工藤鍼灸院・院長のひとりごと2

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スパイク選びの基準

2016年02月16日 19時24分52秒 | サッカー馬鹿
サッカー選手がこだわりを持って選べるアイテムはシンガードとスパイクのみ。特にスパイクはサッカー選手にとって最も大切なアイテムだと思います。
スタジアムで観戦しているとなかなか見えにくいですけれど、私はサッカーをテレビ観戦する際はどうしても選手のスパイクが気になって仕方がありませんし、選手の映像や写真で足元が見切れていると何となく悔しくなります(笑)。

単純にカッコいいスパイクを選ぶという方も多いと思いますが、スパイク選びに大切なのは機能性とフィット感。足に合うスパイクであることが大前提で、スパイクによっていろんな特徴がありますからそれをどう生かすかを考えるのがとても楽しいですし、そのスパイを履くプレーヤーが何を意図してスパイクを選んでいるのかを考えると、違う角度からプレーを観察する楽しみが増えます。

例えば、ボールコントロールが得意な選手がその特性を生かすスパイクを選ぶでしょうし、スピードを生かしたプレーが得意な選手はその特性を生かす軽いスパイクを選ぶ、というのが一般的。
しかしそうではなく、ボールコントロールが苦手だからそれを補うためにコントロール系のスパイクを選ぶ、またはスピードがないから軽いスパイクでそれを補うという感じで、短所を補うためにスパイクの特性を生かすという選び方もあります。

試合ではすでに廃版となっているアディダスF50を愛用している中村俊輔選手。フリーキックの名手ってコントロール系のスパイクを選ぶ傾向が強いのに、中村選手はなぜ軽さにこだわったチョイスをするのか不思議だったのですが、先日公開されたラグビーの五郎丸選手との対談動画でそれについて自身で解説しています(限定公開らしいので、資料として文字起こししました)。



中村「ラグビーのスパイクって思ったよりあれ(重い)なんですね」

五郎丸「結構重いっすね」

(お互いのスパイクを交換)

五郎丸「むちゃくちゃ軽いじゃないっすか」

中村「軽いですか?」

五郎丸「むちゃくちゃ軽いですよ」

中村「(五郎丸スパイクを手に)これでも、すごい使ってる」

五郎丸「W杯の時とかにも履いてたやつで」

五郎丸「重さって必要じゃないですか?キッカーって。あんまりいらないっすか?」

五郎丸「僕ら、飛距離出さなくちゃいけない時があって」

中村「あーそうですよね」

五郎丸「はい、重さはある程度必要なんですよね」

中村「俺、軽いの大好きっすね」

五郎丸「(笑)蹴り方ちょっと違いましたもんね、爪先というか・・・」

中村「蹴る・・・そうですね、どっちかというと僕は中盤で動き回ってなきゃいけないんで」

中村「だから、なんかこう、足捌きが、キックのことよりかはどっちかというと(重要)」

中村「軽いスパイクを履いて、あちこち走れるっていうようなのが好きで」

五郎丸「うんうん」

(五郎丸スパイクを見て)

五郎丸「今回出たやつは、すごい軽量化に進んでいたやつと、重くなったやつの中間みたいな」

五郎丸「今日はじめて履いたんですけど」

中村「いいっすよね」

五郎丸「すごい、いいっす」

中村「(スパイクのポイントは)固定なんですね」

五郎丸「日本は固定で行けますね、はい」

五郎丸「ヨーロッパ、海外行くと(ポイント)取替え(式スパイク)じゃないと無理ですね」

中村「だから、日本帰って来た時は(ピッチが)硬くて。びっくりしたよ、グランドが」

中村「(クレイ、人工芝、天然芝対応のアディダス・エースHGソールを触り)こういうのは助かりますね」

(おわり)

長時間動き回るから軽いスパイクを選ぶ。フリーキックだけ蹴っているわけじゃないですし、キックの正確性よりもサッカーという競技全体を捉えてスパイクを選んでいるのがわかります。ちなみに、アディダス・エースはF50の後継モデルですが、軽さは圧倒的にF50が勝ります。今シーズンの公式戦、中村選手はエースを履くのか、それとも愛用しているF50を継続使用するのか・・・このあたりにも注目したいです。
コメント (2)
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意外と知られていないPKのルール

2016年02月16日 12時11分02秒 | サッカー馬鹿
タップペナルティってご存知ですか?映像をみれば「あーこれか」ってなると思います。この映像は2010年のACLで広島の佐藤寿人選手と槙野選手が行ったタップペナルティです。



1982年、当時アヤックスでプレーしていたクライフがヘルモンド・スポート戦で行ったプレーを見たことがある方も多いと思います。



先日、バルセロナのメッシ選手とスアレス選手がこのタップペナルティを披露しました。そのシーンがこちら。



セルタ戦の81分、3-1リードの場面でのこのプレーは見方によって賛否が分かれるようで、ちょっとした議論が起きています。

『メッシのPKは相手への侮辱?それとも天才の技?』(ニッカンスポーツ)

このプレー、本来ならネイマール選手がシュートする予定だったらしいのですが(よく見ると猛ダッシュでボールに詰めてます)、たまたまスアレス選手の方が早く前に出てしまったため、結果的にスアレス選手がハットトリックを達成してしまったらしいです。
そもそも意図的だとすれば普通にPKを蹴らせているはずですし、「意図的にハットトリックを取らせた」という批判は的外れですね。

『意図した形とは違っていたバルサのトリッキーPK ネイマール:「僕が決めるはずだった」』(Goal.com)

問題なのは、これが相手への侮辱となるかどうか。ここは捉え方の問題なので意見が分かれるところですけれど、これだけのスター選手を揃えたバルセロナでも、(ちょっと表現が下品ですけど)こんな泥臭い?ちょっぴり姑息な手段?の得点パターンを練習しているという事実に驚かされました。バルセロナの勝利に対する飽くなき探究心には脱帽させられますし、私はこのプレーは「あり」だと思います。

これをやられた当の本人、セルタのベリッソ監督は「敬意を欠いていたわけではない」とし、このプレーに理解を示しています。

『セルタ監督もバルサのPKを問題視せず 「ルールの範囲内」「敬意を欠いてはいない」』(Goal.com)

これもまたサッカーです。

サッカー競技規則第14条によると、PKはペナルティエリア内で与えられるキックポイントが指定された直接フリーキックという解釈が出来ます。ただし通常の直接フリーキックとは違い、一定の規則はあります。

☆ボールはペナルティマーク上
☆キッカーの特定
☆ボールは前方に蹴る
☆GKはポスト内のゴールライン上
☆キッカー以外のプレーヤーはフィールドの中・ペナルティーエリアの外・ペナルティーマークの後方・ペナルティーマークから9.15ⅿ以上離れる

などなど。キックフェイントは反スポーツ的行為でイエローカードの対象とみなされる場合もあります。5年前のメッシみたいに(笑)。



それらを守ればどんな蹴り方でも認められるわけですが、PKって意外と細かなルールが多いプレーのひとつなんです。



単純なプレーだからこそ面白い!
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