my favorite things

絵本の話を中心に、好きなもの、想うことなど。

キヨシロウというアイコン

2015-02-25 17:16:11 | 好きなもの・映画やDVD

時間がうまく合いそうもないから、とか、
元気だったころを見ると、今はもういないことを思って寂しくなってしまうから、と
無理やり理由をくっつけて、行かれないことを正当化しようとしていたなーと
この映画が始まった瞬間に思いました。
正当化っていうか、正確には、逃げようとしていたのかも、とも。

忌野清志郎 ロックン・ロール・ショー the FILM ~#1入門編~



ぽつりと言われたひとことが、とても核心をついていたり、
忘れられない言葉になったり、とても有効なアドバイスだったりする友が居て、
今回もその友が、もうひとつのブログのコメントに書いてくれました。

「清志郎の映画、絶対に見るべきですよ(笑)。
大画面、大音量で見るロックンロールーショーは、格別なもので、
映画館で見ることに意義があります。」

ほんとうにそうでした。その通りでした。
素直に信じて、「逃げなかった」自分でよかったと思いました。


1980年代の日比谷野音や武道館のクリスマスコンサート‥
懐かしかったです。
これってもしかして私(たち)が行ったときのかも???
そんな気持ちで観てました。
どんな衣装で、どんな曲歌っていたか、精一杯思い出そうとしながら。

高校3年の時に「トランジスタ・ラジオ」(って曲)を教えてもらって、
それが入口で、そこから30数年の時間のいろんな場面で、時に熱心に
時にさりげなく(笑)、聴いてきました。
これからも、近づいたり離れたりすることはあるかもしれないけど、
忘れることは決してないときっぱり言えます。
キヨシロウというアイコンは、私の30数年の時間とともに、常に心の
デスクトップで光っているので。


それにしても、この映画、名曲揃いでした。
好きな歌たくさんあったけれど、完全復活祭の時の『君が僕を知ってる』は
特に、特に、よかったです。
チャボのコーラスの時の顔がね、ほんとに「君が僕を知ってる」なんです。
(そうそう、清志郎の30年間の変遷もいいけれど、チャボの移り変わりも
とてもいいです。やっぱりギタリストってカッコいいね~。)
それと、今回あらためて感じたのは、ホーンセクションが入っているバンド
だったんだなー、RCサクセションっててことです。若い時にはそういうことあまり
考えずに、清志郎カッコいいとか、歌が好きとかばかり思っていたけど、バンドとしても
すごくいいなあと、思いました。

もうそろそろ終わりだな、というときに、なんにも寂しさも感じていない自分を感じました。
観る前は、キヨシロウの不在を思って悲しくなるのでは、と思ったけれど、それは杞憂
だったわけです。
エンディング聴きながら、その理由を考えていて‥ふと気が付きました。
キヨシロウだけがなくなったわけじゃないというか、すべてのものはほとんど全部
なくなっていくのだということに。
すこし前に見た流れる雲も、朝焼けの美しさも、しっとりしたあかちゃんの手のひらも
ほっぺたの感触も、投げられたやさしい言葉も、笑いあった声も、今この瞬間に聴いている
音楽も、すべてのものがとっておくことなんてできないのです。

じゃあ私には何ができるのかといえば‥覚えておくことだけ。

そのためのアイコンでもあるのです。
それが目に入れば、思い出したいいろんなこと、忘れてしまいたくないあんなことを
いつでも思い出せるのです。

 

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まゆとおに からだのみなさん

2015-02-20 16:07:20 | ひらきよみ(読み聞かせ)

今日は、読み聞かせの当番日。
2年生のクラスへ行ってきました。

1冊目は、この時期になるとなぜか読みたくなるこの絵本。



鬼を知らなかった、やまんばの娘まゆと、まゆがやまんばの娘だと
知らないで食べようと目論んだ鬼のお話。
純真無垢で、とっても力持ちのまゆと、鬼とのやりとりがとても
おもしろい絵本です。

今日の2年生は、うしろの方に居た男子数人が、鬼の顔がツボだった
ようで、ページをめくるたびに鬼の表情を見ては声を出して笑い、
それにつられて、クラスのほかの子も、よく笑っていました。

聞き手が感情をストレートに出しても出さなくても、読み手である私は同じように
読み進めるだけですが、でもおもしろいところで一緒に笑いを共有できると
朝からなんとなく楽しい気持ちになっていきます。


