my favorite things

絵本の話を中心に、好きなもの、想うことなど。

1月の読書

2019-01-23 16:50:46 | 好きなもの・音楽や本

2019年。
とりあえず1月の読書は、江戸時代と印象派。



以前、あさのあつこさんの時代小説を貸してくれた方が
こういうのも好きなんじゃない?と貸してくれた(やはり)時代物を
昨年末から読んでました。
(その間に、家にあった『源氏物語九つの変奏』もすこしづつ)



辻堂魁さんの、日暮し同心始末帖シリーズ。

天地の蛍

 

冬の風鈴




花ふぶき

と読んで、次は‥

逃れ道


つくづくシリーズものが好きなんだなーとひとり笑つつ。

主役の北町奉行所平同心の日暮龍平は、元は旗本の家の三男坊。
剣の腕は超一流。けれどこの時代、次男三男はお家を継ぐことができません。
婿入りをし、町方同心となるということは、身分的には下がるけれど、
龍平はむしろ日暮家の一員となり町方になったことを清々しく受け止め、
些細なことを命じられても、労をいとわず、解決の糸口を見つけてゆくのです。
そして、ここ一番、という時には龍平の刃がきらりと光ます。ああかっこいい笑。
(既読の3冊の中では『花ふぶき』がいちばんよかったです)



ブログ友のところで見かけたこの雑誌が気になって、
それにフィリップスコレクション展を新年早々観に行ったことも相俟って、
早速予約をしたら、日暮し同心の途中で、読むことになってしまいました。



印象派の画家にまつわる7つの短編が載っています。
前にマハさんの作品を読んで知っているエピソードもあったけれど、
マネとベルト・モリゾの話や、セザンヌの、奥さん目線からの話など
とても興味深く面白かったので、またどこかで印象派の大規模な展が
あればよいのに、と思っています。


マハさんの『常設展示室

ただいま絶賛(図書館で)予約中。77人中16番まで来ています。あともう少し。


 

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がちょうのペチューニア

2019-01-19 17:22:52 | ひらきよみ(読み聞かせ)

昨日は今年最初の読み聞かせの当番日。
ひとりで5年生のクラスへ行きました。「届ける絵本」はこちら




14分くらいかかる長いお話で、このたび初めて小学校の教室で
読みました。

ロジャー・デュボワザン作で、松岡享子さんの訳‥安定の面白さが
ありますよね。
見開き交互に、カラー印刷のページと、色なしのページが表れて
くるのも、私は嫌いじゃないです。


さて、お話は、がちょうのペチューニアが、本を見つけたことから
始まります。
慎重に匂いをかいで、それが「ほん」というものだと気が付き、さらに
パンプキンさんが、ビルに言ってた、こんな言葉も思いだします。

『ほんを もち、これに したしむ ものは、かしこくなる』

「じゃ、つまり あたしが この ほんを もっていって だいじにしたら、
あたしだって かしこくなるって わけね。そうすれば、もう だれも
あたしのこと、おばかさんだ なんて いわなくなるわ」


本と一緒に眠り、本と一緒に泳ぐペチューニア。
思いこみとは恐ろしいもので、いえ、思いこむ力の強さとはすごいもので(笑)、
ペチューニアは、容姿さえ変わっていきます。

じぶんは とても かしこいんだと おもいこみ、たいへん とくいに
なりました。 あんまり とくいに なったので、くびが、

どんどん どんどん どんどん のびました。

そうなると不思議なもので、周りの動物たちも、ペチューニアはそれほど
おばかさんではないのかもしれないと思い始めます。

「なにしろ ほんを もっているし、それに、とても かしこそうに みえるもの」


ふふふ。こういうことって、案外じぶんたちの周りにもありますよね。
見た目だけで判断してしまうとか??




