
(左手書字考)
AKB48のあっちゃん、前田敦子さんは、左利きだと聞いています。
3月でしたか、ドコモのCM(寄せ書きプロジェクト)でAKB48メンバーによる応援メッセージの画像がありました。
そのなかのあっちゃんの分を見ますと、いかにも左手で書いた文字の特徴が現れているように感じました。
(画像:前田敦子応援メッセージ)

(※画像はこちら「AKBメンバーがかわいい制服で応援してくれるドコモCM画像まとめ」からお借りしました。)
説明してみましょう。
横書きのものですが、全体の文字の並びも、個々の文字のそれぞれの横画でも、右下がり(\)のものが見られます。
直線(A)を見ていただきますと、直線(K)・(B)とは違い、やや右下がり(\)と言えます。
直線(K)はどちらかといいますと、右上がり(/)傾向です。
これらに対して直線(B)はほぼ水平。
個々の文字でも、「願」の「原」の上の横画「一」は明らかに右下がり(\)になっています。
「願」の字が下手っぽく見える理由の一つです。
しかも、他の部分―「泉」や「頁」の横画など―では右上がりの横画となっているため、バランスが取れなくなっています。
この辺が下手っぽく見えてしまいます。
(「原」と「頁」が別の字のように、少し離れているのも原因でしょう。)
日本の文字は、特に漢字は、横画が右上がり(/)―ものの本によりますと、「∠6度ぐらいの右上がりがきれいに見える」とあります。
これは「右手書きの癖」を「標準」とする美意識からきているものだと思います。
名前部分の「前田」の「田」の上の横画、「敦子」の「敦」「子」の横画にも、やや右下がり(\)のものが見えます。
これらの横画における右下がり(\)傾向が、左手で書いたときの文字の特徴といえます。
ただこの名前の部分は、やはり書き慣れているのか、全体に可愛い感じにまとまっています。
右下がりの横画であっても、全体に統一されているため、あまり違和感なく見ることができます。
一概に「右下がりだからダメ」ということはないでしょう。
要はバランスが取れているか、全体としての統一感だろうと思います。
左手書きの人では、特に横書きの場合、右方向に進むにつれて、右下がり(\)になりやすいのです。
これは、左肩・左肘・左手首を支点に半円を描くように腕・手を動かすところから来るものです。
ちょうどクルマのワイパーを振り下ろす(∠)ように動くのが、左手で書くときの左から右への横画の特徴です。
一方、右手で書く場合は、これのちょうど反対で、右肩・右肘・右手首を支点にワイパーを振り上げる形に動きます。
その結果、右手で書く左から右への横画は、右上がり(/)になります。
(画像:高橋みなみ応援メッセージ)

次に、私の好きな高橋みなみさんのものと見比べてみましょう。
こちらは典型的な右手書きの文字、右上がり(/)の文字になっています。
直線(A)・(K)・(B)、すべて右上がり気味(/)になっています。
特に中断のところは文字がダブる行になっているためもあり、漢字とかなの違いもあって、非常にバランスのとれた右上がり(/)になっています。
次に、それぞれの文字も、気持ちいいぐらいすべての横画が右上がり(/)になっています。
見ていても気持ちいい、元気いっぱいな跳ね上がりっぷりの文字です!
ついでに他のメンバーも見ておきましょう。
(画像:大島優子、柏木由紀、小嶋陽菜、指原莉乃)

(画像:篠田麻里子、峯岸みなみ、横山由依、渡辺麻友)

みなさん右利き・右手書きなのかどうか存じませんが、見たところ、ほとんどの方が「右上がりの文字列/横画」の傾向がみられます。
一人大島優子さんのみ、非常に律義な性格なのでしょうか、横画が定規で引いたように水平です!
(画像:ドコモ「寄せ書きプロジェクト」から)

こうして見ていますと、やはりあっちゃんの文字だけが「一味違う」と言えるかもしれません。
因みに最近出ました、あっちゃんの20歳の最新写真集は、こちら↓
前田敦子写真集『不器用』
(ここでは左利きらしい仕草の写真が見られるのでしょうか?)
*参照:
『レフティやすおのお茶でっせ』(左手書字考)
・2012.2.8 左利きでも万年筆は使えます。『レフティ生活 万年筆編』―左手書字の研究
・2011.4.21 左手で(それらしい)字を書く方法(左手書字考)1ペンを持つ手の構え
・カテゴリ:左手書字
『レフティやすおの左組通信』
・左手で字を書くために―レフティやすおの左利き私論 4―
・左手で字を書くために(その2)実技編―レフティやすおの左利き私論 4―
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※本稿は、ココログ版『レフティやすおのお茶でっせ』より
「Project01左利き~空想無印cuusoo muji商品化企画の試み」を転載したものです。
(この記事へのコメント・トラックバックは、転載元『お茶でっせ』のほうにお願い致します。ただし承認制になっていますので、ただちに反映されません。ご了承ください。)
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AKB48のあっちゃん、前田敦子さんは、左利きだと聞いています。
3月でしたか、ドコモのCM(寄せ書きプロジェクト)でAKB48メンバーによる応援メッセージの画像がありました。
そのなかのあっちゃんの分を見ますと、いかにも左手で書いた文字の特徴が現れているように感じました。
(画像:前田敦子応援メッセージ)

