my favorite things

絵本の話を中心に、好きなもの、想うことなど。

つのぶえでよばれたい

2008-05-31 20:38:14 | 好きなもの・映画やDVD
10日くらいまえに封切られたばかりの映画を、
娘rと彼女のともだちのtちゃんと3人で観てきました。

ナルニア国物語第2章 カスピアン王子の角笛」です。


これから観る、という方も多いと思いますので、
内容にふれるのはやめときます。

私は、2年前に原作を読んだのですが、忘れていたところが
多いので、今回、再読してから観たいと思い、なんとか
間に合って、読み終えました。

映画と原作は別モノなので、そんなにこだわること
ないとは思うのですが‥。
自分の頭の中に広がった世界が、映像化されるとどんなふうに
変わるのか(変わらないのか)に、興味があって、
それを試すためには、もう一度、原作を読まなくては、と
思ったのでした。


ふんふん、そういうふうにシナリオは作ったのね、と
いう出だしの場面‥
盛り上げどころは、やっぱりそこだよね、という視点の
おき方‥
躍動感あふれる映像は、それだけで素敵だなあと
堪能したり‥

私的には、映画としての「カスピアン王子の角笛」
アリですね~。


原作を読んでいない方でも、
もう、子供じゃないから楽しめないかも、と思っている方でも
いえいえそんなことはありません。
むしろ、私は、大人になってからの方が、楽しめるかも、と
思うくらいです。

だって、誰でも、一度や二度の「わかれ」を経験している
はずだから。
もう戻れない場所に、角笛を置いてきて、
その角笛で、私も、いつかのその場所に呼び戻されたいと
本気で思ったりして。




rとtちゃんは、2年生のときからの親友で、
二人が4年生のときに、「ライオンと魔女」が公開されました。
そのときは、tちゃんだけが、家族と映画を観て、
rは、観そこない、その後うちではDVDを買って観たのですが。
次のナルニアの映画は、絶対ふたりで観に行こうね、と
固く約束したと私に言いました。
なのに、今回、私が言いだすまで、二人とも、そんなこと
ちらとも思いださなかったんですって。
小学生ってこんなもんなんでしょうか‥???
(でも、二人を連れて観に行かれて、私は嬉しかったな♪)
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冒険王・横尾忠則@世田谷美術館

2008-05-30 17:38:16 | 好きなもの・美術館や展覧会

先週の日曜日、世田谷美術館で、横尾忠則展を観てきました。

世田谷美術館は、電車とバスの乗り継ぎで‥川口からは遠いです。
用賀駅からのバスの本数が少なかったので、小田急線の成城学園まで
行って、そこから渋谷駅行きのバスに乗りました。
午前中雨が降っていたせいか、バス停から美術館入口まで、
緑がしっとりしてて、人も少なくいい感じでした。

中は、やはり思ったとおりの混み具合。
小さな子供や、赤ちゃん連れのお若いご夫婦も何組もいて、
横尾せんせいの、ファン層の厚さを感じました。


私が最初に興味を持ったのは、『私の夢日記』という文庫を読んだときで、
1980年代の初めだったと思います。
グラフィックデザイナーをやめて、自分は画家になると「画家宣言」をした
頃だったと思います。
人気デザイナーが、あえて画家になると公にするからには、よほどの理由が
あるのだろうと、そんなことを思って、当時興味を持ったのかもしれません。


リサ・ライオンを描いたもの。
滝シリーズ。
Y字路シリーズ。
温泉シリーズ、などなど‥

画家・横尾忠則の活動は精力的で、多作です。



今回の世田谷美術館にも、700点ぐらいの作品があり、
尊敬する画家、ルソーへのオマージュ的な絵画から始まって、
グラフィックデザイナー時代の原画や、新聞小説の挿絵、
雑誌の表紙など、若いころのデザイナー時代の作品も充実
していましたし、画家宣言してからの、キャンバスに描かれた
大きな作品も多数ありました。

