先週の土曜日、開館を待つ列に並んで、観てきました。
レオ・レオニ 絵本のしごと
私自身は、開催情報を知った時から行ってみたかったのですが、
なにかと忙しい娘と一緒に行くのは無理だろうなあと、思っていました。
そしたら、美術の夏休みの宿題に、「展覧会へ行くこと」というのがあって、
そのリストにレオニ展も入っていたのです。
8月のコンクールまで唯一の休日が、7月27日の土曜日で、
その日は、大学のオープンキャンパスへも行くことになっていて(これも
宿題のひとつ)、掛け持ちするという強行スケジュールになりました。
展覧会の内容は‥
リンク先のHPにある「展覧会ビジュアルツアー」動画を見ると、
構成がとてもよくわかるようになっています。
テンペラで描かれたとっても細かいタッチや、丁寧なコラージュ、
切り絵(切り紙)などなど、やっぱり印刷と原画は違うものだなーと改めて思い、
忘れかけていた絵本や、未読のものなど、もう一度じっくりページを繰って
みたいという気持ちになりました。
***
レオ・レオニさんの絵本‥うちにあるのは、この2冊。
どっちも、娘が保育園に行っている頃、なぜかとても欲しがって、
2冊同時か、2冊続けて、買ったような気がします。
その時は、毎晩まいばん、どちらかを読んでから寝るぐらい好きだったのに
今となっては、原画観ながら、「え、この本うちにあるの?」という具合‥です。
はあ、そんなもんなんだと、母は思いながら(笑)、でもちっとも落胆なんか
しませんでした。本自体の記憶はまるで残っていなくとも、一緒に過ごした本との
時間の記憶は、彼女の中に残っているはず、と思っているので‥。
そして、今回の発見は、(娘が絵を)観るポイントが変わってきたなー、というか、
コラージュの手法や、細かい線や色の変化なんかを楽しんでいるということが
わかったことと、原作の初版本をみて、このタイトルをこんなふうに翻訳するって
すごいよね、とか言っちゃうところでした。
とても混雑していたので、思うように観られたとは言えない状況だったにも
かかわらず、「すごーくおもしろかった、来てよかった」と言う、晴れやかな笑顔
見ていたら、なんだかとても嬉しくなりました。
(こういう子に育ってよかったなあ、と思う瞬間‥です)
展覧会は8月4日(日曜)まで。
グッズもすごくかわいいものが豊富に揃ってました。
そのお店は、海までお散歩することができて、
そこへ行くまでに、小さな電車に揺られます。
お庭があるおうち、週の半分だけひらくお店。
かわいい看板娘ちゃんに出会えたら、
もうそれだけでラッキー。遊んでもらいましょう。
店主さんのブログ、再開日の前日にこんな記述がありました。
この画像を見たら、この本棚を見たら、もうそれだけで
わくわくですよね。
そうです。
私たちが大好きだった、梅丘にあったあのお店が再開したのです。
ことり文庫
※画像はすべて、ことり文庫さんのブログから(無断で)お借りしました。
ここから、江ノ電が走る、新しいHPへ行くことができます。
部活の合宿で、月曜日から娘がいないので、時間にあまり追われずに
過ごしています。睡眠時間も、普段より2時間増しで、朝の洗顔の時に
肌がいくぶんふっくらしているような気がしたりして‥笑。
今週末に、姪っ子が20歳の誕生日を迎えるので、少し前から温めていた
贈りもの案を実行しようと、ヒナタノオトへ出かけていきました。
天気が心配だったけど、ちょうどうまく雷雨のすきまをぬったようで、
ほとんど傘も使わずにすみました。ラッキー♪
姪っ子は、私の妹の長女なんですが、彼女が生まれた年に、NYから
戻ってきたという私たち夫婦の経緯もあって、彼女の成長と、NY後の自分たちを
重ねてみるようなところもありました。
なので、彼女がハタチになるというのは、私にとっても感慨深いのです。
約2カ月ぶりのヒナタノオトは、恒例となった「オトナノナツヤスミ」展。
いつにも増して、充実のラインナップで見ごたえがあると同時に、
工芸というよりも、もはやアート? というような、暑さボケ、日常ボケしていた
