宇宙のこっくり亭

意識の覚醒に向かって、精神世界を縦横無尽に語る本格派ブログ!!

オウム真理教の残党逮捕

2012年06月04日 | こっくり亭日記
   
あの、オウム真理教の菊池直子が逮捕された。ここ10数年、ずっと貼り出されていた指名手配写真。オナジミの3人衆のうち、これで平田信と菊池直子の2人が逮捕され、あとは高橋克也を残すのみとなった。
 
それにしても、長いこと逃げおおせていたものだ。世界屈指の社会秩序を誇る日本で、これだけ見つからないということは、東南アジアあたりに潜伏しているのではないか、富士の樹海あたりに秘密の隠れ家があるんじゃないか・・・とかなんとか、さまざまな憶測が流れてきた。でも、実は、意外と普通に暮らしていた。介護の会社に勤めて、「マジメな努力家」として周囲の評判も良かったという。

介護のヘルパーとして、よく働いていたのだから、社会に貢献している。このまま働き続けてくれたほうが、たぶん世の中のためにはいいだろう。でも、だからといって、あれだけの凶悪犯罪集団が放置されていいはずもない。法治国家では、法律による裁きが必要だ。
 
それにしても、いまさらながら、オウム真理教に入らなくて本当に良かったと思う(笑)。昔は、麻原彰晃の声で「ボクは、オウム真理教に入って良かったな、良かったな、良かったな」と千回以上も繰り返す暗示テープというのがあって、テレビでも話題になってたけど・・・。
  
あの「第三次宗教ブーム」の頃、筆者は学生で、アチコチから新興宗教の勧誘を受けていた。当時は基本的にナンデモアリの思想ヲタクで(・・・今でもそうかな?)、何にでも興味があったため、そうした勧誘をキッパリ断るということは滅多になく、どこでも気楽に話を聞きに行っていた。教祖の著書などもしっかり読んでいた。創価学会でも、幸福の科学でも、エホバの証人でも、信者さんたちより教義に詳しかったほどだ。
 
そんな中でもオウム真理教は、インテリが多い教団だけに、新興宗教の中でも教義内容が充実していることでは目立つ存在だった。ホントかどうかは知らないが、テレビのニュースでも、「オウム真理教にはサンスクリット語がわかる職員がいて、仏典を原典から研究している」という報道をしていたほど。なんといっても、ヒマラヤ聖者みたいな「修行」が、大変な魅力だった。あの、宗教好きな人の間ではカリスマ的なスターだった中沢新一も、「ここはホンモノ」というお墨付きを与えていた。
 
大学の構内でしょっちゅう説明会を開いていただけに、話を聞いてみたかったのは事実。でも、ほかの団体と違って、なぜかココだけは行かなかった。悪魔の巣窟みたいに言われていた原理研(統一教会)のビデオセンターにさえ、勧誘員にノコノコついていって、中で信者と議論していたくらいなのに。教団の内部事情など知る由もなかったけど、なぜか、「単に話を聞くだけにしても、ココだけは行かないほうが良い」という気がしてならなかったのだ。だから、決して足を踏み入れなかった。
 
またまた脱線したけど、菊池直子は、おそらく深く反省している。まあ、あれも歴史のひとコマ。もっとも、広島・長崎の原爆と同じで、今も後遺症に悩まされている人がいる。事件の後、何年かたって後遺症が出て健康を害した人もいる。まったく、悪夢のような地下鉄サリン事件。

「ハルマゲドン(世界最終戦争)が起きないのなら、われわれが起こす」と宣言して、兵器を集めて自衛隊員まで抱き込み、東京でクーデターを計画していた。まあ、予言が外れてもアッケラカンとしている多くの教祖たちに比べれば、ある意味で潔いとも言えるのだが(笑)。
 
さすがに麻原彰晃は、あれだけのことをしでかしただけあって、いろんな面で、スゴいことはスゴいと思う。この先にも、もう二度と出てきてほしくないタイプの人物だ・・・。
  
 
(追記・・・その後まもなく、最後の1人の高橋克也も無事に逮捕されました)。