その中でも‥

<Y字路>シリーズは、ある日郷里の町の、なじみの模型店をたずねたら
そこは壊されていて、その店跡がY字路の真ん中に立っていた、という
ところに、強く感じ入って、そこから始まったシリーズです。

こういうのを、偶然を装った必然、というのでしょうね。
たまたま行ってみた、ように見えて、その実、場所に「呼ばれて」いた
のかもしれません。

Y字路だから、分岐点で右と左に分かれるわけで‥
こっち側と、そっち側では、まるで違う世界だったりするわけで‥
なんかそういうところに、惹かれます。どの絵もおもしろかったです。




新聞の夕刊に「人生の贈りもの」という連載があり、
今週は、それも横尾忠則さんでした。

ー9・11の時もY字路を描いていたとか の質問に、こんなふうに
答えていました。

そう。デッサンで「なぶり描き」みたいなものをね。
夜自宅に戻ったら、テレビでちょうど飛行機が激突する映像が流れていた。
翌日、アトリエへ行ったら、絵が崩落現場に見えてきて、描けなくなって
未完だけど、完成にした。阪神大震災の時もそうだったけれど、
絵が他動的に完成させられる。こういう芸術行為もあるんですよね。

ほらここにも、偶然を装った必然が潜んでる、と思います。



ほぼ日刊イトイ新聞にも、今なら、冒険王・横尾忠則が掲載されてます。
こっちは、糸井氏が、横尾氏の案内で、展覧会を観た時の会話中心で、
おもしろいです。


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「くいしんぼうのはなこさん」

2008-05-28 10:50:36 | ひらきよみ(読み聞かせ)
2回目の「ひらきよみ」は、5月16日(金曜)、2年生のクラスでした。

この日は、今年からボランティアに加わり、ひらきよみ初体験だった
Mさんと一緒で、Mさんが最初に『かばくん』を読み、次に私が
くいしんぼうのはなこさん』を読みました。



   くいしんぼうのはなこさん
 いしいももこ 文 なかたにちよこ 絵



はなこさんを読むのは、この日が初めてでした。
話も、絵も好きなのですが、ひらきよみの本としては
微妙な、長さなんです。

私たちの「ひらきよみ」の持ち時間は15分なので、
大抵7分+7分で、2冊読むのです。

かばくんは短いので(3分くらい)、かばくんとのペアなら
はなこもいけるだろうと思ったのですが、12分くらいかかって
しまいました。

時間規制は、その後の授業に食い込むことを防ぐためなんですが、
聞いてくれていた2年生にも、すこし長過ぎたかなあと感じました。
ちょっと飽きてる子もいたようなので。
それが今回の反省点です。


でも、久しぶりに、はなこさんを図書館から借りてきて、
1枚1枚丁寧にページをめくってみていたら、
やはりとても素晴らしい絵だなあと思いました。

はなこさんや、ほかの牛たちがほんとに動いているみたいに見えるし、
表情がすごくかわいらしい。
牧場にいって確かめたくなりました。牛ってほんとはどんな顔していて
どんなふうに動いているのかをー。


練習の時に、娘に聞いてもらっていたのですが。
受けてましたね~6年女子。
とくに、このくだり。

「はなこさん、はなこさん、どうしたのよう!」と、みんなは
しんぱいして ききました。
すると はなこは とても とても ちいさな こえで、
「おなかが いっぱいで‥くるしくて‥くちも
きけないの。‥な、は、はれつしそうなの‥」
「さあ、たいへんだ。はなこさんが はれつするんですって。
はなれて、はなれて!」

破裂しそうで大変だから、みんなで助けるのかと思ったら、
離れて、離れて!  っていうところに、
「そっちかよ」とつっこみいれてました。
まあ、ここにいる牛たちは、大きく膨らんでしまったはなこさんを見て、
はなこさんだとわからなかった牛たちですから‥
自分たちが逃げるのに必死でもしかたないですよね。

