my favorite things

絵本の話を中心に、好きなもの、想うことなど。

2023年10月に観た映画

2023-11-29 17:33:54 | 好きなもの・映画やDVD

10月が一度も映画館へは行かれず。WOWOWとテレビで
3本観ました。




10月からテレビドラマのseason2が始まったので、その前に
劇場版の放送があったのを録画して観ました。
もちろん公開時に映画館で観ましたが、主題歌の「大好物」が
いつ流れるのかが気になって、ラストシーンの記憶があいまい
だったので。

(映画の話からはそれますが‥「何食べ」は、ほんとうに好き。
昨日見逃し配信で、第8話を観たのですが‥なんかとっても
身に沁みましたよ。しろさんのご両親の、しろさんを思う
気持ちとか‥私も見習わなくてはと思ったし。離婚してしまった
夫婦と、離婚をやめた夫婦の、どちらの「場合」もなんか
わかるなあ、だったし。玉ねぎを買いに走ったケンジを
覚えていたいしろさんにもぐっときたし。。)





知り合いの(友だちの、って言ってもいいのかな?)
旦那さんの監督作品。公開時に観に行かれなかったので、
WOWOWで見つけて嬉しかった。

お母さん役の常盤貴子さん、いつからかいいなあと
思う俳優さんのひとり。もちろん、母目線ですべてを
みてしまったけど。。娘千夏役の、吉田美月喜さんも、
透子さん役の前田敦子さんも、みんなそれぞれよかった。
ロケ地はどこだったのだろう?古い家も含めてすごく
リアリティがあった。






10月が終わる前になんかもう1本と思い、
タイトルに、94歳のニューヨーカー。
80分。ドキュメンタリー。に惹かれて観てみました。

アイリス・アプフェルというのが、画像の女性の名前。
2014年の映画の時点で94歳!
初めてきいた(知った)人でしたが、その人のファッションや
生き方が好きかどうか、の前に、お年をすこしも感じさせない
話し方、ユーモアセンス、姿勢の良さ、人との関わり方
(年寄であることを前面に出して、労わってもらおうとか
まるでなし)に学ぶべき点が多かったです。

インテリアデザイナー、実業家、服や雑貨の収集家。
2005年にメトロポリタン美術館でピンチヒッターと
して展示をまかされ、大成功したことで一躍人気者に。
ハイブランドの服も、フリーマーケットの服も、同じ
テンションで、買い物を楽しんでいる様子は、見ている
こちら側も楽しい気持ちになりました。
自分の好き、には、(わたしも)忠実でありたい。



10月は(も)楽しいお出かけ満載でした。

ヒナタノオト展@銀座三越 の前に、パンツをオーダーして、
展のあとには久しぶりに銀座ライオンでビール。


リトグリ@神奈川県民ホール に、娘と二人で出かけ、
遅いランチで台湾料理をカウンターで食べた。


名古屋の近くで新しい暮らしを始める姪っ子に贈る食器を
百貨店に買いに行き‥その前には母も交えてゆず庵で昼ごはん。


ずっと楽しみにしていたデイヴィッド・ホックニー展@現代美術館
観る前に、清澄白河でベトナム料理を食べ、観たあとで
ヒナタノオトへ、RIRIさんの個展を観に。

武蔵小山でレッスンのあと、リアルシトロン@阿佐ヶ谷。
この日のランチはたしかパスタ。

そして10月最後の週末は今年も「工房からの風」
すずきみきさんのウールガーゼのスカートを一番にみに行き、
今、愛用しています。






 

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2023年10月 読書の記録

2023-11-28 18:20:32 | 好きなもの・音楽や本

10月に読み終わった本、思いのほかありました。



7月にマティス展を観に行ったので、その余韻と、
今年5月に出たばかりの本と知ったので、図書館で
借りてみました。もちろん、観たことがない絵も
たくさんあったし、その解説もよかったのですが、
一番驚いたのは、著者である、国立新美術館主任研究員の
米田尚輝さんという方が1977年生まれだったこと。
40代の若さですごいなあと感心しました。
来年2月からの、国立新美術館での展覧会がさらに
楽しみになりました。





