miniな舞台

観劇記録+日記@不定期更新。俳優・内野聖陽さんを勝手に応援中!時々サカナクション。

今後の観劇予定

直近はナシです… コロナめ!

人生最高値の朝食orz

2017年03月12日 22時46分38秒 | その他いろいろ
土日は天気が良くて暖かでした。


渋谷でラーメン食べたり


ホテルは2月に開業したばかりの「ファーストキャビン日本橋よこやま町」に。
前に秋葉原でファーストキャビンに泊ったときはビジネスキャビンだったので、今回はファーストクラスにしてみた。
簡易宿泊所なので完全に閉じられない蛇腹状カーテンが(^_^;)
しかも暑いし。なんか落ち着かないので、今後は やはり普通のホテルにしますorz

朝食付きではなかったので、思い立って銀座の「ビルズ」へ行ってきました。
朝8時30分から営業してるのね~

一回食べてみたかった、リコッタチーズのパンケーキ。せんはっぴゃくえん!
高いぜーーーー。
直径10センチ以上あるパンケーキが3枚と、バナナ1本分。
1枚目はフワフワの食感と味に感動して「ウマっ!」2枚目の半分くらいから飽きてきて3枚目になると無理矢理クチの中に入れるw
思った以上のリコッタチーズが重いのね。これはシェアして食べる、のがイイらしいっす。

飲み物別なのよ。ジンジャーエール頼んだけど900円だよ!たしかにオイシイし、ちゃんと生姜使ってるのが解るけど
やっぱり高い…
朝食1食だけで、吉牛4杯分くらい食べられるのに…
しかも9時過ぎにはカウンター以外満席なのよ!家族で優雅に朝食 食べてるファミリーがいるのよ!
東京ってば!






なんて思いながら銀座線に乗る。
おお、初めてみる車両だなぁと思って調べたら「レトロ車両」という2編成しかないレアな車両に遭遇!
かわいいー♪

 
用事があって東京駅そばのKITTEに行ったら、福井県観光案内と一緒にフクイラプトルを模した恐竜さんが いらっしゃった!
『こいつ、動くぞ』ってな感じでパフォーマンス20分ほど見学。
観客に食いついたり(笑)←狙いはモチロン大人の男性のみでしたw
子供の所に突進して行って、泣きじゃくる子供が本気で逃走してたりしてました。
トラウマにならないと良いが(^_^;)

No.539 「死の舞踏」

2017年03月12日 22時21分22秒 | 過去の観劇記録
2017年3月11日(土) ソワレ シアターコクーン 右ブロック 2列 右側

エドガー=池田成志、アリス=神野三鈴、クルト=音尾琢真。
作=アウグスト・ストリンドベリ、翻案=コナー・マクファーソン、演出/翻訳=小川絵梨子、美術=松井るみ、照明=原田保、音響=高橋克司、他。

もともと「死の舞踏」とは、中世後期(14世紀~15世紀)のヨーロッパで伝えられた寓話であり、「死は誰のもとにもいずれ必ず訪れる」ということを表現したもので、14世紀のフランスの詩によって描かれた、黒死病(ベスト)の蔓延からくる「死」の恐怖を前に、人々が半狂乱で死ぬまで踊り続けたという詩が起源とされている。
さて、その寓話をタイトルにもつ、ストリンドベリの戯曲の舞台は、「小地獄」と呼ばれている孤島。そこに住むのは、退役間近の砲兵隊大尉エドガー(池田成志)とその妻アリス(神野三鈴)だ。二人は銀婚式を三ヶ月後に控えて、普通ならば仲むつまじく…と言ったところだが、夫エドガーは、傍若無人、傲慢不遜を絵に描いたような暴君。そして、妻アリスも負けてはいない!辛辣無比、凶暴過激のいわばモンスター化した女。二人は毎日、心底憎み合い毒づき、激しい喧嘩を繰り広げる。そして、この冷め切った家に、アメリカ帰りのアリスの従弟クルト(音尾琢真)が15年ぶりにやってくる。この島の検疫所長として赴任してきたのだ。そのクルトも、一見、善人のようでいて、その実…。だが、エドガーとアリスは、それぞれにクルトを自分の味方につけようとする。次第に、3人三つ巴の主権争いのバトルが過熱して…!クルトを交えたエドガーとアリスの闘いの結末は…。
(あらすじはシスカンHPより)

