なでしこリーグ2部第10節、つくばFCレディースはアウェーでFCふじざくら山梨さんとの一戦に挑みました。
試合は立ち上がりからふじざくらさんが圧倒しました。ほぼ全ての攻撃がシュートで終わり、何度も肝を冷やしましたが、上手く守れていたという印象もなく、ただ相手がシュート精度を欠いて難を逃れていたように思います。
前半終了間際、バーに当たって真下に落ちた相手のシュートがゴール認定となり、ふじざくらさんが先制して前半を折り返します。GK澤田選手が上手く掻き出したように見えましたが…。
後半開始からふじざくらさんは両サイドにスピードのある選手を投入。前半から裏を取られていたつくばの両サイドはこれにまったく対応出来ず、前半以上にサイドの裏のスペースを狙われてしまいました。
つくばもサイドの選手を3枚替えで対応しますが、ひとり残った#22松原選手の裏のスペースを狙われてなかなかペースを取り戻せません。
それでも徐々に流れが変わりつつあった良い時間帯に、GK澤田選手のキャッチミスを相手にねじ込まれて失点…。
つくばの交代選手5人はとても良かったのですが、決定的な仕事は最後まで出来ずに試合終了。2-0でふじざくらさんの勝利となりました。
内容的にもつくばのシュート数2に対し、ふじざくらさんは20本。圧倒的に押し込まれた試合となりました。
選手はよくがんばっていると思いますが、誰の目から見てもスタメンの多くの選手が走れていません。疲れが溜まっているのは明らかです。疲労が溜まれば集中力も欠けますし、安易なミスも増えます。今日は特にそんな内容でした。
何より怖いのは故障のリスクが上がること。連戦続きでもずっとフル出場が続いている選手もいます。疲労が蓄積し、プレーが精彩を欠いてもなお起用され続ける精神的、肉体的なダメージはかなり深刻です。
そしてもうひとつ。選手の能力が十分に発揮できないポジションで起用されるケースが目立ち始めました。これは選手個人にも、チームとしてもプラスにはならないことだと思います。
男子とは違い、女子の指導には論理的な思考が求められます。なぜその練習をするのか、どうしてこの戦術なのか、論理的に説明して納得した上で初めて動くのが女子選手です。そこが女子の指導の難しさであり、面白さでもあります。佐藤監督はまだそこに気づいていないのでしょうか…。
よく女子は感情的だと言いますが、それは行動のアウトプット。インプットに関しては男子以上に論理的なのです。選手の話に耳を傾けて、練習内容や選手起用、戦術などを論理的に説明して選手に落とし込めなければ、監督が理想とするサッカーにはなかなか近づけないと思います。
ベンチにも、そしてベンチ外にも、フレッシュな選手は大勢控えています。いろんな選手にチャンスを与えてほしいです。でも試合に出ることだけがモチベーション維持に繋がるわけではない、ということも理解する必要があります。
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