本日は先週に引き続き、読み聞かせの当番日。
1年生のクラスにひとりでいきました。
1年生にとっては、小学校の教室で聞く初めての「読み聞かせ」。
これからの6年間の中で、楽しみにしてもらえる時間になるようにと思い、
簡単にそのしくみなどを説明してから、3冊読みました。
最初はとても短いこの絵本。
お話の絵本ではなく、ひとつ、ふたつ、みっつと数えていく内容です。
ひとつ ひまわり
ぐんぐん たかく
のびていけ
ふたつ ふうりん
かぜに すずしく
うたってる
‥といった感じで。
絵は、力強い版画で、とても見応えがあります。
数の勉強を始めた1年生に、いち、に、さん‥だけではない
数の数え方もあるんだよ、知ってる?と読む前に問いかけてみたところ
「ゼロだって、知ってる」とか、「1000まで数えたことある」とか
頼もしい答もかえってきました。
2冊目は、おはなしの絵本、こどものとも年中向きから出たばかりです。
前にこのブログにも書きましたが、殿内真帆さんの絵、とても色使いが
はっきりしていてきれいなんです。
お話は‥幼稚園バッグに、お母さんがアップリケしてくれた白いことりが、
バッグの持ち主のけんちゃんのなくなったボタンを探してあげるというもの。
1年生にとってはついこの間までなじんでいた幼稚園の様子を
思い出している子もいたかもしれないなあ、なんてすこし思いました。
ボタンも無事に見つかって、皆に気づかれないうちにバッグに戻ることが
できた白いことり。
最初に出てきたバッグと、けんちゃんがおうちに帰る時に持ってたバッグと
すこしだけ違うところがあって‥・。
それを見つけることができた1年生、とても嬉しそうでした。
3冊目は、おまけとして、みんなで楽しめるこちらにしました。
知ってる~という子と、知らない~という子が半々くらいだった
わりには、「だれのパンツ?」という問いかけに、正解があまり
なかったような?(笑)。
最後に、しろくまは最初から白いパンツをほんとうにはいていたのか
どうか確かめてみようか、と言ったら、それまでお行儀よく座っていた
1年生がみな前に出てきてしまい、後ろの子が前の列の子を押して、
ちょっとした騒ぎになってしまいました。
5月の1年生は、小学生というよりも、「こども」だなーと思い、
なんだか久しぶりだなこういう気持ち♪ を味わいました。
今年度も、小学校での図書ボランティア活動を継続しています。
昨日は朝の読み聞かせの第1回目、6年生のクラスへ行ってきました。
まずペアさんが韓国のお話を読みました。
私も初めて知った絵本でした。
穴に落ちた人食い虎を憐れに思って助けたあげたのに、
恩人の若者を食べようとする虎。
そばにあった松の木や、通りかかった牛に、話を聞いてもらって
裁定をゆだねるものの、虎の方が正しいということになって、
若者はあわや‥というところでうさぎが登場。
では、事実確認から、と虎を穴の中に戻し‥といったうさぎの
機転のきいた展開が愉快でした。
次に私に代わり、私は、この詩の絵本から。
すがすがしい5月に、ぜひ読みたい絵本です。
そして、もう1冊はこちら。
はだしが気持ちのよい季節がきたなあと思ったことから、
選んでみました。
「かがくのとも」からの単行本なので、いろんな角度から
足の裏にせまっているところがおもしろいです。
ごりらと人間の足指の付き方の違いとか、サラブレッドは
400キロも体重があるのに、足裏の大きさだけを比べると
人間のオトナの方がずっと大きいとか。
土踏まずの部分は大きいほうがいいけれど、大きくなくても
しっかり歩けて、疲れやすくなければ大丈夫とか。
そうそう、題名を言ったあとに、「このほんはだしになって
よんでね」と書いてあったので、そう読んだら、ほんとにうわばきを
脱ごうとした男子がふたりくらいいて‥(笑)。
でも、時間があったら、それも面白かったかなと後から思いました。
実際に自分の足の裏を見て、線が入っている様子とか、
土踏まずを触ってみたりするのもよかったかも。
***
小学校では最高学年の6年生だけれど、「こども」って
こんな感じだったのだなー、小さいなあ、と、思った自分が
なんだか昨日は新鮮でした。
今年度も、つねに新鮮などきどきを感じつつ、この時間を
大切にしていきたいたいなあと思います。
続きが気になって、いっきに読んでしまう本もあれば、
いったいいつから読み始め、最初の方はどうなっていたのか
ほとんど思い出せない本もあって。
面白くないから読み進められないのかといえば、そんなこともなく、
終わりが来るのがもったいないから?と思ってもみたり。
この本も文庫になった時に嬉しくてすぐに買って、すぐに読み始めた
のですが、まだ最後まで辿り着いていません。
毎晩寝る前に、ふとんの中で、1ページか多くて2ページ。
何についてお二方が話していたのか思い出しているうちに眠って
しまうことたびたび‥。
語られているクラシックの曲は知らないものばかりだし、小澤さんが
指揮されているところはテレビでしか見たことがないし。
でも、その語り口というか、会話を読んでいるととても気持ちがなごむのです。
***
一昨日だったでしょうかー
詩人の長田弘さんの訃報にふれて、手持ちの絵本を見返したりしてました。
そして、過去に読んだ本の中で特に好きだった『アメリカの61の風景』について
自分が書いたことを読み返してみようと思い立ち、このブログ内を探していたら、
「本のある日々」というタイトルで、朝日新聞夕刊に載っていた長田弘さんの
読書にまつわる記事を受けて書いたものがありました。
拙文ながら、一部載せてみますと‥。
読書というのは、本を全部読み切ることではない、と冒頭で長田さんは書いてます。
じゃあ、どうするのが「読書」なんでしょう?