ココロとアタマを、どんと突っついてくれるような、楽しい作品もあって。
思わず口に出た言葉は、「立ち止まることを知らないヒナタノオト」でした。
え、それはどういう意味で?と尋ねられ「進化し続けるということ」と答えました。
よい作品、素晴らしい作り手の方々を、丁寧にご紹介するギャラリーはいくつもあって
ほんとにそのどれもが、工夫を凝らした、行ってみたいなあと思わせられる企画展等を
行っていますが、なんていうか、ヒナタノオトは、それがギャラリーの王道だとしたら、
王道だと知っててあえて、寄り道を楽しんでもいいよね的なものを感じるのです。
そして、それが、いろんな年代の、いろんな背景を持っている人たちを惹きつけるのでは
ないかなと思ったりしています。
(もちろん、作品に対する真摯な向きあい方とか、スタッフの細やかさとかが、根っこを
支えていて、その上で、ということですが…)
焼き物とか、織物とか、木や竹や蔓でできたものとか、とっても和のものを扱っていると
いうのに、全体のテイストに、店主が好きな北欧の風を感じるのは、よい意味で
乾いているからかも、と今思いました。
ヒナタノオト
ほっとさせてもらったり、目を見開かされてもらったり、ゆったりした時間の
流れを味わったりする方、とても多いと思うのですが、今回の私は、ただものでは
ないヒナタノオトににやり、としたあとに、ココロの中がいつまでもにこにこしてて
なかなかおさまりませんでした。
と、タイトルに行き着く前に、ログが終わってしまいそうになりましたが(笑)、
姪っ子への贈りものだけでなく、ちゃっかり、1ヶ月と1週間早い、自分への
誕生日の贈りものも選んできました。
こんなかわいいお包みの中から出て来たのは
はい、お財布です。
もう5年くらい?愛用していた宮本さんのダブルがまぐちからの
バトンタッチです。
オトナツvol1の出展者に、革の杉崎陽子さんのお名前を見つけたときに
なんか予感があったのです・笑。
全体の大きさはちょうど愛用の手帳くらいで…小銭、お札はもちろんのこと
カード類が気持ちよくおさまる工夫がしてあります。
内側の、アクセントの赤の革がすごくかわいいんです。
(って、画像なくてすいません)
平日の午後の数時間でしたが、よい「夏休み」となりました。
作家の高橋たか子さんが、7月12日にお亡くなりになったことを
朝刊で知りました。81歳、心不全だったそうです。
私が作家高橋たか子という名を知ったのは、高校の図書室の閲覧棚だったと
思います。国語便欄にも載っている作家高橋和巳氏の奥さんであること‥
へえ夫婦で作家なんだ‥という驚きと、大変失礼ながら、作家にしては
平凡な名前だなと感じたことをなんとなく覚えています。
たしか最初に借りて読んだ本は『ロンリー・ウーマン』で、『空の果てまで』
『誘惑者』と読み進め、今、他の著作を検索してみて出てきたタイトルを
とても懐かしく思ったので、きっと『彼方の水音』、『骨の城』、『天の湖』など、70年代に
出版された本は次々に読んでいったのだと思います。
手元に何冊著作を持っているのかも思いだせず、最後に読んだのはいつで、
なんという題名の本だったのかもうろ覚えですが(たぶん92年発売の『土地の子』?)、
それでも高橋たか子さんは、忘れることのできない作家です。
18歳の私の内面に、「暗くてよどんでいる奥底」や、「誰にも見せたことがない裏側」
があることを、もし彼女の本に出会っていなかったなら、私はいつどのような形で
知ることになったのだろう、と思います。
大学卒業時に、卒業論文を書きますが、私の選んでいた創作コースは
卒業制作としての小説と、それに対しての副論文がセットでの提出でした。
小説のタイトルは『朱色の部分』、副論文は「わたしの中の『高橋たか子』」だったんです。
あまりにベタですが、22歳の、当時の自分の精一杯がそこにはあったと思います。
私が大学生の時に、すでに春樹氏はデビューしてましたから、『羊をめぐる冒険』なんかを
読みつつも、たか子氏の本も読んでいたのでしょうね‥。それからしばらくして
