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観劇記録+日記@不定期更新。俳優・内野聖陽さんを勝手に応援中!時々サカナクション。

今後の観劇予定

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No.523 「CRESSIDA クレシダ」

2016年09月13日 23時01分15秒 | 過去の観劇記録
2016年9月10日(土) マチネ シアタートラム B列 シモテブロック

平幹二朗、浅利陽介、碓井将大、藤木修、橋本淳、花王おさむ、髙橋洋。
作=ニコラス・ライト、翻訳=芦沢みどり、演出=森新太郎。

1630年代頃のロンドン。
名優だったシャンクは晩年、グローブ座の演技指導者になっていた。そこに養成所からスティーヴンが入所を希望するが、彼の話し方は幼く、シャンクは彼の入所を断った。
スティーヴンはシャンクに対して養成所のメンバーが逃亡したことを伝える。公演ごとに役を養成所の若い少年たちのメンバーに頼っていたシャンクは、今日の公演に困り、しぶしぶスティーヴンを受け入れる。しかし、シャンクは彼を認めていなかった。
借金を負ったシャンクは、少年俳優スティーヴンを売り飛ばすことを計画。「トロイラスとクレシダ」の上演を考え、彼を芝居に登場させて、地方劇団からの声がかかるように仕向けるのだが…。
(あらすじは公式サイト他より)

1列目で近すぎたw
この規模で平幹さんの演技を観られるという贅沢!御大80歳過ぎても素晴らしいです。

少年俳優が女性役を演じていた当時。少年はすぐに声替わりし大人の男となっていく。新旧交代。自分が演じてきた役への誇りや自信が崩れていく様。ニュータイプの登場と、やがて「本当の女性が女性役を演じる」時代への移行。

平幹さん演じるシャンク。スティーブンへの演技指導で昔取った杵柄ならぬ焼けぼっくいに火?
どんどんと熱心な指導。手の使いかた、呼吸の仕方、発声方法etc.
途中「トロイラスとクレシダ」のセリフを言うシーンがあるのだけど、ほんとうに素晴らしい。その指導を受けてメキメキと上達していく浅利くん演じるスティーブンもイイ!
あと平さんが片方の肩を落として足を引きずって剣を構えるシーンがあるのだが、すぐ「リチャード三世」!
ああ多少なりともシェイクスピア作品に触れていて良かったなぁ、と思う。

スティーブンは親に売られ、流れついた養成所でも見捨てられ、シャンクの元にやってくる。
いじめられないように、わざと幼い言葉使いをしていたけど、あこがれの少年俳優ハニー(橋本淳)に直される。
それまでずっとハニーが演じていたクレシダの役をスティーブンが演じることに。嫉妬もあるけど、どんな風に演じたかがメチャクチャ気になるのね。
また橋本くんの女装姿がキレイなのよ!すぐ衣装脱いじゃうけど(^_^;)

花王さんも昔は少年俳優として活躍していたけど、今は衣装係兼小道具係?
あと劇場の会計担当リチャード(髙橋洋)。彼も昔は少年俳優。かつてシャンクの元で演技指導を受けた師弟関係。洋さん舞台で拝見するの久しぶりだな~。メガネ姿が萌ぇるわ。あと1役は全く気づかなかった(1列目なのに!)
碓井くんと藤木くんも少年らしさ全開でした!

何の為に演劇を観にくるのか、とか女性に対する問いかけ、とか。
森さんの演出もやっぱり好きだわ。