工藤鍼灸院・院長のひとりごと2

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決勝戦! イタリアvsフランス

2006年07月10日 20時19分41秒 | サッカー馬鹿
ついにこの日を迎えましたね。今大会最後となった決勝戦はイタリアvsフランスという守備力のしっかりしたチーム同士の組み合わせとなりました。



試合は開始早々動きます。フランスのマルダがペナルティエリア内で倒れ、イタリアはPKを与えてしまいました。個人的にはシミュレーションだと思いましたが・・・。さておき、これをジダンが冷静に左上へチップキック!!一瞬はずしたかに思えましたが、きちんとゴールラインの内側にワンバウンド。フランスが1点を先制しました。しかしこの場面でチップキックを蹴るジダンの自信には脱帽です(トッティのそれとは少々中身が違いますね・笑)。
さて、先制されてもイタリアはとても冷静でした。フランスの攻撃陣が空回りしていたのもありますが、ピンチになるときちんと人数を揃えるという守備意識の高さが今大会イタリアの強さを支えた要因でもありました。特にCBのカンナバーロはミスらしいミスが全くなく、非常に質の高い守備を見せてくれました。
そして前半19分、PKを献上してしまったマテラッツィが汚名返上の同点ヘッド!!とんでもなく長い滞空時間と圧倒的な高さで、同じ身長(194cm)のビエラに空中で競り勝っての同点弾でした。大男同士の競り合い、これはすごかった!!
積極的に試合が動いたのはここまでで、その後は中途半端な攻撃のフランス、それを無難に守るイタリアという試合展開で前半は終了。残念ながら、同点になってからはちょっとグズグズの展開になってしまいました。

後半はフランスがようやく覚醒し、怒涛の攻撃を見せ始めます。アンリの動きも前半とは見違えるように良くなり、ジダンもこれが最後の試合とは思えないほどの軽やかなステップを見せてくれました。しかし後半開始すぐ、ボランチのビエラが負傷退場してしまい、ちょっと攻守のバランスが崩れてしまったのがきっかけとなり、この後はまたグズグズの展開で両チームとも決定的なチャンスは非常に少なくなってしまいました。試合はそのまま膠着し延長戦へ。

延長前半もまた両チーム共にグズグズの展開でしたが、ようやく試合に変化が出たのが延長前半13分、右からのクロスにジダンが頭であわせた強烈なヘッド!!勝ち越しかと思われた瞬間、これをイタリアのGKブッフォンが片手ではじき出すスーパーセーブで!!そして同点のまま延長後半へ・・・。

後半開始早々、フランスのエース・アンリが交代となります。これで今大会の得点王はドイツのクローゼになる事が決定的となりました。アンリは期待されながらも3得点に終わりました・・・。
そして延長後半5分、今大会最大の事件が起きました。今大会で現役引退を表明しているフランスのジダンがイタリアのマテラッツィと短い言い争いをした後、突然マテラッツィの胸に頭突き・・・。副審がこの行為をしっかり見ており、ジダンはレッドカードで一発退場となりました。
ピッチ外では人格者として知られている彼ですが、ピッチの中で突如としてキレ出すという光景は以前から見られるものでした。フランスが優勝した98年大会には相手選手を踏み付けて2試合の出場停止処分を受けていますし、チャンピオンズリーグ決勝でも相手に頭突きをして退場処分になった事があります。
今回も、直前までマテラッツィとは時折笑顔を見せながら二言三言の会話をしているように見えましたが、ピッチ中央へ向けて走り出した瞬間にマテラッツィが何か言ったのでしょうか。くるりと向きを変えたジダンは突如として鬼の形相でマテラッツィに駆け寄り、突然強烈な頭突きを食らわせました。・・・一体何があったのか、真相は未だに不明ですが、一瞬でキレてしまう悪い癖は現役最後の最高の舞台でも出てしまいました。ジュール・リメ杯の横を通り、振り返りもせずピッチを後にした彼は何を思っていたのでしょうか・・・。
試合会場ではこの頭突きシーンが映し出される事はなかったようで、おそらく観客はこの事態を理解できなかったのだと思います。それ以降はイタリアがボールをキープするたびに激しいブーイングが沸き起こっていました。
1人少なくなったフランスの方が一方的に攻め込む展開が続きましたが、そのブーイングの嵐が止まないまま延長後半も終了し、ついに決着はPK戦に突入。