このあと、ペチューニアのにわか知恵?で周りの動物たちは被害を被り、
やがてペチューニア自身もひどい目にあってしまうのですが、最後には、本は、実は
中味が大切だということに(やっと)気が付き、ハッピーエンドです。

なかみを あたまや こころに いれなくちゃ。

これに気が付くなんて、ペチューニアは本当はおばかさんではないなあと
思いました。




5年生はペチューニアのおばかっぷりにくすくす笑ったりしながら、
なかなか楽しんでくれたみたいです。

そして最後に、幼い子の詩集パタポン2 より、辻征夫さんの「かぜのひきかた」
という詩を読んで終わりにしました。

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フィリップス・コレクション展@三菱一号館美術館

2019-01-15 18:00:26 | 好きなもの・美術館や展覧会

連休最終日で成人の日の昨日、夫と二人で、ヒナタノオトとのセット
になるような「お出かけ」場所はないかと探し、この展覧会を観てきました。



三菱一号美術館は建物がステキですよねー。
以前に一度、ストアで買い物したことはあったのですが、
中で展示を見たのは初めてでした。

会期も終盤ということで、なかなか混みあっていましたが、
各作品の前に並んで順番待ちをするというほどでもなく、
ゆっくり観て2時間くらいだったので、ちょうどよく感じました。


今回の発見は、コレクション展って面白いんだなーということ。
あたりまえですが、コレクションをしている人の意向が、集められた
作品に反映されているわけで‥鑑賞サイドの私たちは、作品を観ると
同時に、その作品を集めた(お金を出して買った)フィリップスさんの
思考や嗜好を見ているというか、知っていくことになります。

フィリップスさんは、この作品を手に入れるために、あれとあれを
手放してしまったのだなーとか。
キュビズムの画家という位置づけの中では、ピカソよりもブラックが
好きだったのだなーとか。
世間で評価されている有名な作品よりも、自分がいいと思っている(いた)
作品を手元に置きたいという気持ちが、とても伝わってきて、各展示室に
飾ってある写真の中のフィリップス氏に、親密な気持ちさえ持って
しまいました(笑)。




こんな作品がよかったです。


レモンとナプキン  ジョルジュ・ブラック
開かれた窓     ピエール・ボナール
緑の帽子をかぶった女 パブロ・ピカソ
北         ニコラ・ド・スタール


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憧れのハノイ(ちょこっと追記あり)

2019-01-08 18:37:30 | 好きなもの・おでかけ

新年あけましておめでとうございます。
(だいぶ出遅れましたが)
今年もどうぞよろしくお願いいたします。

***

巷では、もっぱら平成最後のお正月と言われていますが、
わたし的には、この春娘が大学を卒業するので、学生=こども の
最後のお正月かなーと思い、昨年秋ごろより、家族旅行を計画していました。

タイトルにあるように、ハノイ@ベトナムというのが、いつの間にか
私たち夫婦の暗黙の旅行先になっていまして‥もう出かけるなら今回しかないと
(私はひとりで)意気込んでおりまして。そして3人で行くはずが、私の母も
行ってみたいと言いだし、最初で最後の?家族4人旅行となりました。


ハノイをひとことで言うならば、カオス。
雑多で、激しくうるさいのですが、ハンパないバイクの流れがいつしか
川の流れに見えてくるねと、いつまでも渡れない交差点で苦笑いができるような
そんな街でした。



今回私がいちばん食べたかったのがこのブンチャー。(リンク先で紹介されて
いるダック・キムで食べました)
山盛りのハーブを手づかみでたくさん入れて、大満足。



ぜったいに買いたいと、意気込んでいたのはプラスチックのカゴハッグ。


娘が写真を撮っているお店の隣におじさんが一人居て、手招きされるままに
細い路地を通り抜け、狭い階段を上がっていったところに倉庫のような部屋があり、
そこで買いました。(ここに写っているのと同じカゴもあったけど、私と娘が
それぞれ選んだものは載ってないみたい)


ホアンキエム湖周辺と大教会エリア。旧市街。タンロン遺跡&文廟 といった
感じで周りましたが、旧市街は期待通りというか、期待以上でした。











こんなコーヒー(コン・カフェの一押しアイスコーヒー。ココナッツフレーバー)
も飲んだし。


新しくできたブックストリートで、ベトナム語の絵本も買いました。



旅行中のメインイベントでもあったのが、オペラハウスでのコンサート。
1ヶ月に2回しかない演奏会が、ちょうど旅行の3日目に開かれることがわかり、
チケットをベトナム交響楽団のサイトで予約して、聴きに行きました。





こちらはオペラハウスの全景。ホテルの窓から見えました。



と、いうわけで、ケガも病気も大きなけんかもなく(笑)、楽しい旅行になりました。


店長ブログに、詳しいヴァージョンが載っています。




コメント (4)
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