南斗屋のブログ

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民事訴訟の期日はどんなことをやるのか

2007年07月25日 | 交通事故民事
 最近は、テレビでも弁護士ものとか裁判ものが大分増えてきました。
 法廷のシーンなどもかなり取り入れられているようです。
 
 その関係で、裁判所で期日が開かれるというと、ほとんどの方はその法廷のシーンをイメージされることが多いようです。

 しかし、法廷シーンのような尋問が行われることは、民事では一審の審理の終盤にあるかないかです(刑事裁判ではその逆で、尋問が行われることがほとんどですが)。

 実際の民事訴訟の審理というのは、端から見ていますと何をやっているかよくわからないうちに終了してしまいます。

 たとえば、第1回の審理はこんな感じです。

裁判官「原告代理人は、訴状を陳述されますね。」
原告代理人「はい、陳述します。」
裁判官「被告代理人は答弁書を陳述されますね」
被告代理人「はい、陳述します」

裁判官「証拠、甲1号証から10号証まで、提出されますね。」
原告代理人「はい、提出します。」

裁判官「今後の進行についてですが、何かありますか」
被告代理人「次回までに訴状についてさらに認否反論をしたいと思いますので、次回期日まで1ヶ月くらいいただければ」

裁判官「では、次回期日を決めます」

となって、以下、次回期日を決めることになります。

 こんなやりとりですから、弁論期日の時間は、5分から長くても10分程度です。
 上のやりとりは何をやっているかというと、事前に裁判所に提出してある訴状や答弁書を、それに証拠を「正式に」提出する手続をしているのです。

 ただ、双方の代理人及び裁判官とも既に目を通しているので、その内容についてはいちいち確認をいたしません。

 「弁論」期日というくらいだから、何かを弁じたり、論じたりする場だろうと思っていると、まったくそんなことはないのです(民事の場合です。刑事は違います)。

 これは民事は書面での主張や証拠が中心となるからです。
 一方、刑事では書面は原則として提出できないことになっていますので、証人尋問が多用されるわけです。

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