リタイア暮らしは風の吹くまま

古希を迎えて働く奥さんからリタイア。人生の新ステージで
目指すは悠々自適で遊びたくさんの極楽とんぼ的シニア暮らし

午後は弁護士、夜はミュージカル・・・

2015年05月06日 | 日々の風の吹くまま
いい天気だけど、気温はまだひと桁。いつもならエアコンを始動しようかと言う時期なのに
ねえ。いつもの時間に目覚ましで起きて、朝食中にいつものようにシーラとヴァルが掃除に
来た。でも、ヴァルがいたくおかんむり。家の外に立っている「売家/売約済」の看板を見つ
けて、内緒にされていたと怒っているらしい。いやいや、家を建て替えるのが条件だったし、
近所の注目を引きたくなかったので「売家」の看板を出さなかったんだけど・・・。

掃除が終わるのを待ってリチャードの法律事務所へ。Arts Clubの理事をやっているので、
目立つところにキャストのサイン入りポスターがずらり。実務のほとんどは30人以上抱えて
いる弁護士や公証人、パラリーガルに任せて、Arts Clubや他のチャリティのボランティア
仕事三昧なんだそうな。でも、私たちの手続きはArts Clubのご縁で直々にやってくれて、
説明を受けながら何枚もある書類にサインして、無効にした振込口座の小切手を渡して、
ラッシュの中を帰って来て、ひと休み。

今夜はArts Clubの『In the Heights』(「イン・ザ・ハイツ」)のオープニングナイト。カレシは
ワタシをスタンリー劇場まで送ってくれて、自分は寝不足でだるいし、過敏性腸症候群(IBS)
が出て途中で席を立つことになりそうだからと欠席。パルミーダがカレシのチケットをキャン
セルしてくれて、画廊でのレセプションが終わって劇場に戻ったときには席が売れていた。
ま、満員の中でひとつだけぽつんと空席ってのも何だしね。隣に座ったのはArts Club幹部
のキャシーのお嬢さん。11歳にしてはすごく大人びていると思ったら、「将来は大学の演劇
科に行って、女優になってブロードウェイの舞台に立つの」だって。

ミュージカルはラティノが多く住むニューヨークのワシントンハイツが舞台で、音楽もラテンの
ビート。普通のせりふはあまりなくて、語り手的な役割もする主役ウスナヴィの口上はみご
となラップと、ブロードウェイミュージカルとしては型破りな異色作だな。いたるところにスペ
イン語が出てくるあたりは、アメリカの人種構成や社会相の移り変わりを表しているようで、
ウスナヴィという名前は両親がドミニカからアメリカに着いて初めて見たものに書いてあった
US Navy(アメリカ海軍)から取ったというオチが付いている。胸をキュンとさせたり、泣かせ
たりする場面もあって、たっぷり堪能してストレス解消。出だしはちょっと面食らったけど、ま、
芸術は時代と共にあるもんだし・・・。

2 コメント

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Unknown (モズライト)
2015-05-07 18:28:59
う~んヴァルの気持ちわかりますよ
長年仲良くしていたのに食事もする仲なのに
 疎外感感じたんだと思う 
「実は売るんだけど まだ内緒だから
黙っておいてね」じゃ話は漏れちゃうのかな?

新居に移っても今までどおり付き合いが
続くのならいいけどね。
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わかるんですが・・・ (lyra)
2015-05-08 07:15:00
ヴァルはいい人なんですが、苦労の多い人生だったせいか、モノを欲しがる癖があって、今までも「これ、もらっていい?」と言われるたびに使わないものはあげていたんです。でも、引っ越すとわかれば仕分けをしている段階であれこれ物色し始めそうなので、シーラの助言もあって状況が進むまでは黙っていたんですよね。

まあ、建売業者にならもっと高く売れるけど、あえて家を解体する条件で赤ちゃんのいる若い家族に売ったことや、仕分けが済んだら処分品のリストを家族や友だちに回すつもりなことを話したら、機嫌を直してくれたようです。

掃除の方は諸事情で引越しの時点で打ち切りにせざるを得ないので、一緒に掃除しているのは長年のよしみでうちだけだったこともあって、シーラの方がヴァルと袂を分かつつもりでいるようです。(この2人、過去にも何度か喧嘩別れしているんです。)
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