼っているなんて、
いいなあと思いながらみていたら、キリンを飼っている子も出てきました。
小学3年生くらいの大きさより、大きくならないゾウだったら、私も飼って
みたいです。
谷川さんの積み上げ詩(うた)に、
ツペラツペラさんの絵。ビジュアル的にとても美しいです。
本の作りも、中の文章もひねりが効いています。
『あさになったのでまどをあけますよ』と
対になる作品だそうです。
そうだよね、いろんな場所で、いろんな人や動物が月を見上げるよね、
月ってそういうものだよねーという気持ちになる絵本です。
じんわりよさが沁みてきて、じんわりこっそり泣いてしまいそう‥。
怖いってどういうことなのかーを
探しにいくネズミのお話です。
見開きいっぱいに描かれた動物の絵がなかなか迫力ありました。
20世紀の初めに南極横断を試みた
エンデュアランス号の実話に基づくお話です。
この画像ではわかりませんが、実際の本は縦が30センチ、72ページも
ある読み応えたっぷりな絵本です。
すごーく勝手に、小学生高学年男子を持つ、仲間の誰かが買ってくれれば
いいなあと思ってたら、ほんとにそうなりました。楽しんでくれるといいなあ。
本を読むのが苦手だと思っている子は
教室などで間違いを笑われたりしたことがトラウマになっていることが
多いですが、静かにじっと聞いていてくれる、犬が図書館に居て、その犬に
本を読んであげているうちに、読むことが怖くなっていくという内容です。
実際にアメリカやヨーロッパの図書館にはそういう役目をおった犬が
居るのだとか‥。とてもよいことですよね。
と同時に、ただ聴いていてあげることの大切さを、あらためて思います。
100円あったら何が買えるかー
100円の価値をいろいろな角度から知ることができる絵本です。
初めてアイスを買った時、それは10円だったか、30円だったか、で
ひっそりとした議論が交わされました(笑)。
かわいくて面白い絵本。
にゃんたは、いろんなものに変身できるのです。ダジャレも満載。
小さなこどもたちを「きょうりゅうたち」に見立てた
シリーズの3作目だそうです。なるほどそういうことだったのですね。
ガーデナーでもある大野八生さんが
描いたハーブ絵本。コルトンプラザ内のらふとのお庭のような
ハーブ園を夢みてしまいますね。いつか必ず手元に置きたい1冊です。
(その2)に続きます。
昨日も読み聞かせの当番日でした。
ひとりで、今度は3年生のクラスへ。
この季節に読むのならこの絵本だなーと思い、図書館へ行ったら、
ちょうどあったので、『どんぐりかいぎ』をまず選び、それに合わせて、
同じく「と」の棚にあった、こちらを借りました。
長さ的にも、内容的にもちょうどよく‥自分の直観力に拍手です・笑
谷川さんの散文詩に、和田誠さんが絵をつけたような感じです。
あるばん まことは ゆめを みた。
そらを とぶ ゆめだ。
翌日はあまりにもよい天気なので、まことはほんとうに飛べそうな
気がしてきて、夢の中でしたように‥
かるいきもちで はしってみた。
すると‥
ふわりと あしが じめんを はなれて、
まことは そらに うかんだ。
飛ぶコツを覚え、まことは自由に空を飛び回り、最後には
宙がえりまでやってのけるようになりますが、着陸はちょっと
難しくて、膝小僧をすりむいてしまいます。
ほんとうにすりむいているので、まことが空を飛んだのは
夢の中ではなかった!ってことですよね?
そして、最後は「どうやったら そらを とべるの?」と
目を丸くして聞いてきたあこちゃんに、飛ぶ方法を伝授して
お話は終わります。
教室の3年生は、ほんとかな、ほんとに空を飛んだのかな???って
思いながらも、熱心に聴いてくれていました。
2冊目はこの日のメイン本。
前にもどこかのクラスで読んだことがあったなあーと思っていましたが、
調べた結果2008年でした。8年も前だったなんてびっくりです。
その時も3年生のクラスでした。
どんぐりには、「なりどし」と「ふなりどし」があるのはなぜなのか、と
いうことを、片山健さんの絵をみながら、お話を追っていくうちに
理解できるようになっている、かがくのとも絵本です。
すこし長いお話で、教室で読むと10分ちかくかかりますが、咳をしたり
体をゆすったりし始める子もいなかったので、飽きずに聞いてくれて
いたのでしょう。
ページをめくるたびに笑いがおこる絵本も、読んでいてとても楽しい
ですが、こういう絵本もいいなあと思います。
昨日の今頃、コンサート真っ最中。至福の時間にどっぷりと
浸かっておりました。
ああすっごい久しぶりのライブだなー3年ぶりくらいかな?