食べ過ぎたはなこさんは、2日間くちわをはめられて
遠くから仲間の様子をみています。
そして、3日目にくちわがはずされても、もうバカ喰いはしなかったとのこと。
人は(牛も)、身をもって体験したことで成長していくのですねー。
まさにLIVE AND LEARNです。フフフ


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かもめ食堂

2008-05-23 11:45:07 | 好きなもの・映画やDVD

娘が修学旅行でいなかったので、昨日は、とてもリラックスした
夕暮~夜の時間を過しました。

もちろん、さびしい気持ちや心配な気持ちは、ぽちっと置かれた
小さな石のように、心の中にあったけど、夕方から夜への
時間の流れがゆったりしていたのは事実。


ご飯たべながら、NBAのウエスタンカンファレンス決勝の第1ゲームを観て、
(娘がいたら、2時間もバスケットボールの試合を観ることなんて‥)
お風呂のあとに、録画してあった音楽番組を観て、
そして、最後に「かもめ食堂」を観ました。

今頃!? なのですが、ハイ、初めてでした。



映画の最後の方で、お店で、手を動かしながら話をしている3人を
みながら、ブログって、かもめ食堂みたい、と思いました。

強く誘ったわけでもないのに、縁あって、お店を手伝うようになって、
話たいことは話すけど、話たくないことは、決して強要されないし、しないし。
もしも、合わないなあと感じれば、黙って出て行って、二度と
訪れなければいいわけだし‥。

そして、気持ちのよい空気が流れているかどうかも、お店の主人の
考え方、気持ちの持ちようしだい。


私の「かもめ食堂」はどうかな。





ところで、本日の最大のお楽しみは、もちろんrの帰宅ですが。
その中でも最も気になっているのが、昨晩のこと。
果たして彼女は眠れたのかー。
母の作った「おまもり」はどの程度の効力を発揮したのかー。



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マイ・アートフル・ライフ展@アトリア

2008-05-22 11:30:45 | 好きなもの・美術館や展覧会

もっと早く書こうと思いながら、またしても会期終了間際に
なってしまいました。
GW中、買い物にいったついでに立ち寄ったら、思っていた3倍くらい
素晴らしい展覧会だったというのに‥です。



マイ・アートフル・ライフー描くことのよろこびー

人生も半ばを過ぎて絵筆をとり、独学で絵を描き続けた塔本シスコさん・
丸木スマさん・今も大作を描き続けている石山朔さんの魅力あふれる作品と
人生を紹介した見応えのある展覧会です。

場所は、川口市が誇る  アートギャラリー・アトリア


この御三方の中で、丸木スマさんのお名前だけは知っていました。
丸木位里さん、大道あやさんのお母様で、丸木俊さんのお姑さんです。
年代も、丸木スマさんは、かなり上で‥広島で被爆なさったときに
もう70歳だったとか。
俊さんのすすめで、その頃から絵を描き始めたそうです。
スマさんの作品は、身近なものを丹念に観察しつつも、それが緻密な
描写ではなく、のびやかに生き生きと描かれている作品だと
感じました。
バックの余白を(たとえば、庭の柿の木のむこうの空とか)、いろんな色で
埋めてあるのも、すごく楽しくて、きれいでした。

塔本シスコ(ご本名なんですよ!)さんも、画家である息子さんご夫妻の
すすめで、絵を描き始め、ご家族で展覧会をひらくと、おばあちゃんである
シスコさんの作品が一番人気なんだとか。
奔放で、あふれるような色使い‥キャンバスが間に合わないときは
空き瓶や、お菓子の箱のふたにまで油絵画を描いていました。
好き、という気持ちと情熱がストレートに伝わってくる力強い作品です。