結婚した頃にはもうあまり読まなくなったのは、環境と心境の変化もあったと思いますが
たか子氏の作品にカトリック色が強く(パリの修道院で生活していた時期もあったようです)
なってきて、信者でない自分にはわからない点があると感じたことはたしかだったと思います。
なんかコジツケかもしれませんが、今年は高校生だった頃の自分に「向き合う」年、
みたいです。
線が引かれたように、きっちりと夏がやってきた日曜日。
とても久しぶりに、カラーパワーズキッチンスタジオに
おじゃましました。
n*cafe@こりすキッチン
まずは「わたしに心地よいお茶つくり~夏」のワークショップ。
n*cafeのnaoさんによる、薬膳についてのあれこれを伺ったあと
実際に用意していただいた材料を使って、お茶をつくりました。
12種類くらい薬膳茶の材料の中から、最初に私が選んだのは
この5種類。
ジャスミン 菊花 芍薬 ハイビスカス ミント
喉によいものと美肌効果があるもの中心のブレンドなのですが…
つけたお茶の名前は「留花tea」です。
花、もしくはそれに関連したものを、と選んでいきながら、
名前が思い浮かび、ひとり心の中でふふふとなっていました。
だって、留花は、ruca、そう私のハンドルネームですから、
私のお茶ですよね?
今日初めてお会いした方も、私とほぼ同じ考えで、ミント以外の
4種類でお茶を作ったのもおもしろいなあと思いました。
4つまで同じ材料なのに、ミントが入るか否かで、別のお茶の
ようだったのも興味深かったです。
次に作った「お土産用のお茶」のレシピは、
はと麦 南蛮毛 荷葉 棗 ミント
まだ試していないので、明日がとても楽しみです。
こっちは名前はついていないのですが、なんとなく、家族の健康祈願的な
イメージでブレンドしました・笑。
薬膳茶を楽しんだあとは、成瀬さんのお料理です。
携帯で撮った写真なので、小さくて申し訳ありません。
お椀の陰で見えにくいのは、ナスの中をくりぬいて
ひき肉がつまっているものです。パクチーが添えてあって、
ベトナム風な味付け…アジアン飯好きにはたまらなく嬉しかったです。
とうもろこしとはと麦入りのごはん、ほんとにおいしくて
私もおかわりしました。
金曜日の献立と少しづつ違うところを見つけるのも、なんだか
楽しいです。
デザートはこちら。
ショウガが効いた牛乳寒天と緑豆で作った餡(抹茶入り)
そして、梅シロップがかかっています。
クルミトリさんが用意してくれた七夕飾りや短冊の願い事など、
今日が七夕であったことを思い出させてくれた、とても素敵な会でした。
次回は「秋」ヴァージョンを9月の終わり頃に予定しているとのことです。
6月21日(金曜日)、28日(金曜日)は2週続けて、読み聞かせの当番でした。
21日は、1年生のクラス。小学校に入ってはじめての「読み聞かせ」の時間だと
いうことや、偶然にもそのクラスの担任の先生が、だいぶ前に一緒に図書ボランティアを
した人だということがわかったり、新入会の方の見学があったりで、いろんなどきどきが
重なりました。
色々迷ったすえ、買ったばかりのこの絵本を読んでみました。
もうすぐ5歳になるうさぎくんは、ある日、ママにきっぱり言いました。
「ぼく、もう おおきくなったから、なくのは やめる。
そんなの 赤ちゃんの することだもの。ぼくは もう
あかちゃんじゃ ないからさ」
そしてママと相談して、おたんじょうかいを開くことにしました。
おたんじょうかいに呼ぶともだちは、おおきくて、なかないこ に
しようと思います。けれど、最初に声をかけたりすに、行かれないわと
言われてしまいます。
「どうして? りすちゃん、なくの?」
「うん、そうなの。みんなが たのしく あそんでいるのに、
わたしだけ いれてもらえなかったら ないちゃうわ」
次に、ねこさんのところへ行きますが、ねこさんも、こわくて
泣くことがあると教えてくれます。
年上のうまさんだったら、泣かないだろうと思ううさぎくんですが、
なんとうまさんも泣いてしまう理由を並べます。
