昨年、著名チャネラーのダリル・アンカ氏が来日して、スピリチュアル格闘家の須藤元気と対談し、「バシャール・スドウゲンキ」という本を出版して話題になった。
数日前、「この状況をなんとか変えなければ」と思ったとき、現実を変える方法がこの本に書かれていたということを、ふと思い出した。
バシャールによれば、ニュートラル(中立的)な状態に入ることにより、現実を変えやすくなるという。
ニュートラルな状態とは、自分がとらわれている信念から抜け出し、客観視できる状態のことだ。
何かの出来事に対して感情的な反応をしているとき、次のような質問を自分自身にする。
「この出来事によってこのような感情的な反応が出てくるということは、私はこの出来事に関してどのような信念を持っているのだろうか。 どんな信念をもっているからこんな感情になるのだろう」
この質問をすることによって、自分がどのような信念を持っているかが分かる。
自分の信念とは、言い換えれば、「自分が現実をどう定義しているのか」ということだ。
たとえば、日曜の朝に寝坊して、思いっきり後悔したとする (朝は起きたけど、その後で二度寝したときを含む)。
「ああ、せっかくの貴重な休日に午後まで寝ているなんて、俺の時間はどこに消えたのか。 人生は、ああ無情・・・」というような、よくある後悔だ。
このような感情は、「貴重な休日の時間を、ムダにしてはならない」という信念が原因となって起こる。
背景には、「ここは、休日を有効に活用しなければならない世界なのだ」という、長年の地球暮らしによって刷り込まれた世界観、「現実への定義」があると言える。
もちろん、人は、信念をまったく持たずに生きていくことはできない。
重要なのは、自分がとらわれている信念に気づき、客観視することだ。
自分の持っている信念や定義がわかれば、自動的にニュートラルな状態になれる。
ニュートラルな状態になれば、現実を変えやすくなる。
裏を返せば、信念や定義のパワーに押さえつけられているうちは、現実を変えるのが難しい。
信念や定義がパワーを持つのは、自覚せずにそれを持ち続けているときだけ・・・。