読みとおすのでなく、読みさす。読み切るのでなく、読み余す。
読みぬくのでなく、読み継ぐ。読み解くのでなく、読みとどめる。
そうして、開いたまま本を伏せて、あるいは閉じて積んで、
自分の日々の時間のかたわらに置く。
こうやって、「読みさしを繰り返すうちに、いつか気づくこともなく、その本の
言葉が自分のなかに畳まれていて、一度も通読した覚えがないのに、
いつのまにか全体を読んでいる」ことになり、「中断を楽しむことのできる本は
間違いなくいい本だということだった。」
そして、
読書というのは、本を読むというだけのことではないのだ。
本を自分の日々のなかに置いて、自分にとって必要な本の
置き場所をつくる、そういう日々のあり方をすすんでもちこたえてゆく
というのが読書なのだ。
私がなかなか『小澤征爾さんと~』を読み終えることができないのは、
こういうことだったのか、と思ってしまいました。
長田弘さん。
一度だけ直接お話しする機会があり、『森の絵本』にサインしてもらったこと
とてもよい思い出です。
『アメリカの61の風景』、また読み直したくなりました。(過去ログ★☆★☆★)
心よりご冥福お祈りいたします。
GW中、思ってもみなかった嬉しかったことは、絵本に親しむ時間が
案外あったということです。
気になった絵本、忘れないように載せておくことにしました。
写真ではわかりませんが、小さくて細長い形がなんとも新鮮でした。
昨年の9月に出ていたんですね~初めて手に取りました。
ゆめさんワールド、いいですね。
まったくノーマークというか、作者も絵本も初めて見ました。
おはなしは、トリニダード・ドバコの民話をもとにしたとのことですが、
とても面白かったです。
すごく好きな感じのはなしでした。見ての通り、オオカミとヤギが
描かれていて、タイトル「ゆうだち」なので、なんか「ともだち」の
パロディものなのかなーと思ったのですが、私の予想なんか
軽く裏切られました。
ヤギって、オオカミよりも「耳がいい」というのがポイントですね。
2012年6月には出ていたんですね、知りませんでした。
ピーター・シスの棚を見ていたら、読んだことがなかった絵本を
見つけたので、開いてみました。
ヨーロッパから極北の地に旅した人が、暮らしていく様子や
原住民とヨーロッパからの商人との間の貿易を取り持った ことなどを
とても詳しく解説してあるところと、それのどこまでが真実でどこからが
ほら話かわからないと、二重構造になっているところが面白かったです。
クレヨンハウスでこの3冊をみて、そのあとにワタリウム美術館で、
「ここより北へ」という、奈良美智さんと石川直樹さんの二人展を観たのですが、
シスの絵本を見つけたこととシンクロしているようで、ひとり心の中で
にこにこしてしまいました。
5月15日 6年 「くうき」
「あしのうらのはなし」
5月22日 1年 「ひとつひまわり」
「アップリケのことり」
「しろくまのパンツ」
6月19日 5年 「まんじゅうこわい」
7月10日 4年 「トヤのひっこし」
「おちゃのじかんにきたとら」
9月11日 5年 「はらぺこさん」
9月18日 3年 「ヤマネコ毛布」
「ぐりとぐらとすみれちゃん」
10月9日 6年 「満月をまって」
10月16日 5年 「にぐるまひいて」
「ヤマネコ毛布」
10月23日 3年 「やぎのアシヌーラどこいった?」
「ゆめちゃんのハロウィーン」
12月18日 1年 「 なぞなぞのたび」
「しずかな、クリスマスのほん」
「ぐりとぐらのおきゃくさま」
1月22日 2年 「ふたりの雪だるま」
「まゆとおに」
2月12日 6年 「ろばのナポレオン」
「ライフタイム いきものたちの一生と数字」
2月26日 2年 「こねこのチョコレート」
3月11日 3年 「クリスティーナとおおきなはこ」
「いつもちこくのおとこのこ」
3月18日 5年 「サーカスのしろいうま」