miniな舞台

観劇記録+日記@不定期更新。俳優・内野聖陽さんを勝手に応援中!時々サカナクション。

今後の観劇予定

直近はナシです… コロナめ!

No.589/590 ミュージカル「マリー・アントワネット」

2018年11月21日 22時26分55秒 | 過去の観劇記録
No.589 2018年11月17日(土) マチネ 帝国劇場 1階 U列 センターブロック
マリー・アントワネット=花總まり、マルグリット・アルノー=ソニン、フェルセン伯爵=田代万里生、ルイ16世=佐藤隆紀、マリー・テレーズ=吉田空、ルイ・シャルル=寺崎柚空。

No.590 2018年11月17日(土) ソワレ 帝国劇場 1階 T列 シモテサブセン
マリー・アントワネット=笹本玲奈、マルグリット・アルノー=昆夏美、フェルセン伯爵=古川雄大、ルイ16世=佐藤隆紀、マリー・テレーズ=髙畠美野、ルイ・シャルル=陣慶昭。

シングルキャスト:レオナール=駒田一、ローズ・ベルタン=彩吹真央、ジャック・エベール=坂元健児、ランバル公爵夫人=彩乃かなみ、オルレアン公=吉原光夫、ロアン大司教=中山昇、ギヨタン博士=松澤重雄、ロベスピエール=青山航士、ラ・モット夫人=真記子、他。

原作=遠藤周作、脚本・歌詞=ミヒャエル・クンツェ、音楽・編曲=シルヴェスター・リーヴァイ、演出=ロバート・ヨハンソン、翻訳・訳詞=竜真知子、振付=ジェイミー・マクダニエル、美術コンセプト=Robert Johanson、Michael Schweikardt、美術=松井るみ、他。

新演出版観劇。
12年前初演の時は相当「黒歴史」と散々な言われようだったのだが(個人的には結構好きw)、この新演出版は随分とアントワネット寄りになった気がする。
そもそも初演にはカリオストロ(山口祐一郎)やアニエス(土居祐子)とか別のキャストがいたわけだが、その分のナンバーが人を変えて場面を変えて出てくるので、ちょっと頭が混乱(^_^;)

華やかな舞台と衣装。この前の「モーツァルト!」から随分と盆がグルグル回るようになったw
特に夏の夜の仮面舞踏会のシーンは、おとぎ話を覗いているような幻想的な美しさだった。

2幕のオルレアンの衣装にレミゼみ(ジャベール風か?)や、アントワネットが青い部屋着で机に向かって羽根ペンで手紙を書いているシーンはエリザみ(奥のベッドからいつ閣下が出てくるのかと期待してみた・笑)だし、高い所で赤い布を投げるサカケン兄さんが「立つのだ!仲間よ!」とか歌いそうだし、シモテのエプロンステージで座って歌うソニンちゃん&昆ちゃんにもエポニーヌみorz
とまぁ色々と浮かんでしまった…

マリー様は1幕のふわふわした王妃様の、現実をみていない感が凄く良く出てた。
対して玲奈ちゃんは2幕の現実を知って、墜ちていくアントワネットを熱演。
ドレスの馴染み具合はマリー様に軍配が上がるが(^_^;)
ソニンちゃんはまたパン屋襲ってるし!だいたい怒ってるし!
昆ちゃんは玲奈ちゃんと声の馴染みがかなり似ていて、異母姉妹感満載。
マルグリットの扱いが初演より雑になってしまったのが残念だった。

フェルセンは万里生くん、めっちゃ頑張ってた!かなりオペラグラスで追ってしまった♪
アントワネットへの愛で溢れまくってる!正統派王子キャラで歌声も素敵でした~。
カテコの時に白パンツのオマタが破れていたような??
古川くんのフェルセンは、それはそれは見目麗しく、漫画から抜け出てきたかのようなキラキラ具合。
歌もわりと難しめのナンバーをソツなく歌っていたので、歌唱力も随分と上がったのかと思う。万里生くんと比べると落ち着いた(?)フェルセンだった。
ルイは佐藤くんしか観られなかったが、「もしも鍛冶屋ならば」は泣いた~。

シングル組はレオナール&ベルタンが軽妙(?)担当、エベールのサカケン兄さんはちょっと勿体ない感。ランバル公爵夫人の綾乃かなみさんもだけど…
真記子さんが日の目を見た~!ラ・モット公爵夫人以外に沢山出番があるので、「ウォーリーを探せ」ならぬ「真記子さんを探せ」で気になる~

そしてオルレアンの光夫さん!かっこよい!悪役最高っす!歌はマチネ若干抑え気味、ソワレは全開よりは少し抑えた感もあったけど、素敵でした~

憎しみは憎しみの連鎖しか産まない、と観客に問いかける体で終わったので、後味は悪くない。
しかし全体的に散らかっている印象も受けたので、このヴァージョンが再演を繰り返す演目になりえるのかは微妙。