こちらの「死の舞踏」は通常舞台の奥に設置され、脇の通路を通って行くのでした(この通路 久しぶり)
細長い舞台を両側から客席が挟む対面式。私が座った右側席からは、シモテに大きなガラス扉(この扉上部が半円形でね…あれ、ジュリーの半円窓と一緒でしょ?。それとこの扉&カーテンがイイ仕事してますw)エドガーの机と椅子、アリスが弾くピアノなど。
中央部分には寝椅子とテーブル。カミテ側にはお酒が並んだテーブルと燭台。ここにも伝声管がある(しかもエドガー&アリス夫妻の使用人の名前が、クリスティン!)あとキャスト出入りの通路(左側客席)

時々、なるしー先輩に平幹二朗さんを重ねてしまった。平さんが演じていたらどういうエドガーだったろうか? でも なるしー先輩の良さが十分に引き出された舞台になったと思う。

「死ぬのは怖くない」と言いながらも死が怖くて仕方ない。自分が死んだら妻がソッコー再婚するんではないか?と疑心暗鬼。
妻は元女優なので交際範囲も広かったろうが、それをプチプチと断絶させ、孤独な女へと追い込んだ。
エドガーとアリスは互いに傷つけあって、どれだけ相手のHPを減らすことが出来るか、が楽しみ(?)なような…
我が家もアレほどではないが、数パーセントかそこらは合致する所があるので、非常に納得(^_^;)しながら観劇してしまった。
何や かんや言っていても、「共生」しているエドガー&アリスの夫婦ぢゃなかろうか、と思った。

また面倒くさいんだよね~エドガーww
見栄っ張りで強がりで。もう命が長くないのは自分が一番解ってると思うんだけど、認めたら「死」がやってくる。
エドガーが一人、見えない「死」を避けるシーンでは私の目の中にトート閣下が映ったのは認めよう(笑)
あと貴重なダンスシーンもあったしね♪

神野三鈴さんのアリスも素敵なのー。もちろん強いんだけど!「悪魔」だからね@クルト
あれだけ言いたいことが言えれば良いと思うわw
深紅のベルベットのドレスもお似合いで、エドガーより11歳若いという事で、『もう棺桶に片足突っ込んでいる夫と、私は違うの!私は若いの!』。従弟のクルトとはお互いちょっと意識している感で、クルトが持ってきたモルヒネを舌の上にスポイトで落としてもらうシーンや、クルトがアリスに詫びるシーンでは膝を床に付けさせ、「靴にキスして」「靴を舐めて」ってばー(おおおお、こちらでも靴キス!)

クルトは厄介な所に来ちゃったね。浮気してバレて妻は子供の親権を持って離婚しちゃった、という思い出したくもない過去をネチネチと(汗)エドガーに堀り起こされるわ夫婦のもめ事に付き合わさせられるわw
振り回されるだけ振り回わされて、いい迷惑だわw

結構面白いシーンやセリフのやりとりもあり。
両側客席なので、左側から観たらどんな風だろうなぁ、とも思ったけど、とにかく3人の演技に引き込まれてしまった。

私は「令嬢ジュリー」→「死の舞踏」と観たけど、自分的には正解と感じた。
これもまた逆パターンだったらどうかな、ともw

1幕休憩ナシ約110分。

No.538 「令嬢ジュリー」

2017年03月12日 21時44分06秒 | 過去の観劇記録
2017年3月11日(土) マチネ シアターコクーン 1階 J列 シモテブロック

ジュリー=小野ゆり子、ジャン=城田優、クリスティン=伊勢佳世、他アンサブル30人。
作=アウグスト・ストリンドベリ、演出/上演台本=小川絵梨子、他。美術=松井るみ、照明=原田保、音響=高橋克司、他。

1880年6月。聖ヨハネの祝日前夜(夏至祭)。夏のクリスマスとも言われるこの日は、北欧の人々にとっては最も心華やぐ一夜である。この邸の気位が高い伯爵令嬢ジュリー(小野ゆり子)は、母の手で男まさりに育てられ、つい2週間ほど前には婚約を解消したばかり。夏至祭で高揚した気分のジュリーは台所に現われ、この邸の下男ジャン(城田優)をダンスに誘う。躊躇するジャンに、「祭の日には、身分の上下はない」と強引に相手をさせ、徐々にその行動は大胆な誘惑へと変わっていく。下男のジャンは、年上の料理女クリスティン(伊勢佳世)と婚約中の身。その夜、クリスティンはすでに休んでしまい、台所には誰もいない。最初はジュリーをいさめるジャンだったが、「子供の頃、あなたに恋をしていた。でも、あなたは、自分がこの貧しい身分から抜け出すことは絶望的だと思い知らされる、その象徴だった」と打ち明ける。そして、2人の間を支配していた緊張感が、ほんの一瞬はじけた途端に、何かに取り憑かれたかのように激しく求め合う2人…。
この瞬間から、この貴族と平民の男女関係の上下が逆転していく…。
(あらすじはシスカンHPより)

