miniな舞台

観劇記録+日記@不定期更新。俳優・内野聖陽さんを勝手に応援中!時々サカナクション。

今後の観劇予定

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No.305 「2人の夫とわたしの事情」

2010年05月04日 23時40分07秒 | 過去の観劇記録
2010年5月4日(火・祝) マチネ シアターコクーン 1階 B列 1番

ヴィクトリア=松たか子、ウィリアム・カーデュー少佐(愛称ビル)=段田安則、フレデリック・ラウンズ少佐(愛称フレディ)=渡辺徹、A・B・ラーハム氏(弁護士)=猪岐英人、レスター・ペイトン=皆川猿時、ミス・モンモラシー=水野あや、ポグスン夫人=池谷のぶえ、ミス・デニス=西尾まり、テイラー=皆戸麻衣、シャトルワース夫人(ヴィクトリアの母)=新橋耐子。
原作=ウィリアム・サマセット・モーム、演出・上演台本=ケラリーノ・サンドロヴィッチ、翻訳=徐賀世子、他。

第一次世界大戦終結後のイギリス。最愛の夫ビルを戦争で亡くしたヴィクトリアは、夫の親友フレディと再婚する。戦後の燃料不足など生活上の不満はありつつも、新しい夫や子どもたちと平穏な日々を送っていた。母親のシャトルワース夫人は娘の様子を伺いにたびたび顔を見せ、戦争中に造船業で財をなしたレスター・ペイトンは、美しいヴィクトリアの頼みとあらば何を置いても駆けつけるほど首ったけだ。
そこへ、あろうことか死んだはずの元夫ビルが帰ってきてしまう。なかなか事態を飲み込めないヴィクトリアとフレディだったが、どうやら正真正銘、「本物の」ビルらしい。果たしてビルに真実をどう伝えればいいのか。ヴィクトリアと2人の夫の行く末やいかに?!
(あらすじはプログラムより転載)

久しぶりに“はっちゃけた”松さんを観ました(笑)
若干キャラ的には「メタルマクベス」のマクベス夫人に似てるところがあるかも…
あと舞台の作り的に、何となく「私生活」っぽかった。
3幕の作りといい、途中掛かる曲の雰囲気といい。

ヴィクトリアがねー、友達になりたくない(^_^;)
すごい自己チューです。自分を中心に世界が回ってないと気が済まなそう。自分が原因の困りごとがあっても、その事を人のせいにし、何食わぬ顔でいられる、そんな女性です。
そして“この母にしてこの娘あり”、のシャトルワース夫人・新橋さんが素晴らしかった。でも母の方がまだ物分かり良さそうw
段田さん、さすが。特に3幕目、ヴィクトリアと2人の夫との離婚調停を弁護士に頼むシーンで、「夫からの暴力に耐えかねて」離婚するということになったので、練習がてらヴィクトリアの首を絞める所。いやぁ、鬼気迫る段田さんの表情。ちょっと背筋が凍ったわ。
渡辺徹さんは、舞台初見だと思う。なんかあの体型から滲み出る(?)人の良さそうな、ある意味流されやすそうな、そんな優しい雰囲気が合っていた。結構セリフに「ブタ」とか出てくるので、客席爆笑。
皆川さんが真面目な役だった(笑)でもオカシイ。出てくるだけでオカシイ。スーツのセンスもオカシイ(爆)
ボクスン夫人は2幕にしか出てこない、コック面接にやってきた女性。非常に押しが強い(笑)
ラーハム弁護士とミス・モンモラシーは3幕のみ。ラーハム弁護士の動きも何とも言えない可笑しさだが、ミス・モンモラシーのメイクは…凄すぎた。

けっこうシニカルな笑いも多く、きっと夫婦生活が長い方達はもっと楽しい(?)のかなーと思う。

今日のマチネはNHKのカメラが録画で入っていた。放送は未定だそうだが。
あと客席に、誰だか不明だが、偉いさんの奥様?のような方が来ていたらしく、SPっぽい人が護衛してた。