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絵本の話を中心に、好きなもの、想うことなど。

工藤直子さん講演会

2014-10-30 18:13:32 | 好きなもの・講座やワークショップ

10月が終わってしまう前に、簡単な印象だけでもよいから
書き残しておこうと思います。


地元で活動しているお話会主催の講演会に、10月20日(月)に
参加させていただきました。
私にとっては「お初」の工藤直子さん。
第一印象は、息子さん(松本大洋さん)とやっぱり似てるなーでした。

来年には80歳を迎えるとのことですが、ぱっと目をひく鮮やかな模様の
シャツも颯爽と着こなし、声も大きく、お話もとても上手で、
想像以上に、エネルギッシュな方でした。

「地元だから、あつおちゃんのことも呼んじゃった」と、ガンバの冒険シリーズ
などでおなじみの斉藤惇夫さんもはじめから登壇してくださり、
おふたりの掛け合いなどでも盛りあがりました。


以下は、その日の私の手帳に残っていた覚え書きです。
(これらを見るだけでも、あああんなこと聞いたなあと、思い出せる気が
するので‥)


・活字読み
・詩は、作者の意図を離れてよいと思う。
・私は私の詩を遊びに使ってもらったほうが嬉しい。
・小さい方(幼い子のことを指して)が魂に近い分、すごいことを言ったりする‥。
・フルート、ハープ、ジャズ研、やりなげ。



(覚書を見て、思い出したことをランダムに書いておきます。)

工藤さん、ご自分のことを「なおちゃん」と呼んでいて‥笑。
でも、それがすっごく自然で、すっごくなじんでいるのです。

講演会の時は、あらかじめ題目を決めずに、その日会場へ着いて、その場に
いる人の顔を見てから、話すことを決めるのだとか。

代表作の『のはらうた』の中で、いちばん人気は、かまきりで、その詩を
幾通りにも、演じ分けてくれました‥遊びに使うって話の中で‥。

詩は、作った人のものではなく、それを読んだ人のものになるとも。

フルート、ハープは、今までに習っていた(やっていた)もので、
斉藤さんとも演奏仲間だそうで。
ジャズは、今現在、仲間を集めてグループを作ったとおっしゃっていました。
そして、すごいのは、やりなげ!
本格的にトレーニングしていて、競技会にも出場しているとのこと。
80歳になる来年が、新記録更新のチャンスだとか!!

角野栄子さんのおはなしを聴いた時にも思いましたが、50歳を過ぎたくらいで
年とった、とか思っていてはだめですねー。

ある程度までいったら、年齢は、人さまざまというか、向き合い方とか
気持ちの持ち方で、早くも遅くも自由自在ですね~笑。

のはらうた

声に出して、読んでみようと思いました。





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まちのねずみといなかのねずみ 他

2014-10-17 16:03:31 | ひらきよみ(読み聞かせ)

今日は2年生のクラスでの読み聞かせ当番でした。

10月最初の土曜日に図書館へ行った時に選んだ本を読みました。
どちらも知ってはいたけど、教室で読むの初めて。

最初はこの絵本。
イソップ寓話の、定番中の定番ですが、今の小学生は意外と
読んでいないかも、と思い選んでみました。

  

同じ内容でも、訳者の言葉使い、絵の雰囲気で、まるで違った印象に
なるので、その点に留意して、ポール・ガルドンが描いているものにしました。

連れだって、まちのねずみが住む王様の宮殿へ向かうひまわり畑とか、
王様の宮殿の、ごちそうのテーブルとか、窓ガラスの向こうで吠えたてる
犬とか、二匹を震え上がらせるネコとかが、見開きいっぱいに描かれていて
とても迫力がありました。
そうそう、ごちそう食べてる途中で、残りのお皿をさげにきためしつかいの
方々も、そうとう強面でしたー。