(※画像はこちら「AKBメンバーがかわいい制服で応援してくれるドコモCM画像まとめ」からお借りしました。)
説明してみましょう。
横書きのものですが、全体の文字の並びも、個々の文字のそれぞれの横画でも、右下がり(\)のものが見られます。
直線(A)を見ていただきますと、直線(K)・(B)とは違い、やや右下がり(\)と言えます。
直線(K)はどちらかといいますと、右上がり(/)傾向です。
これらに対して直線(B)はほぼ水平。
個々の文字でも、「願」の「原」の上の横画「一」は明らかに右下がり(\)になっています。
「願」の字が下手っぽく見える理由の一つです。
しかも、他の部分―「泉」や「頁」の横画など―では右上がりの横画となっているため、バランスが取れなくなっています。
この辺が下手っぽく見えてしまいます。
(「原」と「頁」が別の字のように、少し離れているのも原因でしょう。)
日本の文字は、特に漢字は、横画が右上がり(/)―ものの本によりますと、「∠6度ぐらいの右上がりがきれいに見える」とあります。
これは「右手書きの癖」を「標準」とする美意識からきているものだと思います。
名前部分の「前田」の「田」の上の横画、「敦子」の「敦」「子」の横画にも、やや右下がり(\)のものが見えます。
これらの横画における右下がり(\)傾向が、左手で書いたときの文字の特徴といえます。
ただこの名前の部分は、やはり書き慣れているのか、全体に可愛い感じにまとまっています。
右下がりの横画であっても、全体に統一されているため、あまり違和感なく見ることができます。
一概に「右下がりだからダメ」ということはないでしょう。
要はバランスが取れているか、全体としての統一感だろうと思います。
左手書きの人では、特に横書きの場合、右方向に進むにつれて、右下がり(\)になりやすいのです。
これは、左肩・左肘・左手首を支点に半円を描くように腕・手を動かすところから来るものです。
ちょうどクルマのワイパーを振り下ろす(∠)ように動くのが、左手で書くときの左から右への横画の特徴です。
一方、右手で書く場合は、これのちょうど反対で、右肩・右肘・右手首を支点にワイパーを振り上げる形に動きます。
その結果、右手で書く左から右への横画は、右上がり(/)になります。
(画像:高橋みなみ応援メッセージ)

次に、私の好きな高橋みなみさんのものと見比べてみましょう。
こちらは典型的な右手書きの文字、右上がり(/)の文字になっています。
直線(A)・(K)・(B)、すべて右上がり気味(/)になっています。
特に中断のところは文字がダブる行になっているためもあり、漢字とかなの違いもあって、非常にバランスのとれた右上がり(/)になっています。
次に、それぞれの文字も、気持ちいいぐらいすべての横画が右上がり(/)になっています。
見ていても気持ちいい、元気いっぱいな跳ね上がりっぷりの文字です!
ついでに他のメンバーも見ておきましょう。
(画像:大島優子、柏木由紀、小嶋陽菜、指原莉乃)

(画像:篠田麻里子、峯岸みなみ、横山由依、渡辺麻友)

みなさん右利き・右手書きなのかどうか存じませんが、見たところ、ほとんどの方が「右上がりの文字列/横画」の傾向がみられます。
一人大島優子さんのみ、非常に律義な性格なのでしょうか、横画が定規で引いたように水平です!
(画像:ドコモ「寄せ書きプロジェクト」から)

こうして見ていますと、やはりあっちゃんの文字だけが「一味違う」と言えるかもしれません。
因みに最近出ました、あっちゃんの20歳の最新写真集は、こちら↓
前田敦子写真集『不器用』
(ここでは左利きらしい仕草の写真が見られるのでしょうか?)
*参照:
『レフティやすおのお茶でっせ』(左手書字考)
・2012.2.8 左利きでも万年筆は使えます。『レフティ生活 万年筆編』―左手書字の研究
・2011.4.21 左手で(それらしい)字を書く方法(左手書字考)1ペンを持つ手の構え
・カテゴリ:左手書字
『レフティやすおの左組通信』
・左手で字を書くために―レフティやすおの左利き私論 4―
・左手で字を書くために(その2)実技編―レフティやすおの左利き私論 4―
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※本稿は、ココログ版『レフティやすおのお茶でっせ』より
「Project01左利き~空想無印cuusoo muji商品化企画の試み」を転載したものです。
(この記事へのコメント・トラックバックは、転載元『お茶でっせ』のほうにお願い致します。ただし承認制になっていますので、ただちに反映されません。ご了承ください。)
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