伊坂氏の新刊が出てたんだ~!と知った時に、
私に伊坂本の面白さを教えてくれた会社の同僚はすでに
読み終えていて‥「よかったら貸しますよ」と持ってきて
くれました。

「天道虫」と呼ばれている、運の悪い殺し屋、七尾の
新しい物語。高層ホテルで、通常では考えられないほど
次々と「業者」が殺されていく。当初は嫌な奴、悪い奴、
だと思わされていた人が本当は良い人で‥のパターン。
いろんな階で色々起こるので、最初は戸惑い気味だが、
テンポがあるのでどんどん読んでしまう。そして、
ところどころに挟み込まれる妙に沁みる言葉。

「人をうらやんだときから不幸が始まる」
「恩知らずは運にみはなされる」

最後は、すっとうまくおさまるので、読者は読んでよかった、
面白かったーと素直に思える。マクラとモウフの二人組が
今回はとてもよかった。あとソーダも。





『777』の後に、カポーティの本に戻ることができず、
図書館で2冊一緒に予約して借りてしまった。。。

読み終えたから知ったが、作者はじめての短編だった
らしい。でも、それぞれの話は連作になっていて、
作者曰く「短編のふりをした実は長編」とのこと。

(今更だけど)え?何この人??と周囲がいったん引く
ような変わった登場人物の設定がとても上手い。
今作ではもちろん、陣内。
銀行強盗の人質になる中、果敢にも歌ってみせるし、
解放されたとき、カウンターにあった数十万をちゃっかり
持ってきてしまったり。
人質となったことで知り合えた永瀬という全盲の青年、
彼のガールフレンドの優子、盲導犬のべス、も、とても
よかった。







『チルドレン』の続編。こちらは長編。
陣内は家庭裁判所の調査官(しかも主任)になっていて
武藤という部下まで居る。武藤の担当案件が、過去の
陣内が担当していた事件にも繋がっていて、とても
読み応えあり。

タイトルの『サブマリン』はどこに繋がっているのだろう
と思っていたら‥文庫本224ページに、

せっかくの人生の大事な年月を、光の届かぬ深海でじっと
するように負のことを考えることで費やしてきたのだ。

また、264ページには、

「そうとは言い切れないよ」
僕の言葉はもちろん彼を楽にしない。
彼の起こした事故は、十年経っても消えることがなく、
姿が見えない時もどこか、視界の外に潜んでいる。
水中の潜水艦の如く。そしてことあるたびに、急浮上し
若林青年に襲い掛かるのだ。


モダンジャズに少年事件をなぞらえて話す陣内は
(そう陣内にしゃべらせた作者は)すごいと思った。

モダンジャズとは正々堂々と「けんか」ができる
場所を共有すること。

「いいか、もう二度と弱い奴を狙うなよ、というか
狙わないでくれ」
「もし、むしゃくしゃしたら曲でも作って、演奏しろよ」


読み終わったあとで、ほんとうに月並みだなーと思い
ながらも‥わたしはわたしの毎日の中で、適当に済ませたり
見てみないふりをしたり、とかはやめて、精一杯を尽くそう
と思うのでした。


 

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2023年10月 読書の記録(絵本)

2023-11-21 17:41:28 | 好きな絵本

10月は友への誕生日プレゼントの本を探す月。
贈りはじめの頃は自分が読んできた絵本の中から、
だったのが、いつの間にか、贈りたい絵本を探す、
に、変わってきて‥。
どれがよいかな、どれだったら気に入って
貰えるだろうと、色々読み比べるのが楽しいです。



石津ちひろさんの詩集か、絵本はどうだろうと
探して、辿り着いたのがこの絵本。



早口言葉や韻を踏んだ詩に、絵を描いたのは
あの、ピアニストのフジコヘミングさんと知って
驚きました。




友だちのインスタで、たぶん、知った絵本。
これを機会にまずは図書館で借りて読んでみました。


スコットランドの北西、セント・キルダ諸島。
荒れる海に囲まれた「世界のはての島」で、
人々は生きるための工夫をこらし、協力していましたが、
1930年を最後に島は無人に。5歳で島をはなれた少年の目を
とおして描かれた絵本。控えめな色が哀愁を誘いました。




