宇宙のこっくり亭

意識の覚醒に向かって、精神世界を縦横無尽に語る本格派ブログ!!

世界の変化は、さらに加速している

2015年09月21日 | こっくり亭日記
ここ1年ほど、本当にブログの更新が少なくなった。もっとも、ここは開設してから、すでに十年近く経っている。どんなことでも、同じことを十年も続けるというのは大変なことであり、続かなくったって仕方がないと思われる。

精神世界の探求というのは、筋トレみたいに「筋肉がついてきました」とか、勉強みたいに「知識がついてきました」というような、分かりやすい成果や進歩があんまりない。「意識の向上」という、なんとも分かりにくいことを目指しているものだから、これは仕方ない。では、どうするかと言ったら、「このところ、私の意識はますます上がってまいりました」と、ひたすら自己申告するしかなかったりする。

だが、年がら年じゅう、「意識が上がった」と言い続けたところで、そんなに一本調子で上がるはずもないから、しだいに説得力が失われるのは避けられない。

それでも、やっぱり、長らく探求を続けていれば、意識がだんだん向上してくるのは確実だ。それこそが、精神世界探求の成果なのだ。もちろん、方向性がまちがっていなければ、の話だが・・・。

そういう個人の内面的な意識の変化を別にしても、世界は、確実に変化している。それも、ますます変化が加速している。

この地球上で、最も急速に変わってきたところといえば、なんといっても中国だろう。少なくとも、ここ2~30年ほどをとってみれば、中国の変化はすごい。いきなり、経済が何十倍にも膨張して、農村から都市に人口が流入して、まるきり別世界になった。日本も20年前や30年前と比べて、変わったことは変わったけど、中国のものすごい変化と比べたら、むしろ、あんまり変化がなかったと言える。だから、変化を好む筆者としては、日本よりも中国の情勢に興味を持っている。

テレビのニュースで、左翼のデモ隊を見てイライラするのも、ひとつには、そのせいだ。日本のように成熟して安定した、変化の乏しい国で革命騒ぎを起こしたところで、意味がなくてバカバカしいのである。そんなに反戦運動がやりたいのなら、中国に行ってやってくればいいのだ。もっとも、その結果として、どうなっても知らないが・・・。

中国ほどではないにしても、アメリカだって、ものすごく変化している。20~30年前に比べて、アメリカの人口は大幅に増えた。主に、メキシコ人をはじめとする中南米の人々が、何千万人も流入してきたおかげ。これだけ増えたら、社会も変質する。早くも、黒人のオバマ大統領の次は、ヒスパニックの大統領が登場するんじゃないかと言われている。実際に、黒人よりもヒスパニックのほうが、遥かに人口が多くて経済力もあるのだから当然だろう。

政治や経済、社会の変化もさることながら、それ以上に早いのは、科学技術の進歩だ。

かつての人間社会では、力持ちが重宝されていた。図体がデカくて、重いモノを持ち上げられる人の存在意義は大きかった。それが、機械の進歩によって変わった。どんなに重量挙げがうまくても、クレーン車にはかなわない。どんなに力持ちを集めたところで、現代の超高層ビルは、建築資材が重すぎて建てられない。機械の進歩によって、世界は大きく変わった。昔よりも、ずっと大きくて複雑なものを作れるようになった。

今は、コンピュータの進歩によって、同じような変化が起きている。IT革命のおかげで、コンピュータが劇的に進歩した。そのコンピュータに大量のデータを突っ込んで解析できるおかげで、人間の肉体の頭脳ではありえないほどの進歩が急激に起きている。

機械の発達によって、力持ちの存在意義が昔ほどじゃなくなったように、コンピュータの発達によって、筆者のように万巻の書を読んで知識が多い人の存在意義は、確実に薄れることになる(笑)。とにかく、解析できるデータの量が半端でなく、文字通り天文学的だ。

言語の翻訳とかも、「コンピュータは人間の頭脳にかなわない」とずっと言われてきたけど、それが変わろうとしている。

たとえば、日本語の「どうも」という言葉は、状況によって「こんにちわ」という意味にもなり、「すみません」という意味にもなり、「ありがとう」という意味にもなる。そういう微妙なニュアンスを、前後の文脈も含め、全部ひっくるめて大量に機械に覚えこませる。

「キミの名は、なんというの?」も、「アナタのお名前、なんてえの?」も、「貴公のご尊名は、どないぬかすねん?」とかも、なにもかも詰め込んで暗記させる。それぞれに微妙なニュアンスの違いはあるけど、大量のデータ解析を通じて、その違いを認識する。

ひとつひとつの文法や単語じゃなくて、大量の言語をまるごと解析する。たとえば、本ブログの文章をすべて解析すれば、同じような文体の文章を人工知能が書くのは容易なことだろう。それを、あらゆる精神世界ブログに対して実行する。人間のような限界はないから、何でも書ける。あるところでは、「世界の変化は、だんだん加速しているのである」と書き、別のあるところでは、「生かしていただいて、感謝しています」と書く。こうして、いかなる精神世界ブロガーの文章も、人工知能が代わりに書いて勝手に更新してくれるようになるのも夢ではない。

万里の長城のように、どこから槍で突いてこられても即座に対応できるようにする。こうして、人間並みの言語能力が得られることになる・・・という方向に変わってきた。

コンピュータの性能が上がるにつれて、極端にサイズが小さくなり、薄くして手の甲に貼り付けたり、脳に埋め込んだり、血管に注入したりできるようになってきた。それによって、いずれは、普通の人間の肉体の頭脳ではありえなかったような、スーパー知識人に変身できるようになる。誰にでも、それは可能だ。それこそ、渋谷や池袋でうろうろしている非行少女に、いきなり国会図書館なみの知識を注入するというようなことだって、十分できるようになる。

本当にすごいのは、それによって起きる変化だろう。すでに、バイオテクノロジーとか、いろんな科学技術の進歩が、以前の予想を遥かに超えるものになってきている。

10年ほど前までは、「21世紀になったら、鉄腕アトムが空を飛び、宇宙旅行も自由になると思っていたのに、意外とたいした変化がなかったね」とよく言われていたものだった。でも、それを判断するのは、まだ早い。これから10年、20年で、意外と早くSF映画そのもののような世界が近づいてくることになる。21世紀の初めに起きたIT革命によって、それが一気に近づいた。

ひとつの変化が、また次の変化を引き起こす。このようにして、さざ波のように変化が重なり、どんどん加速して、怒涛のような速さになる。

だから、今までの常識で人生を考えてはいけない。バイオテクノロジーの進歩により、いま60歳の人が、20年後に80歳で若返り、40年後に100歳でもっと若返る・・・というように、時間の流れが逆転してもおかしくない。今までの人生設計は、まったく意味をなさなくなる。

筆者は、もとより歴史マニアで、過去と未来のことを考えるのが大好きだ。「変化がだんだん加速している」というのは、地球の数十億年の歴史を見ても、人類の数千年の歴史を見ても、明らかに実感できる。

率直にいって、個人的には、「銀河の中心から降り注ぐ光により、地球に大きな変化が起きます」というような話も好きだけど、こういう現実的な「時間の加速」の話のほうが、さらに好きかもしれない(笑)。といっても、その背景には「意識の変化」があるのだから、どっちにしても同じことを意味している。

意識の変化と、世界の変化は、車の両輪のように一緒に進むもの。そして、それはだんだん加速している。
 

(続く)