コクーン内に小劇場を2つ作るという試みは初めてじゃないだろうか。
「令嬢ジュリー」は通常客席のH列までを潰し、張り出しの長方形の舞台。取り囲むように通路と特設席が設けられた。
半地下のような使用人部屋。高い所に半円形の窓があり、シモテ側に階段。伯爵から用事があると呼び鈴がなり、伝声管で会話する。

もーね、城田くんがデカいの何の!使用人のお仕着せ制服&長靴(ちょうか、だからねw)が似合うのよー♪
城田くんはもう少し猫背が治ると尚良いのだけど…
かなりセリフの量も多く、感情を押し殺したり爆発させたり。
あの麗しいお顔と大きな手で顔を包まれたり押し倒されたりしたら、お嬢様やクリスティンでなくてもポヤッとなってしまうぞ(笑)

以下ネタバレありあり。


お嬢様ジュリーは完全男性不信なのだけど、でも頼ってしまうんだよね。
不信なら自分から行動を起こせば良いものを(^_^;) あとジャン達とは「愛」の価値観も違うようだし。
さんざん自分からジャンを誘っておいて、いざ「本気になっていいのですか?」とジャンが追い詰めると途端に怖くなって手のひら返し。
さらにジャンが自分の夢であるホテル経営の話をするも、途中まではハナシに乗った気もするけど、それにはお金が必要。
その金づるは令嬢である自分であることが解ると怖くなる。
かなり面倒くさいお嬢様なんですよ、はい。
ポスターのような誘う衣装のお嬢様かと思いきや、白いドレスときちっと結んだ髪の毛。かなり少女性を感じた。
ジュリーがジャンを誘う時にテーブルに腰掛け、下にいるジャンに「靴を舐めて」だの、ひざまずかせたりするものだから、若干萌ぇましたです(笑)

ジャンも結構なゲスさなんですけどw 
いや、夢は見ている。ホテルのオーナーになってお金をかせぎ、やがて外国で伯爵の地位を金で買うことが出来るかもしれない。
ジュリーを看板マダムに仕立て上げ、客からふんだくってやる…と。
「自分は伯爵になれるかも知れないが、あんたは俺を伯爵にすることはできない」と泣きすがるジュリーを突き放す。
彼の方が余程「まとも」な思考な感じなんだけどw

ジュリーが決心を固め、父の所からお金を盗んで下に降りてくる。
彼女の手には鳥かごが。飼っているカナリアを一緒につれて行きたいと言うのだw(おい。逃避行にカナリアなんてw)
「カナリアと一緒じゃなければ嫌」と言うジュリーに、ジャンは鳥かごに手を入れてカナリアをつかみ、奥にある台所の包丁で鳥の首を刎ねて殺してしまうのだ!
(わーーーーー 「今日も鳥を殺した」だ)←えw

やがてジャンの婚約者であるクリスティンにも関係が知られてしまう。
彼女は冷静に状況を見て、ジャンを誘ったお嬢様の父親である伯爵を尊敬できなくなったから奉公はできない、さらにジャンにも「あんたがそんな男だと思わなかった」と愛想を尽かして教会へのお祈りに一人でさっさと出かけてしまうのだった。

伯爵から呼び出されたジャンは制服を着ると、もう「伯爵に仕える自分」でしかない。
「逃げるなら今だ、一人で逃げろ。自分は行けない」とジャンに言われ、どうしたら良いのか解らず悩んでいたジュリー。
やがてジャンからカミソリを渡され、一人階段を登っていく。
この階段を登るジュリーが、断頭台へと向かうアントワネットのように高貴な雰囲気がした。

夏至祭りでうかれる老若男女の役で30人のアンサンブルさんが突然登場し、舞台上や通路で らんちき騒ぎ。
これだけの為に贅沢な事ですw

1幕休憩なし約80分。