石山さんは、お若い頃に絵を描いていた時期もありますが、
現在のような抽象画の大作を描くようになったのは、やはりお年を召してから。
イギリスに住むお孫さんが、おじいちゃんの絵をみんなにみてもらいたいと
始めた活動の力も大きかったようです。
すごーく大きい絵なのに、すごく繊細に描かれていて、はみ出した線の修正には
綿棒を使っているそうです。
そして使用後の綿棒も、決して捨てずに、すべて保存しているのです。
展示してありましたが、それはそれで「見応え」がありました。
使用済みの布などもすべて保管!してあって‥その整理は奥様の管轄だとか。
ほんとに、家族の協力はどの家庭の、どの場面でも、必須だなと
へんなところで感心してしまいました。




家族3人で、絵をみたのですが、それぞれの好みがわかれました。
私は、スマさん。夫はシスコさん。娘は石山さんの作品がお気に入りです。

ガレージスタジオblogにも、夫の感想が載ってます。
アトリアでの展示は5月25日(日曜)までです。

そのあと、埼玉県立近代美術館で、丸木スマ展
7月5日より8月31日までひらかれます。




※展覧会と直接の関係はありませんが、一応、絵本ブログなので、
 おなじみの絵本もご紹介しておきます。



あたごの浦―讃岐のおはなし (こどものとも傑作集) 「あたごの浦」  脇和子 大道あや 脇明子



ロシアのわらべうた 「ロシアのわらべうた」 内田莉莎子 丸木俊



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ミルフィーユ

2008-05-17 16:22:59 | 好きな絵本

ヒルサイドテラスでの2回目の講演のテーマは
ゴフスタインでした。
彼女の本は、どれも「特別」なので、1冊1冊、
これはあの時に買ったものと、覚えておきたいなあと
思っています。

出かける前から、その日、買って帰る絵本は決まっていて‥
それは、
『おばあちゃんのはこぶね』でした。



大興奮の5月15日の晩は、表紙を眺めただけで、
開くところまでいきませんでしたので、
昨日の夜、そっとひとりで、表紙を開きました。
図書館から借りたこともあるので、どんな話なのかは
知っています。
知っているからこそ、ひとりで開きたかったのだと思います。


5月15日のおはなしの中で、末盛さんは、
「ゴフスタインのはなしには、どれも悲しみが感じられる。
悲しみのひとはけがあるからこそ、人は彼女の本に
惹きつけられる」とおっしゃいました。

本のラストで、主人公のおばあちゃんは、こう言うのです。

よろこびとかなしみは
にじのよう、

それがわたしをあたためてくれる
おひさまのように。


人生は、喜びだけではないのです。
喜びと悲しみが、重なっているからこそ、
虹のように美しいのでしょう。

まさに、ひとはけの悲しみです。




喜びや悲しみが幾層にも重なって、
それでも、ひとくち齧ればさくっとおいしいミルフィーユのような
そんな人生を送った、90歳のおばあちゃんに
いつか私もなれるでしょうか。






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末盛千枝子さん講演会2@ヒルサイドテラス

2008-05-16 16:25:03 | 好きなもの・講座やワークショップ

昨日、末盛さんの第2回目の講演がヒルサイドテラスでありました。
1週間ぶりにきれいに晴れ渡った空は、まさに私の気持ちそのものでした。

テーマが、大好きなゴフスタインさんであることはもちろんのことですが、
それ以外にというか、それ以上に‥?楽しみだったのが、
日頃ブログでおつきあいさせていただいているお友達の方々が
お見えになることを知っていたからなのです。

10時半からのおはなしが始まるまでの間は、ちょっとした同窓会気分でした。
(会ったことがないのに、同窓会って変ですが、何年もつきあってきているので
まるで同じ学校に通っていた仲間のようにいろんなことを知ってます)

末盛さんが、ニューヨークでゴフスタインさんとお会いになった時の
話からはじまり、本に対する想いや、絵本を作る側になった経緯など、
今回も興味深く、感じ入ることばかりでした。

詳しいお話の内容は、jasuminさんや、マーガレットさんや、まつかぜさん
ことり文庫さん
琴子さんのブログでご覧になっていただくとして‥
私はすこし別のことを、お話を聴いた思い出としてさらっと
記しておこうと思います。