こちらもインスタから。バイクに乗ってる女性が表紙を
飾っている絵本って、どんな内容なのだろう?と‥。



三蔵さんの、リアルシトロンで、実際に手に取り
読むことができました。

「いろんな場所へ行ってみたい。世界じゅうを旅したい」
1973 年、バイクに少しの荷物を積んだアンヌはパリをはなれ、
カナダ、アラスカ、日本、インド、アフガニスタンと心の
おもむくままに走りました。そこで出会った美しい風景、
心優しき人々との交流を、アンヌ自身が実際に旅した時の
記録や写真とともに「絵本」という形で、私たちも追体験
しているような気持ちにさせてくれます。

もしかして
わたしたちの20,000キロの旅は
とうに半分を越え、ゴールが見えてきているのかも
しれないけれど。

美しいものをみたい、美しいものに触れていたい
という思いがあれば、テープを切る瞬間まで
自分らしくいられるのかも、と裏表紙を閉じたあとに
思いました。久しぶりにドキドキしながら
ページをめくった絵本。




同じく。リアルシトロンで見つけた詩集。



絵本もいいけど、なぜか今年は詩の本を贈りたいと
思ったので、見つけられてよかった。
(表紙の絵とレイアウトもいいですよね~)


かみぶくろ

ゆすりあげて
腕の中の
不安なかたちを整える

その中ほどに
ひとつは水の音をつくって
うすい紙のふちを落ち
底におさまるもののすべてを
わたくしだけがそらで言える

ちいさいふくろのふくらみのへり
ささえきれるだけの重さを
胸高にかかえこむと
中身のどのひとつも
生きものになれもせずに
帰り道をひとしく揺れた

長い坂道をのぼりつめると
また立ち止まり
ゆすりあげて
きつくたばねられたねぎの
その青いところを抱きしめるのだ


この詩集とアンヌの旅の絵本を贈りました。









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ゴースカ Vol.8

2023-11-20 16:51:38 | 好きなもの・SPITZ

2022年11月10日は
Spitzbergen 30th Anniversary Tour “GO!GO!スカンジナビア vol.8”
(通称ゴースカと呼ばれるファンクラブ限定ライブ)がありました。
前回のvol.7は2018年。初めて、今は亡き新木場スタジオコーストに
一人で参加しました。

今回はファンクラブにも入会した娘とともに申し込み、二人とも
めでたく当たって、初めての会場ぴあアリーナMMへ。




横浜方面へ行くことはめったにないので、駅に着いた時点で
もう心躍り、写真撮ったり(笑)。






会場の入り口近くには(誰も撮影してませんでしたが)
水丸さんの壁画があって、さらにテンション上がりました。





こんなかわいい幟がたくさんたってるし。


気もそぞろで入場したら‥入場までどの座席がわからない
システムなんですが‥なんとわたし、アリーナ前から7列目!
だったんです。わーーーと思った一瞬後に、これで娘が
スタンド席だったらどうしようかわいそう(今回は一人ひとり
申し込んだので隣同士ではなかったのです)と親心が働いて
叫び出したい気持ちを抑えて、振り向いたら‥

な、なんと娘の座席はアリーナ1列目、最前列だったのでした!!

