
雨と風、ぬかるんだでこぼこのピッチの悪い条件の中で、それでも前半の試合内容は悪くはなかったと思うんです。特別良くはないけれど、「駄目だ、こりゃ!」と匙を投げるような内容でもなかったかなと。アイマールも良く走り、ボールにもたくさん絡んでいました。でも、とにかくゴールが遠い・・・(泣)。前半3分と8分の立て続けのビッグ・チャンスに入れられなくて、ショック大きすぎです(私が)。特に8分のが、信じられないようなプレーからだっただけに、なんで最後が決められないの??と呆然。
おっと動画が必要ですよね。まだYoutubeに上がっていないようですし、オフィシャルのビデオにはなぜかパブロの8分のプレーがないので、とりあえずこちらから:Belenenses - Benfica このビデオでは3分、キーパーのミスしたボールをアイマールが拾って、ほぼGKと1対1になってシュートした(そして止められた)場面は載っていません。(オフィシャルのほうにはあるのですが) 替わりに8分のパブロのプレーが最初のほうにあります。これだと何が何だかわからないし、私もライブで見たときは(横の味方にパスしようとしたボールがディフェンスに当たって自分に戻ってきたのかな?)と思いました。でもリピートを見たら、振り向きざまに相手ディフェンスの肩を抜いているような感じ。リピート映像を見てですら、一体何をやっているかよくわからないけれど、魔法のようにボールがパブロのところに戻ってきています・・・。Maisfutebolも「天才のプレー、でもシュートはそうではない。Está muito melhor e aquele lance aos dez minutos foi de génio (o remate já não).」

Serbenfiquistaのパブロのスレッドを見たら、どーんとダンベルの写真が載っていて、「もっと力を付けろ。」と書いてありました。わ、笑えない。それで右の写真のように本人もなってしまったわけですが、パブロって背筋が柔らかそうですね。よく倒れないものです。相手選手がびっくりしている写真もあり、下のほうに載せました。
そんなわけで点は入らなかったものの、希望が持てなくはない状況で始まった後半。ますますピッチ状況が悪くなったせいか、アイマールは消えがちに。ロマレダのように水はけの良いグラウンドなら、雨が酷くてもかえってボールが早く走って、いつもパブロはプレーしやすそうに見えましたが、ここは水がぴちゃぴちゃとたまってボールが勢いを失って止まってしまいます。パスが意図したより短くなる場面が多くなってしまいました。キケ監督は試合後ピッチ・コンディションの悪さについて、「繋ぎがおそくなった。それは選手たちをとても疲れさせ、スピードを持ってプレーするアイマールやディ・マリアのような選手たちにはダメージとなった。」と話しましたが、それでずいぶん早い交代(67分)となったのかも。でも、それより前、パブロが頑張ってボールをキープ、イェブダ(かな?)からスアソにロング・ボール、スアソはGKと1対1になりかけ、「やったあ、ようやく1点だあ!」と喜んだのもつかの間、意味不明に転んでシュミレーションを取られるという場面がありました。スアソがGKに触られているのは確かなのですが、PKをもらうならすぐに倒れないと! 二~三歩走ってから倒れたのでは「やっぱり倒れてみます。」という風に見えるじゃないですか(怒)。この選手、本当にインテルの選手なんですか?と少し疑問になってきました。
結局アイマールがいなくなってから、圧倒的に攻められる場面が多くなり、それを修正するためかカルロス・マルティンスを最後に入れたり、なんだか選手交代も分けがわからないことに。そしてミゲル・ビトールが二枚目イエローで退場・・・。はあ、前半の出来からするともう少しプレーしようがあったのでは?と後味の非常に悪い試合だったのでした。
試合後Serbenfiquistaの掲示板を見たところ、キケ監督スレッドが数時間のうちに40ページとか進んでいます。批判の嵐。4-4-2への批判、スアソとディ・マリアが先発だったことへの批判、多くの選手が本来のポジションと違うことへの批判(アイマール、ルーベン・アモリム、ダビド・ルイスなど)、そして選手交代への批判。交代はルーベン・アモリム→レジェス、アイマール→ヌーノ・ゴメス、ディ・マリア→カルロス・マルティンスの順番だったわけですが、1点が必要な状況でカルドーソの出場がなしというのが理解できないし、やっぱり一番批判されているところです。

「レジェスは、スタメンでプレーできないのは問題があるからだということを理解しなければいけない。私は失望している。レジェスは新聞の表紙を飾っているが、どうしてなのか私にはわからない。彼のやっていることはゼロだ。彼はチームのためにプレーすることを理解しなければいけない。」ええっ?!? 悪いけれど、心底びっくりしました。アーセナルやマドリードにいたときのレジェスのプレーはあんまり好きでなかったけれど、ベンフィカでのプレーは割りと良いかなと思っていたので。年末に怪我をして、確かにその後本調子ではないような気もしますが、それにしてもここまで言われるほど?? それだったらディ・マリアは??? そもそも、選手の態度に不満があるならば1対1の場で伝えればいいことで、なぜわざわざ記者会見で言うのでしょう? 選手のためにもチームのためにも全然役立たないどころか、害になるばかりだということがなぜわからないのかものすごく不思議です。ほとんどcrazyにさえ思えるけど・・・。第一、これまでのレジェスのプレーがゼロなわけないじゃん。
同じ記者会見でアイマールのことは批判していないのがまた謎というか・・・。レジェスがゼロなら、ある意味パブロもゼロなんじゃないかな。
「試合前アイマールに言った、君に欠けていることが一つだけある、と。彼は、それはゴールですか?と聞いたが、私は違うと言った。欠けているのはゴール・チャンスを作るプレーをすること、もっとボールを欲することだとね。そして今日の試合で彼はそれをやった。」うーん、微妙です。まず話の内容以前に、(そんなもったいぶった話し方をパブロにしなくてもいいのに~。普通にもっとこれこれしてね、って言えばいいのに~。)なんて(苦笑)。内容も、ゴールのチャンス作りにはもう少し後ろのポジションのほうが良いのでは?と。

Árbitro: Elmano Santos
Equipas:
BELENENSES – Júlio César; Baiano (Cândido Costa, 54m), Carciano, Rodrigo Arroz e Tininho; Mano, Diakité e José Pedro; Silas, Marcelo (Porta, 83m) e Wender (Maykon, 70m).
BENFICA – Moreira; Maxi Pereira, Luisão, Miguel Vítor e David Luiz; Yebda e Katsouranis; Rúben Amorim (Reyes, 57m); Aimar (Nuno Gomes, 67m) e Di María (Carlos Martins, 72m); Suazo.
Ao intervalo: 0-0
Acção disciplinar: Cartão amarelo a Baiano, David Luiz, Júlio César, Luisão, Diakité, Katsouranis, Miguel Vítor (segunda amarelo e expulso), Porta, Tininho.