末盛さんが、ゴフスタインさんにお会いなったのは、1991年9月で
その頃ゴフスタインさんは、ニューヨークのパーソンズアートスクールで
先生をなさっていたそうです。
当時のゴフスタインさんのスナップとともに、教室の窓からの風景
でしょうか?マンハッタンのビルが映っているものも数枚ありました。
「彼女の着ている服って、15年以上前の写真なのに、
今の(日本の)若い人たちが着ている服とおなじでしょ」と
お話の中で、写真に触れたときに、末盛さんはそうおっしゃっていました。

私にとっては、どちらもとても馴染みがあって、懐かしいものでした。
夫と私が、マンハッタンに住み始めたのは1992年の4月でしたから。
私たちの滞在は、1年と数ヶ月の短いものでしたが、その思い出と思い入れは
今も胸に浅く、深く、住み着いているので、すぐに思い出のかけらが
ぽろぽろと落ちてきます。

写真をみた時に、懐かしいと感じたのも、だからちっとも不思議ではなく
それじゃあ92,3年の頃も、ゴフスタインさんは、週に何度かパーソンズへ
教えにきていて、もしかしたら、ヴィレッジやソーホーなんかで
すれ違っていたかもしれないのだと、思い、でもそのときは、
彼女の名前はもちろんのこと、ただ1冊の絵本も携えていかなかった私が
10数年たったのち、絵本に対して、こんなに熱い気持ちを感じていることの
不思議を思っています。


めぐりあえた場所の不思議。
出会いの機会に恵まれた人との不思議。

人生は、不思議な喜びに満ち溢れていることを実感できた
5月15日、いつまでも忘れないと思います。





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「そらいろのたね」「なにをかこうかな」

2008-05-12 18:14:47 | ひらきよみ(読み聞かせ)

今年度の、図書ボランティアの活動が、先週から始まりました。

毎週金曜の、朝の読書タイムに、「ひらきよみ」=読み聞かせ をするために
順番に各学年をまわります。
今年は、新メンバーがたくさん入ったので、活気ある活動ができそうです。


5月9日に、私は、1年1組で、2冊絵本を読みました。
見学の方もいたので、久しぶりに緊張し、その感じがとても新鮮でした。

読んだのは、『そらいろのたね』と『なにをかこうかな


そらいろのたねは、春になると必ず読みたくなる絵本です。
たんぽぽ、チューリップ、たね、たねまき、みずやり、おひさま‥
春のキーワードが満載です。

ゆうじくんの飛行機と、自分のたねを取り替えて欲しいと言い出したのは、
きつねの方なのに、たねから家が生えて、その家がぐんぐん大きくなっているのを
見たら、そっちの方が今度は欲しくなって、臆面もなく
「ぼくのいえだから、みんなでていってよー」と言えるなんて、
きつねくんは、思ったことを思ったまま口に出せる、貴重な子供時代の
象徴のような存在です。

100人のこども、100匹の動物、100羽の鳥たちも、きつねくんの
わがままぶりに文句も言わず従ったのは、暗黙のうちに、こども界のルールが
働いたせいかな、とも思ったりして‥。
終わり方があっけないところが、おもしろいお話です。


なにをかこうかな、は、今回初めて読んだ絵本です。
うさぎのビリーが描いていた絵に、後からやってきた動物たちが
次々に、自分の特徴を描き込んでしまう、というおはなし。
へんてこな動物の絵に、1年生はもっと笑うかなあと思っていましたが、
緊張していたのか、口元が、ゆるんでいるだけで、
声に出して笑う子はいませんでした。

クラスでの、ひらきよみは、先生が後ろに居るため、
みんな緊張ぎみです。15分間だし、学校の教室だし、リラックスはムリかも
しれないけど、もうすこし肩の力が抜けてもいいかなあと、時々思います。


そらいろのたね (こどものとも傑作集 (25))