がっかりして帰宅したうさぎくんにママが理由をきくと、
じゃあ、ママもおたんじょうかいに出られない、だって、ママも、ときどき
なくんですもの と言うのです‥・。
ページをめくりながら、なるべく1年生の表情を読み取ろうと何度も顔を
見てました。
なんとなく、下を向いたりつま先をいじってみたり、の子が数人いるのが
わかり‥お話がつまらないというよりも、「泣いてしまう」ことに対する
後ろめたさがあるのかなーと想像し、読み終わった後に、訊いてみました。
「泣いちゃうことありますか?」
そうしたら大半の子が「ある~」と答え、声を出したことでちょっと緊張が
ほぐれたように見えました。
次に、「先生にも訊いてみますね。先生は泣いてしまうことありますか?」
先生は苦笑しながら、絵本の中のママと同じような言葉を返してくれました。
「悲しい映画を観た時は泣いてしまうことがあります」って。
なんだ、先生だって泣いちゃうことがあるんだ、と教室の空気がなごんでくるのを
感じました。
2冊目は、この絵本。
この本、知ってる人?って訊いたら、2人くらいいたけれど
あとの子は初めてだったので、とても楽しんでみてくれました。
最前列の男子に、脱がせた赤いパンツを持っていてもらったのですが、
恥ずかしかったのか、読み終わるとほぼ同時に、その子がパンツを
私に返したのが、とてもかわいらしかったです。
++++
先週の金曜日、28日は4年生のクラスでの当番。
その日デビューのペアの方は、先に『マルマくんかえるになる』を読みました。
マルマくん~は10分ちょっとある長い絵本なので、この日も私は
『もう、おおきいからなかないよ』を読みました。
このうさぎくんと、うさぎのママとの会話で、ママは「あなたが大きくなったのが
嬉しくって泣いちゃうの」と言うところがあるのですが、前の週に読んだ
1年生には、嬉しくて泣いてしまう、という気持ちが、いまひとつわからなかった
のではないかなと思い、4年生だったらどうなのかなーという好奇心のような
気持ちもありました。
たぶん、4年生は、自分の成長をママやパパがとても喜んでいることも、
大人が泣くことがあるってことも、知っているなあと思いました。
あいだがあいてしまいましたが、6月19日の川口での講座の続きです。
〈海外翻訳絵本〉
この絵本も、前にこひつじ文庫さんでの時に
みたことがあって、いいなあと思っていました。
今回も、早々とどなたかが手にしていたなー。
同じく、こひつじさんで見ていた絵本です。
今回、私が買いました。
なんか前からあった絵本みたいですが‥1968年の作品をあらたに
バーニンガムさんが描き直したそうです。訳者は谷川さん。
37歳で逝ってしまったラファエロの生涯と
その作品に詳しくなれそうな絵本です。
文字なし絵本です。
こんな愛らしい無邪気な表紙からは想像もつかないすごい
連鎖が続いていきます・笑。
この表紙とタイトル文字のデザイン
すごくいいですよね。買おうかどうかとても迷いました。
トミー・ウンゲラー作の「さがしもの」絵本です。小さい子と読んだら
楽しそうです。
絵本というより、豪華なよみものといった感じです。
購入者の方に貸してもらって早速読みました。
ジェットコースター・ストーリーです、と紹介された通り、サリー・ジョーンズという
ゴリラの半生の物語の展開にドキドキしました。
海の上と、海の中が楽しめるしかけ絵本です。
アノニマスタジオの絵本、おしゃれですねー。
以上で、今回紹介していただいた絵本はすべてです。
次回は、たぶん11月頃でしょうか‥。
三蔵さん、またよろしくお願いします♪
BOOTS&STICKS 2013年の新柄Tシャツです。
ショッピングカートのページにいれて、お買いものしやすくする作業と
HPへの追加作業を進めていますが、まだ時間がかかるので、
先に画像だけでも見ていただこうと思い、ここに載せました。
お問い合わせ、ご注文はメールでも承っています。
bootsandsticks@gmail.com
どうぞよろしくお願いいたします。