2014年10月11日(土) ソワレ 彩の国さいたま芸術劇場大ホール 2階 V列 3番
マーカス・ブルータス=阿部寛、マーク・アントニー=藤原竜也、ジュリアス・シーザー=横田栄司、カイアス・キャシアス=吉田鋼太郎、マララス他=たかお鷹、占い師他=青山達三、カルパーニア=山本道子、シセロー他=塾一久、フレヴィアス他=原康義、キャスカ他=大石継太、他。
原作=W.シェイクスピア、演出=蜷川幸雄、翻訳=松岡和子。
ポンペイを破ったジュリアス・シーザー(横田栄司)が、大歓声の中、ローマに凱旋を果たす。その権力が益々強大となることを恐れたキャシアス(吉田鋼太郎)は、市民から厚い信望を得ていたブルータス(阿部 寛)を仲間に引き入れ、暗殺を決行する。英雄の死に一度は混乱した市民たちも、直後に行われたブルータスの演説に納得するが、シーザーの腹心だったアントニー(藤原竜也)が弔辞を述べると、民衆の心は逆に反ブルータスへと翻ってしまう。形勢不利とみたブルータスとキャシアスは、兵を集め戦いに打ってでるが…。
(あらすじは公式HPより)
ロビーの豪華なお花にクラクラしそう(笑)
舞台には白い大階段のセット。どこかで見たことあるなぁ~と思ったら「コリオレイナス」の時だそうで。最上段にはロムルスとレムスの像が。
階段セットは2幕始めに演説台になったり、2幕中盤では中央が舞台奥にスライドしてブルータスの天幕になったりする。
段差があるので2階席からも非常に見やすいが、足音が少し耳障りな気もする。
んでもって私のナナメ前の親子連れ(若くはない)が前ノメラーで、もう少し劇場側も注意して欲しいものである。
蜷川さんのは客席使いも多いから気持ちは解るけどねぇ。
今回も使いまくってましたよねー通路。鋼太郎さんに寄りかかられる人は嬉しいんだか何だか良く解らないかもねw
この豪華かつ安定的なキャスティング!
幕開きは階段にキャスト達がフツーの服装で三々五々集まってきて、お辞儀をして始まったら衣装をパッと脱ぐと、その下には白を基調としたローマの衣装が。白の下には赤色が差し色として活きている。
また阿部寛さんが、この衣装の似合うことといったら!2幕の戦闘シーンでの鎧姿や、天幕でのガウン姿も良いけど、とにかく見目麗しい。
槍を構える姿もホレボレする。
キャシアスに利用されちゃった感があるけど、ブルータスは本当にまっすぐな軍人。最期にアントニーがブルータスに対する敬意は納得行くものがある。
あまりに真っ直ぐすぎて、民衆の心を上手く手なずける術を知らなかったのかもしれない。
その点アントニーは上手い!「公明正大」という単語を巧みに操って、民意を上げたり下げたり(笑)して都合の良い方に向かわせてしまうのだった。
キャシアスもそんなに悪人じゃないような気もするが…
とにかく(笑)
阿部寛さんの誠実な役作りと役が相まってブルータスの高潔さが際立ち、アントニーの藤原くんは民衆に人気があるのが解る感じ。
キャシアスの鋼太郎さんも熱演でブルータスと天幕で、口論から始まっての和解、の一連のシーンなどは流石!
たかお鷹さん、塾さん、原さん、大石さんなど蜷川さん常連組は安心。
シーザーの横田さん!立派な最期っぷりでした(どんな褒め言葉…)
シーザーの義息子オクテヴィアス・シーザーを演じた松尾敏伸くんが なかなかの男前っぷり。
あと、色々とワイドショー的に賑わせていた中村昌也くんがラスト近くのブルータスが亡くなるシーンでオイシイ所持って行きました。
1幕 1時間20分、休憩20分、2幕 1時間25分
で思った以上に(?)短くて済んだw