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6年生と1年生

2008-05-08 15:46:49 | 日々のこと

深夜の地震、こわかったですねー。
私の家のあたりでは、震度3くらいだったでしょうか‥
夜中に地震があると、地震そのものがまず怖いのですが、
それにくっついてくるもの‥目を覚ました娘が異常にこわがり
「ねむれない、ねむれない」というのが、とても困ります。

体は大きくても、まだまだ(こども)だなあと思っています。


そんなrも、学校では最高学年の6年生。
GW前までは、1年生の教室掃除にも行ってたそうです。
そのクラスに、入学式の時に、偶然お世話してあげた‥
列に並ぶのを手伝ったりなど‥女の子がいて、目ざとくrを見つけたそうで。

「おねえちゃん、わーおねえちゃんだあ」と寄ってきて、
掃除の時の三角巾を結んでだの、おねえちゃんの名前は何?だの、
私の名前を覚えてだの、毎日掃除にいく度に、なついてきたらしいのです。

何日目かの時、ひとりの女の子が、rと同じ保育園の修了生だということが
わかり、その子は嬉々として「〇〇ちゃん、知ってる?」と
自分の友達の名前を次々と聞いてきたとのこと。

毎日、毎日帰宅するたびに、1年生の教室掃除の様子を聞かされていた
私は、その日も大笑い。
「絶対、その1年生の子たち、rのこと同じ年だと思ってるよね?」と
茶化しました。

昨日は、園芸委員の仕事を学年花壇でしていたら、そのクラスの男の子が
無言で、しゃがんでいるrの肩をちょっと押して、rが振り向いたら、
笑いながら、走っていったそうです。


そういう1年生の様子を「すごくかわいい」と、rは嬉しそうに話します。

兄弟姉妹がいて、小さい子の世話になれていたり、
おせっかい焼き屋さんだったりすれば、そんなことは特筆するべきことは
ひとつもないのだと思いますが。
rは、小さい子や赤ちゃんに話し掛けたり、
触ったりするのも、とても遠慮がちだし、自分から何かをやってあげるよりも
常に、人から何かをやってもらう側の子だったし‥

6年生になって、すこし変わってきたのでしょうか。
これも、「成長」のしっぽのはじっこなのかな。



rの将来の夢は、保育士さんになることなんですって。
母も、もちろん父も、これにはすこし驚きました。
(4年生の時はピアニストってたしか言ってたし)
でも、母は、じんわりと嬉しいです。




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マリオ・ジャコメッリ展@東京都写真美術館

2008-05-04 15:06:03 | 好きなもの・美術館や展覧会

黒い法衣を着た人たちが、雪降る中で踊っている写真
(チケットにも使われている)に惹かれて、
イタリアの写真家、マリオ・ジャコメッリの作品展を
恵比寿ガーデンプレイスにある、東京都写真美術館
観に行きました。

1950年代から写真と撮り始め、2000年に亡くなるまで
生業の印刷業を営みながら、イタリア北東部のセネガリア
という街で、その作品のほとんどを制作したとのことー。

雪の中で遊ぶ、黒い服の人たちの作品は、
神学校の若い学生たちが、雪の降る中、無邪気に
学校の庭で遊ぶ様子を撮った、18枚の写真の中の
1枚です。

ジャコメッリの作品には、一部の初期作品を除いて
ひとつひとつのタイトルはなく、6,7枚から多くは
20枚くらいで構成されているグループに名前がついて
います。

印象的だったのは、「スカンノ」 「ジプシー」‥
どれもコントラストのはっきりしたモノクローム写真です。


写真は、見えているものの一部を「切り取って」
作るものであり、その切り取り方に、作者の技術や感じたことが
表れると思っていましたが、ジャコメッリの作品を見ていたら、
見えているものの一部を切り取ったのではなく、
何もない白い画面に、被写体を寄せてきたように見えて
しかたありませんでした。


会期は5月6日(火曜)までです。

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