と思っていたら、大宮の、前回が 2014年2月18日 で、その約半年後に
武道館にも行っていたので (2014年8月1日)実際は2年半ぶりでした。
2年半の間に、横浜サンセットの映画もみたし、武道館のときの
ライブDVDも出たし、今年の夏からは、新しいアルバム聴き続けていたけれど、
コンサートはねえ、もう別物ですよ、まったくの。
今回も、娘と一緒に行き、今までの中で一番よい座席でした。18列目。
思いっきり楽しみまくっている(いわゆるノリノリの)私を見て、
帰り大丈夫かな?と娘が心配したくらい、、、笑。
もちろん、正気と現実に戻って、喪失感とともにちゃんと帰宅したけれど
夜寝る前に、左足のすね側がつりそうになってマッサージするはめに
陥りました。初めてのことでした。
娘と初めてスピッツのコンサートに行ったのは、娘が小学6年の時だったので、
8年前!ということになります。その間に、単独のライブは今回が5度目。
もう、家族のアルバムの1ページ的な?感じになってます。
前回の自分のログを読み返したら、 創作意欲を刺激される。まだまだ自分にも
何かできそうって、書いてありました。
なるほどなるほど、そうだったかって、思いますが。
今回は、そういう気持ちもあるけれど、それよりも、自分は自分のままで、
自分をがんばろうって思いました。
なんか意味不明的ですが(笑)、まあ、負けないってことなんです。
誰か、にではなく、自分に。
::: ::: :::
新しいアルバムの「子グマ!子グマ! 」という歌の、この部分が
すごく好きなんです。
喜びの温度はまだ 心にあるから
君が駆け出す時 笑っていられそう
惜しかった思い出も 感動的に刻むから
君が遠くなっても 笑っていられそう 強がっていられそう
先週の金曜日は読み聞かせの当番日でした。
ひとりで、2年生のクラスへ。
最初にこの絵本を読みました。
長新太さんの絵本なのですが、先日図書館で初めて手に取りました。
へえーこんな長さんの作品があったんだ、とすこし驚きました。
ボクの うちから、でんしゃに のって
3つめの えきで おりて、すこし あるくと、
かわが あるんだ。
そこに、トリが いっぱい
やってくるんだよ。
カモが おおいんだけどさ。
ボクが いいたいのは、トリが いっぱい
いると いうことでは なくて、ボクだけが
しっている ひみつの ことなんだ。
こんなふうな書き出しなのですが、ボクが知っている秘密というのは、
カモたちが集団で色々な形を見せてくれるということで、たとえば
それは大きなゾウやクジラのように見えたり、山や木の形に見えたり
します。
そしてボクのお気に入りは、オトウサンとオカアサンの形に、カモたち
なってくれるところ。
たしかに、遠くから見たら人間の男女のように見える絵に、教室で
見ている子供たちもゾウやクジラ同様、「見える、見える」と言っていました。
でも、カモたちがかたちどるオトウサンとオカアサンは、ケンカをはじめて
しまい、それをボクは トリたちは、ボクの うちを かんさつ
しているんだね、きっと。 と言うのです。
夕方に、ひとりで川のほとりにたたずみ、暗くなるまでの時間を
過ごすボクの胸のうちを思うと、すこしいたたまれないような気持ちが
してくるのは、深読みし過ぎかなーとも思うのですが。
全体的に緑や青や黒で彩られた画面からも、ボクの静かな願いが
伝わってくるように思います。
いつか オカアサンと オトウサンと
ボクが ならんでいるところも、
やってくれると おもうよ。
2冊目は、またまたこひつじ文庫さんのログで見かけ、
そういえば、うちにもあったなあと探してきたこの本を読みました。
隣の森から引っ越してきた、のねずみのもんには友達がいません。
でも、アナグマのおじさんがくれた木を削っているうちに、
りすくんやキツツキさんがやってきて‥最後はおじさんに、二人を
ぼくの あたらしい ともだちですよ! と紹介できるようになる
お話です。
どのページも木版画で刷られた絵と、さんにんが競いあって
木をかじるときの音‥カリコリカリ カリコリカリ や、ガリゴリガリ
ガリゴリガリ コンコンコンコーン がとても楽しいなあと私は思いますが、
(意外にも?)2年生は、さんにんが齧り過ぎて小さく小さくなって
しまった木がとても気になったようでした。
最後にすこしだけ時間が余ったので、前回と同じこの本を読みました。
あーおもしろかった、と最後につぶやきが聞こえ、嬉しかったです。
10月21日(金曜)は、4年生のクラスでの読み聞かせ当番でした。
この日はペアさんは居なくて、ひとりだったので、最初は久しぶりに
『ランパンパン』を読もうかなーと思ったのですが、こひつじ文庫さんのログを
見ていたら、『かにむかし』の画像を見つけ、ちょうど柿の季節なので、
読んでみようと、図書館から借りてきました。
教室で読むのも初めてだったし、自分自身もこんな話だったんだあ~と
ちょっと驚きました。
途中から、かにがキビ団子を作って、お供になると言ったものに
分け与えていくのですから。
「かにどん かにどん、
どこへ ゆく」
「さるのばんばへ
あだうちに」
「こしに つけとるのは、
そら なんだ」
「にっぽんいちの
きびだんご」
「いっちょ くだはり、
なかまに なろう」
「なかまに なるなら
やろうたい」
ぱんぱんぐり、はち、うしのふん、はぜぼう、石うすが次々と
仲間になっていきます。
その時の、会話の繰り返しがとてもリズミカルで、むかしばなしでは
王道というか、欠かせないところですね。
前列に居た男子が、「うしのふん」と言うだけで、げらげら笑うので、
それにつられて他の子も笑っていました。
『かにむかし』が10分すこしあったので、2冊目は短いこの絵本にしました。
私は、汗だくになってセーターを着て毛糸の帽子とマフラーをしている羊が
けっこうお気に入りですが、4年生は、あとに行くほどにおもしろがってくれていました。
トナカイのこんがらがりようには、同情していた感じが面白かったです。