工藤鍼灸院・院長のひとりごと2

真岡市(ハローワーク向かい)
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あなたの街のはり屋さん
お灸もやってます

予定日直前の安産治療は有効か?

2007年10月04日 19時04分29秒 | 工藤鍼灸院の出来事
もうすぐ我が家の子ども達3人が次々とお誕生日を迎えます。来週は娘、3週間後におチビ、そして5週間後に坊主。これから数週間はケーキ食べ放題でございます(^∀^;)
そんなわけで秋はお誕生会ラッシュなのですが、誕生日毎にひとりずつプレゼントをあげると残りふたりも必ず何か欲しがります。結果的にひとり3回もおねだりチャンスがやって来るという子ども達にとっては天国のような時期ですが、親にとってはたまったものではありません。そこで我が家では最初に誕生日を迎える娘のお誕生会で3人にプレゼントを渡し、おチビと坊主のお誕生日はケーキのみで祝うという変則方式を採用致しております。
坊主はゲームソフト、おチビはウルトラマンのフィギュア。男性陣は欲しい物が確定しておりますが、娘はまだはっきりと決まっていない様子。さてさて、一体何を欲しがるのでしょうか?



はい、こんばんは。
ケーキ×3とプレゼント×3で今月はもうお財布に余裕がない院長でございます。
・・・めでたいからいいんですけどね_| ̄|○



先日まで宇都宮に住むおふたりの妊婦さんにご来院頂いておりました。安産治療を行っていたのですが、このおふたりの安産治療は私にとって非常に貴重な経験となりました。
今日はこのおふたりの治療開始からご出産に至るまでの経過をご紹介致します。



初診日はおふたりとも9月27日でございました。
Wさんの出産予定日は9月30日。腎がしっかりした脈をしており、母体の準備が全く整っていない状況で、まだまだ産まれそうな脈ではありませんでした。おそらく予定日を数日過ぎた10月4日前後のご出産となるだろうと判断しておりました。
一方、Aさんの出産予定日は10月9日。脈の状態はというと、腎が虚してすでに母体の準備が整っている脈で、予定日より1週間ほど早く産まれそうな感じでございました。

実はおふたりはお友達同士だそうで、ご一緒にご来院頂いた次第でございます。
それにしても、同い年のお友達同士で赤ちゃんが生まれる時期もほぼ一緒ってのはすごい(゜∀゜)!!
ただ、初診日はおふたりとも9月27日・・・。出産予定日を考えればもうほとんど残された時間がない状況での安産治療の開始となりました。こういう経験は私も初めてでございます。

おふたりとも9月27日、28日と2日間治療を致しまして、最初に陣痛が来たのは以外にもWさん。9月29日から10分間隔の陣痛に見舞われたそうでございます。
・・・あ、ちなみにですねぇ。陣痛ってのは赤ちゃんからの合図で始まります。ですからね、その合図が来るまでに母体を腎虚の状態にし、出産の準備を整えておくというのが鍼灸による安産治療でございます。
しかし、やはりというか何というか、Wさんの場合はまだ母体の準備が整っていなかったもので、全く産まれる気配がないまま数日が経過。何とWさん、そのまま5日間も陣痛に苦しんで無事ご出産されたのが昨日、10月3日( ̄□ ̄;)!!

Aさんはというと、10月1日まで合計5回の治療を行いました。1日の検脈時点でもう産まれそうな脈をしておりまして、その日、確か「今夜から明日の朝方には陣痛が来ると思う」とお伝えしておりました。しかし陣痛は意外と早くやって来たそうで、治療後に病院へ直行し、何と初産にしては異例の2時間30分という超スピード出産だったそうでございます(゜O゜;)

さて、対照的な結果となりました、おふたりの治療に関する考察。

まずWさんのケースですが、明らかに治療の効果は認められなかった事がわかります。予定日直前に2回しか治療できませんでしたし、脈の状態からもまだ母体の準備ができていない事がわかっておりました。初診時、Wさんには「治療効果はわからない」というご説明をしておりましたし、これはまぁ想定内の事態でございます。
もう少し早くご来院頂ければ、また違った結果になっていたかも知れませんが・・・。

興味深い結果となったのはAさん。初産で2時間30分ですからねぇ。しかしながら実は私、Aさんの超安産と治療効果はそんなに関係性がないと考えております。
なぜかというと、まず初診時の脈診ですでに腎がずいぶん虚しており、母体の準備が整っている事を確認していた事が根拠でございます。私、Aさんには治療中「必ず安産になります(^^)」と申しておりました。治療自体は5回のみですが、初診の時点で「安産になる」という確信が持てたくらいに最初から準備万端整った脈の状態でしたからねぇ。むしろ鍼灸治療がどの程度お役に立てたのか、判断しかねます。
ここで「いやぁ~、治療やっといて良かったねぇ~、お灸が効いたんだねぇ~♪」って言っとけばすごく好印象なんでしょうけど(笑)、ウソはつけません。まぁね、少しはお役に立てたかなぁとも思いますが、おそらくAさんは治療してもしなくても安産だったはずでございます。

ただひとつだけ、おふたりの安産治療を担当した者として明言させて頂けるのなら、ご出産の時期を明確に提示する事で出産に挑む心構えはしっかりと保って頂けたのではないかと。そんな風に考えております。
おふたりはどのように感じたのでしょうか(^^*)



はい、本日のまとめ。



出産予定日直前の安産治療はそんなに有効じゃない。



安産治療をご希望の方は、なるべく早い時期から来てちょーだいm(_ _)m



とにかくおふたりとも、本当におめでとうございます(≧∀≦)/
今後しばらくはゆっくり回復に努めて頂いて、子育て楽しんでください。
そのうち赤ちゃんとご一緒に遊びにいらしてくださいね!!
副院長も楽しみにお待ちしておりま~す(^∀^)ノシ



あ、先ほど硝子体混濁による飛蚊症の治療について、お問い合わせのお電話がございました。
眼病と鍼灸については明日の日記でお話しますね。
長くなりましたので、本日はこの辺で。
コメント
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