2017年8月11日(金・祝) マチネ サンシャイン劇場 1階 7列 カミテサブセン カミテより
ダニエル=加藤和樹、エリザベート=白石美帆、カンタン警部=筒井道隆、マクシマン神父=渡部秀、ベルトン(看護婦)=初風緑、メルルーシュ(絵描き)=山口馬木也。
作=ロベール・トマ、訳=平田綾子、演出=深作健太、美術=朝倉摂、照明=倉本泰史、他。
とある山荘での出来事。
新婚3ヶ月のカップルがバカンスのため訪れていたが、妻のエリザベートが行方不明になってしまう。
夫のダニエルは、カンタン警部に捜索を依頼するが、なかなか見つからない。
そこへ、マクシマン神父に付き添われてエリザベートが戻ってくるが、全くの別人だった!
ダニエルは、激しく抵抗し、妻ではないと主張するが、状況証拠はどれもこれも、現れた彼女が妻に違いないというものばかり。
証人として絵描きや看護婦も登場し、騒動の渦は大きくなるが、ついに殺人事件にまで発展してしまう。
誰が正しいのか、嘘をついているのは誰なのか、エリザベートは一体どうなったのか、
やがて、思わぬ事態から意外な真実が明らかになる…。
(あらすじは公式HPより)
3演目というが今回初見。
まずは朝倉摂さんが手がけたセットが素晴らしい。山荘の豪奢な一室。シモテには階段、別室へ繋がる扉と暖炉。
センターにはソファとシケモク一杯の灰皿が置かれたテーブル。扉や窓からは陽の光が差し込む。カミテにはキッチンへ行く通路と机。
時間経過や心理的状況に合わせた照明(倉本泰史さん)も良かった。
それしても寒かったけど… あと芝居内容に全く関係がないけどサンシャイン劇場 遠すぎる&夏休み中で劇場前がエラい事にw
始まってすぐに、これはどちらの目線(ダニエル側か、エリザベート&神父側か)で観るべきか悩んだ(あらすじも何となくしか読んでないんでね~)
何回も「おいおい、そりゃやりすぎだろ!」(主にエリザベート側)と思う面もあったが、ついついダニエル目線で観てしまい、しっかりと騙されて(いや「罠」にかかったと言うべきか)しまった。
加藤くんがダニエルそのまま、っていうか、本当にこういう苦悩する役が似合うよね~。
それと○○に入れられそうになる(または入る)役!(一応ネタバレせずに書こう…)
思い込んで事実を排除してしまったんだろう。ダニエルは。うっかりなのか故意なのかは不明だった。
メルルーシュも言っていた「お高くとまった」妻との相性は、どんなにダニエルが愛していようが破綻が見えていたのかも知れない。
久しぶりに拝見した(2004年「ファウスト」2005年「12人の優しい日本人」以来か?)筒井道隆さん@カンタン警部。
ううう。セリフの抑揚がまったく変わっていない…(^_^;)
激高するダニエルと、静かな水面のようなカンタン警部、という対比を見せるんであるなら良いキャスティングというべきか?
どんでん返しのどん(意味不明w)の一人。
エリザベート白石さんとマクシマン神父役の渡部くんは舞台初見。
2人とも色々に匂わせておいて、どんでん返しのどんの一味(あいかわらず意味不明w)
マクシマン神父の渡部くんの表情がまた良し!「悪いこと何もしませーん知りませ~ん」的な神父の表情と、ダニエルに見せるブラックな表情と。
白石さんカワイかった。もっと悪女っぷりの部分を徹底してもらっても良し。
看護婦ベルトンの初風緑さん。テンション高いぜ看護婦!オカネ第一な所は本心だったりしてw
絵描き(もしくは浮浪な)メルルーシュ馬木也さん!え、あのダニエルの肖像画って ほんとに描いてるの??
なんとも都合よく別荘にいらっしゃるからねー。まぁこの辺から疑うべきだよねw
どんでん返しの「返し」が あるんだわー。
2時間サスペンスドラマ もっと見るかな(笑)