こんなことってあるんだねーと、二人ともほころんだ顔を
元に戻すことが大変でした(笑)。

今回のゴースカは、バンドにとってもファンにとっても初めての
ライブハウスで行わないゴースカ、だったのですが、
始まってしまえば、会場の広さとかまったく関係なく、いつもの
大好きなスピッツの歌と演奏に、会場全体がお祭り騒ぎでした。
(だって大大大好きな人たちしかそこにいないんですものね)

ホールならではの「センターステージ」や「花道」の演出も
楽しくて、これからも、ホールでいいのでは?と思ったほど。

コロナ禍でも、どうにかゴースカを開催しようと色々考えて
くれたスピッツとスタッフの方々の心意気に本当に頭が下がる
思いでした。どんな時も最善を尽くそうとしてくれる‥

今まで何度も何度も聴いた曲でも、魅力再発見というか、
こんなに私この曲好きだったんだーと思うことが、時折ライブ
であるのですが‥この日は「僕はきっと旅に出る」が
ほんとうに心に残りました。

本編ラストが終わったあとにも「お楽しみ」が用意されていて。
スピッツベルゲンの企画でそれぞれがオーダーで作ったスーツを
着て登場!そして演奏がありました。(待ってる間には、オーダー
しているときの映像も流れて、それもすごくよかった)

ここで、正直に言ってしまうと‥スーツ姿、私的いちばんは
マサムネさんではなく、テツヤ氏でした!ダントツにかっこよかった。


2024年2月28日記







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ゼラルダと人喰い鬼 アフリカの音

2023-11-20 16:47:19 | ひらきよみ(読み聞かせ)

先週の金曜日は、久しぶりの、お当番でした。
11月は2回なのですが、24日金曜日分の登録を
忘れたので、私は11月は一度きり。

この日5年生に「届ける絵本」は『ゼラルダと人喰い鬼』

昨年12月にも5年生のクラスで読んでました

机を後ろに下げて、床に座って‥の用意までは
わちゃわちゃしていて。こんな感じで読み始めて大丈夫かな
とちょっと心配でしたが、お話が始まったとたんに、すっと
静かになって、とても集中している様子が伝わってきたので
安心しました。

(読み終わった後の、仲間とのミーティングで、鬼から逃れる
ために、子供たちが地下に匿われる場面とか、血が付いた
ナイフとか、なんか、今現在の、戦争を思い起こさせるものが
あるよね‥という話も出ましたが、それはそれ、お話はお話、
ということで。)



5分くらい時間が余りそうだったので、もう1冊は
とても久しぶりにこの絵本を読みました。

なにしろ絵が美しいです。
文章は短くて、詩を読んでいるようでもあり。
いつかどこかで見たなーと、こういう情景に何かで触れた
時に、この日教室に居た5年生の誰かひとりでも思い出して
くれたらいいなという願いを込めて、読みました。
世界は広く、世界は美しい色、美しいものに溢れてるって。

以前に、教室で何度か読んだように記憶していますが、
その時の記録はありませんでした。(過去ログは







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工房からの風 (今年は)21回目

2023-11-07 15:42:13 | 好きなもの・工房からの風

工房からの風 というカテゴリーあったじゃない!と
昨日思い出し、そういえば更新はしてたんだっけ、と
見てみたら‥2020年までしか書いてませんでした💦
なぜかと言えば、2021年は腰の手術をした後で、
私は行かれず、うちの店長が一人で行ったのですが、
2020年に続き2021年もあらたにTシャツは作らなかった
ので写真も撮ってなかったみたいで‥残念。

そして、記念すべき第20回目が昨年。

第18回目 が 2020年のそよ風
第19回目 が 2021年
第20回目 が 2022年

私のインスタと 店長のブログに記録があるので
貼っておきます。


そして、今年は21回目。

「風」史上、最もお庭がお花で溢れていたかも、とのこと。

朝10時過ぎから、夕方16時前くらいまでいたのに、
写真はこれともう1枚しか撮ってなかったので、またまた
店長ブログをご参照ください。

そうそう。今年は久しぶりにアトリエ倭さんの「風の光」
というワークショップに参加して、万華鏡を作りました。

選んだのはナラとウォールナット



このあとヤスリで磨いて、飾りのラインを入れて
ニスを塗ってと‥もう写真を撮る余裕はありませんでした(笑)。

完成品を持って、お庭に戻りお花を見たり、空を見たり、
風人さんのテントに行って自慢したり(笑)‥それはもう
存分に「風の光」を楽しみました。
倭さんのお二方、ほんとうにありがとうございました。




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