PK戦ではフランスの2人目のキッカー・トレゼゲがはずし、結局5人全員がきっちり決めたイタリアが24年ぶり4回目の優勝を果たしました!優勝を決めるイタリア最後のキッカーが、開幕前に不安視されていた唯一の選手だったDFグロッソだった、というのが非常に印象的でした。



さてさて。ジダンの件はとりあえずもういいとして(^^;)、今大会のイタリアの勝因を考えてみましょう。

まず何よりも守備の固さが非常に目立ちました。CBのカンナバーロとマテラッツィを中心としたゴール前の堅守、攻撃の選手も積極的に参加する組織的な守備は非常に高い完成度を見せていました。大会中に許したゴールはGLアメリカ戦のオウンゴールと決勝でのPKの2点のみという驚異的な守備力でした。大会前には絶不調だったGKブッフォンも徐々に調子を上げ、世界ナンバー1GKの称号を取り返す活躍を見せてくれました。
そして、それ以上に目立ったのが強力な攻撃力の君臨でした。優勝したチームの個人最多得点者がトニの2得点という成績でしたが、毎試合得点者が入れ替わる多才なパターンを誇っていました。これまでのイタリアの代名詞でもあった「カテナチオ」のイメージをくつがえす、高度な技術と戦術による得点シーンが非常に多かったのが印象的でした。
守備に重点を置くチームや攻撃重視のチームという、いささか片寄ったチームで臨んだチームが多かった中、イタリアの質の高い攻守のバランスは間違いなく今大会最高水準でした。開幕前はセリエAの八百長疑惑でゆれにゆれたチームでもありましたが、勝ち進むごとに優勝に値するチームに成長し、結束も深まったのだと思います。

フランスも守備を中心によくチームがまとまってここまで残りましたが、エースのアンリがイマイチ復調せず、中心選手の相次ぐ離脱もあって、最終的には自滅に近い形での決勝戦敗退となりました。ジダンの言い訳が楽しみです(聞けないかもしれませんが)。

個人的にはイタリアを応援していたので、こんなに嬉しい事はありません!!アズーリ最高!ガットゥーゾ最高(^0^)/

おめでとうイタリア!!
そして、64試合全制覇達成の自分にも「おつかれさま」です(;_;)
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3位決定戦 ドイツvsポルトガル

2006年07月10日 00時19分27秒 | サッカー馬鹿
毎回思うのですが、3位決定戦って必要ないんじゃないでしょうか!?どう考えたってモチベーション落ちるはずですし、決勝戦の前夜祭みたいな雰囲気で緊張感がない。
・・・ま、今回はホスト国の試合ですし、得点王争いをしているクローゼとポドルスキがいますから、それなりに盛り上がるのでしょうけれど・・・。
個人的には廃止して欲しい制度です。

と、文句を言っても仕方がないので録画で観戦。観る方もテンションがた落ちでしたが(^^;)、とりあえず論評を。



両チームとも先発から主力がはずれ、ここでも試合前から「何でやねん」というしらけムードたっぷりでしたが、唯一の話題はドイツの先発GKがカーンになったという点でした。代表引退試合になる事が濃厚なカーンの先発はこの試合唯一の興味となりましたが、カーンはそれなりの働きで代表最後の試合を締めくくってくれました。
試合自体はシュバインスタイガーの独壇場となり、ケガを押してまで出た得点王争いトップに立つクローゼが得点を奪えなかったのが残念でした。これで決勝戦、フランスのアンリが今大会初のハットトリックを達成すれば単独で得点王を獲得する事ができる舞台となりましたが・・・。

ドイツはホスト国としての役割りをきっちり終えました。前評判の低かったチームだけに、大健闘の3位だと言えるでしょうか。



さて、残すは決勝のみ!!
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