同じイソップでも、こちらのような組み合わせは、おしゃれ感漂いますね。


私が行った時には、地元図書館にはなかったみたいですが、
今度探して読み比べてみようと思います。



もう1冊は、前から低学年の教室で読んでみたかったこちらを選びました。



佐々木マキさんが、自ら写真を撮り、文をつけた絵本です。

一度、「なんでも顔に見えるモード」に目を切り替えると、ちょっと強引?
というようなものでも、顔に見えてくるから不思議です。
住宅の壁(窓が目)やマンホールはもちろん、公園の鉄棒の棒が留められて
いる端っことか、シーソーの板をうしろから見たところとか。

たいていの子は、見える見える、と喜んでくれましたが、中には、
「全然みえないよー。それってCGでしょ?」と言い続けている子が居て‥。

ちがうよ、全部ほんとの写真なんだよ、と途中で教えてあげました。



 

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にぐるまひいて やくそく 他

2014-10-15 18:14:48 | ひらきよみ(読み聞かせ)

先週の金曜日、10月10日は、6年生のクラスでのお当番でした。

何を読もうか迷いましたが、次の2冊と、もしすこし時間が
余ったら‥の、もう1冊を準備しました。


最初は、秋になったら一度は読みたい絵本。



題名を言った時に、え~ にぐるま~?!(いまどき~)みたいな
雰囲気が漂い、ちょっとざわついたので、この絵本は、今から
200年くらい前の19世紀はじめの、アメリカ東海岸で暮らしている
ある家族の1年の様子を描いたものです、と説明を加えてみました。

お話は、ドラマチックなことはなにも起こらず、10月に、
家族が1年かかって作ったものを、にぐるまに積み込んで行く場面から
始まります。

印象的だったのは、読み進むにつれて(おとうさんがすべての荷を
売り払っていくあたり)、ざわついていたクラスがしんとしずまりかえった
こと。

おとうさんが、はっかキャンディを買って家に帰り、10日ぶりの
家族団欒の時に、皆でそれをひとつづつなめた、という私の大好きな
シーンのあたたかさや、家族総出で、1年間かけて、自分にできる
ことやものを作っていく生活が、6年生にも伝わっていればいいなあと
思いました。


2冊目の絵本は、(迷ったすえに)こちらを選びました。



なぜ迷ったのかというと、書き出しからこんな感じだからです。

子どものころ、わたしがくらしていたのは、
ぎすぎすして、ずるくて、すさんだ街。
ほこりっぽい通りは、
雨のめぐみをうけることなく、
夏の暑さや冬の寒さにさらされていた。
黄色い砂まじりの風が
おなかをすかせた犬のように
ビルの壁をひっかいていた。

その街では何もそだたず、何もかもがこわれていた。
笑顔を見せる人もいなかった。

そこに住む人たちも、ぎすぎすして、ずるくなり、すさんでいたのだ。
そして、わたしも。

わたしは、スリだった。


主人公 の女の子が「スリ」だという話を、朝から、小学校の教室で
読むのはどうなのだろう?と思って、迷ったのですが、
話の展開は、明るい方へ向かっていくわけだし、読み終わったあとに
嫌な気持ちは残らないので、あまり深く考えず、さらりと読んで
みることにしました。 

クラスの雰囲気は、うーん、どうだったのでしょうね。
特別に「スリ」ということを気にしているようには思えませんでしたが。

題名の「やくそく」は、主人公がおばあさんからカバンを盗もうと
したときに、そのおばあさんから告げられたもの。
女の子は、ちゃんと「やくそく」を果たし、自分の街に潤いと希望を
与えたのち、次の街、また次の街へと移っていきます。
そして最後に、かつての自分のように盗みを働こうとした
わかいどろぼう「やくそくするんならね」と、にっこりしながら
言うのです。 

絵の感じも好きだし、なかなかいいお話だと思うのですが、
読み聞かせの絵本としては、どうなのでしょう?またそこへ戻って
いきます。


そして、最後に、すこしだけ時間が余ったので、この絵本を
一緒に読みました、というより、文字がほとんどないので、
一緒に見て、終わりました。

 

 

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