少し高くなった場所に、清春白樺美術館は建っている。
建物前に、湧き水の小さな流れがあり、少し先に落差があって滝のように落ちていく。
美術館は、ルオーの絵画を中心とした展示となっている。
正面のガラスの張り出し部分は、サンルームになっていて、バラの花をイメージしたようなモザイク床がとても美しかった。
細長い、細かい木を組んだ床が続き、部屋の続きのような幅広い階段をのぼると、2階展示室に着く。
ここもやはり、吹き抜け上部からの自然の光に満ち溢れた建物だ。
◇清春白樺美術館
竣工 1983年
設計 谷口吉生
所在 山梨県北杜市長坂町中丸2072 清春芸術村内
建物前の白樺林の間から、ラ・リューシュが見える。
名残惜しみながら、桜の園を辞した。2008.4.12