2冊目は、読み物ではなくて、すこし「科学的な」?絵本を選びました。



だいぶ前にこの絵本のログを載せたことがありましたが、もしかしたら
自分が教室で読むのは初めてだったかもしれません。

行動を起こすときに、すべては頭(脳)で考えてからしているわけではなく、
とっさの時は足が勝手に動き出すし、よい匂いがしてくれば鼻がひくひく動くし、
みたいなことを、ユーモラスに描いた内容です。

暑くなって着ているものを全部脱いでしまった全裸の男の子に、教室中
大うけでした。


※今年度の私の当番は、あと1回、6年生のクラスを残しのみとなりました。



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48日目

2015-02-17 15:02:52 | 好きなもの・映画やDVD

今日は2月17日、今年になってから47日目(だそう)です。

年明けから今年は映画やDVDをわりとたくさん(当社比)観ている気がするので
忘れないように、ここらへんで書き残しておこうと思います。


★1月2日  竜に奪われた王国  ブルーレイ

 昨年12月にホビッと三部作の最終章を観てきて、それと前後する形で、
 第2作目をブルーレイを購入して家で観ました。
 ほんとはこっちを先に観てから、3作目を観ることができればよかったのですが。
 ドラゴンとの会話のシーンなど、一度観たくらいでは忘れているので、
 とても新鮮に感じられました。



★1月25日  トラッシュ   @MOVIXさいたま

 「リトル・ダンサー」 「めぐり逢う時間たち」 「ものすごくうるさくて、ありえないほど近い」
 スティーヴン・ダルドリー監督の最新作。
 リオ・デ・ジャネイロのスラムで、ごみを拾って暮らす少年たち3人が、ひとつの財布を
 見つけたことから物語ははじまり、自分たちにとって正しいと思うことをしたいという
 思いだけで、真実を見つけてゆくはなしです。
 ハラハラドキドキもするし、最後にはスカッとするし、流れてくる音楽もとても好きでした。



★2月1日  マエストロ   @MOVIX川口

 さそうあきらのコミック「マエストロ」の、実写映画。
 大阪のおっちゃん指揮者が、オーケストラのマエストロとしてかえり咲く話です。
 近頃マイブームの、松坂桃李くんが主役ということと、音楽好き、miwa好きの娘の
 リクエストで観に行きました。
 思っていたよりも、話は込み入っていて、桃李君演じる真一のお父さんとマエストロ天道が
 昔からの知り合いだったり、オーケストラの個々のメンバーもそれぞれせつない事情を抱えて
 いたり‥なかなか面白く観ることができました。
 エンディングで流れる辻井さんのピアノ曲もとてもよかったです。



★2月2日  桐島、部活やめるってよ  DVD

 2年くらい前に原作を読んでから、ずっと観てみたいと思って映画、やっと観ることが
 できました。わりと最近、娘も原作を読んで、すごく映画も観たがっていたから
 ちょうどよかった、という感じです。
 映画発表当時、数々の賞を受賞したのもわかるなあと思いました。ああこうやって
 最後まとめてゆくのか、と感心しましたもの。
 小説のときは誰にいちばん共感しながら読んだのか、忘れてしまってけれど、
 映画では東出君演じる野球部の菊池が、なんだかせつなかったです。




★2月4日  華麗なるギャッツビー  ブルーレイ

 ディカプリオヴァージョンのギャッツビーと、トビー・マグワイヤ演じるニックを
 ぜひ劇場で観たかったのですが、機会を逃してしまい、その後DVDもなかなか
 借りられず、やっと今回観ることができました。
 以前に2度観た、ロバート・レッドフォードヴァージョンに比べると、野性味溢れる
 ギャッツビーでしたが、悪くはなかったです。人を好きになることの悲しい部分が
 表れていました。
 ギャッツビーの最期の部分は、レッドフォード版の方がより丁寧に描かれていて
 (お父さんのところとか)、そっちの方が好きかな、と思いました。
  



★2月15日   はじまりのうた    @MOVIXさいたま

 今週の日曜日に観てきたばかりの映画です。
 パイレーツ・オブ・カリビアンに出ていた、キーラ・ナイトレイ主演。すっごく歌がうまいです。
 マルーン5のボーカリリスト、アダム・レヴィーン演じる恋人と、一緒に作った歌が映画の
 主題歌に抜擢され、二人でニューヨークにやってくるところからストーリーは始まります。
 音楽業界の複雑な一面を覗かせつつ、でも、どんな人も自分のやりたいこと、自分の
 信じること、自分が大切に思うことに、どういう姿勢で向かっていくべきなのかを
 思い出せてくれる内容だと思います。
 そして、この映画の最大のポイントは、舞台がニューヨークシティだということ。
 この設定なしには成り立たない映画です。
 

 

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