miniな舞台

観劇記録+日記@不定期更新。俳優・内野聖陽さんを勝手に応援中!時々サカナクション。

今後の観劇予定

直近はナシです… コロナめ!

2007年NHK大河ドラマ「風林火山」●ロケ地情報

2006年10月09日 23時20分49秒 | ウチノなお仕事
本日、「えさし藤原の郷」にて風林火山ロケが行われ、おなじみ八女さんが見学して来たそうです。
八女さんの許可を得ましたので、ロケ情報をUPします。

☆ ☆ ☆ ☆ ☆
(以下 八女さんからの報告メール)

年輩の方が多く、田舎だし“大河のなんたるや”がわからない、おばあちゃんがNHKのスタッフの方に「何のドラマ?来年?主役は?内野さん?誰その人?」と質問しまくり。スタッフの方はさすが!「蝉しぐれとか ふたりっこに出てた人ですよ。」と、説明していました。が、それでもわからない様子で…私が「蝉しぐれの牧文四郎役の俳優さんですよ。」と、付け足しましたが それでもポカーンと眺めていました。
田舎は、ほのぼのムード満点のロケでスケジュール割り、本を広げては甲府での経過や江刺での予定について、各俳優さんの様子や予定などを細かく教えてくれてアットホームな現場でした。
思ってたほど緊迫した現場ではなく、美術さんやカメラさん、音響さんの軽トラが沢山敷地内を走っていて落書きや写真が張られていたり、名前の書かれた紙コップが大量に洗濯バサミで固定された軽トラも走ってました。エキストラや大部屋の役者さんや大物俳優さん それぞれ衣装やお化粧にスタッフの方がアシストに奔走してて活気もありましたよ。
ロケは予備日をいれて17日まで。明日は種山ロケです。女優陣は浅田さんと池脇千鶴さんが登場するほかは今回はいらっしゃらないそうです。内野さんはまだ召し抱えられる前の勘助さんの状態で、今後はスタジオ撮影のみの予定だそうです。NHKのスタッフの中でも年輩の責任者っぽいかたから じきじきに聞きました。

今週土曜日が最後の全日ロケになるそうです!
入場料800円
開場はパンフは9時ですが実は6時30分には開くみたいですよ(^-^;


↑ロケ風景

↑チラシ

↑チラシ拡大

さらに詳細はコメント欄を見るべし!(八女さんからの「炎の報告」でつ)

No.172 「芸術祭十月大歌舞伎」

2006年10月09日 23時08分04秒 | 過去の観劇記録
2006年10月7日(土) 夜の部 1階 16列 14番

一、仮名手本忠臣蔵(かなでほんちゅうしんぐら)
五段目 山崎街道鉄砲渡しの場
 同  二つ玉の場
六段目 与市兵衛内勘平腹切の場

早野勘平=片岡仁左衛門、斧定九郎=市川海老蔵、千崎弥五郎=河原崎権十郎、女房お軽=尾上菊之助、不破数右衛門=板東弥十郎、おかや=市村家橘、一文字屋お才=中村魁春、他。

主人塩冶判官の一大事に駆けつけられず、自責の念に苛まれる早野勘平(仁左衛門)は、女房お軽(菊之助)の実家へ身を寄せ、狩人をしています。山崎街道でかつての同志千崎弥五郎(権十郎)に出会った勘平は、名誉挽回のために仇討資金を調達することを約束。一方お軽の父の与市兵衛は、お軽を祗園に売ることでその資金をつくろうとし、手付け金五十両を得ますが、塩冶の家老の息子で今は山賊の斧定九郎(海老蔵)に襲われ、金も命も奪われます。大金を手にほくそ笑んだのもつかの間、定九郎は猪と間違われて勘平に銃殺され、五十両は勘平の手に渡ります《五段目》。お軽を引き取りに来た祗園の一文字屋お才(魁春)の話から、勘平は自分が与市兵衛を撃ち殺したものと勘違い。姑に疑われ、同志の千崎、不破数右衛門(弥十郎)に突き放されると切腹して詫びますが、その直後に疑いが晴れ、敵討の連判状への血判を許されます《六段目》。
悪の凄味と色気を印象付ける定九郎の登場など、錯誤の発端の一部始終をほとんど無言で表現する五段目と、追いつめられて行く勘平の心の機微を、緻密に描く六段目。練り上げられた型の数々によって、鮮烈な勘平の悲劇が描かれます。

二、梅雨小袖昔八丈(つゆこそでむかしはちじょう)
 髪結新三
序 幕 白子屋見世先の場
    永代橋川端の場
二幕目 富吉町新三内の場
    家主長兵衛内の場
    元の新三内の場
大 詰 深川閻魔堂橋の場

髪結新三=松本幸四郎、家主長兵衛=板東弥十郎、手代忠七=市川門之助、加賀屋藤兵衛=市川男女蔵、下女お菊=澤村宗之助、家主女房おかく=澤村鐵之助、白子屋後家お常=中村吉之丞、車力善八=松本錦吾、下剃勝奴=片岡市蔵、お熊=市川高麗蔵、弥太五郎源七=市川段四郎、他。

出張専門の髪結いで小悪党の新三(幸四郎)は、材木屋白木屋のひとり娘お熊(高麗蔵)と、恋仲の手代の忠七(門之助)をさらい、白木屋から身代金をせしめようとします。誘拐された娘を取り戻そうと白木屋から依頼を受けた親分の弥太五郎源七(段四郎)が新三のもとを訪れますが、持参した金額の安さをなじられ、交渉は決裂。が、続いて現れた老獪な家主の長兵衛(弥十郎)が、まんまと新三をやり込め、お熊を取り戻すことに成功します。顔に泥を塗られて収まらない弥太五郎源七は、閻魔堂橋のたもとで新三を待ち受け、仕返しに及びます。
江戸の市井の風俗をみごとに活写した、河竹黙阿弥の代表作。ワルでありながら、どこか憎めない新三役に、幸四郎が初挑戦します。
(以上、配役およびあらすじは歌舞伎座HPより)

長年夢に見ていた、歌舞伎座での観劇。刺激に満ちあふれて楽しかった。
伝統芸能の奥深さは凄い。目に映るもの全てが新しいもののようだ。
さすがに後半はオシリが限界を迎えていたが、観に行って良かったと今でも余韻に浸っている。
ほんの少しだけ予習をしていったが、何の心配も無いようだ。普通の演劇として肩肘張らずに観るべし。イヤホンガイドは勉強になる。

忠臣蔵では悲運の“お軽・勘平”だ。義父を殺してしまったと思い、打ちひしがれる勘平。女房のお軽が自分の身を売ってでも夫の役に立ちたいと思い、いざ別れのシーンでも勘平は妻の顔を見ようともしない。少し情けない。だが実は自分が撃った人が義父を殺した犯人(斧定九郎)だと解り、念願だった主君の仇討ちの血判状に名を連ね、息を引き取るシーンは思わず目頭が熱くなる。
お軽も勘平と別れるシーンの、何とまぁ「しとやか」な事。白い手ぬぐいを口に咥えて、勘平にそっと寄り添う姿の美しさ。
義母おかやの心情なども見逃せない。さらに悪人・定九郎。出番としては少ないながらも鮮烈な印象を残す。男前な悪人だ。
五段目で出てくるイノシシがカワイイ♪ 前屈状態のヒトが猪のハリボテを被って、花道からカミテまで一気に走り抜けるんだけど、悲劇なのに和むなぁ(^o^)

髪結新三では、「ラ・マンチャ」以外で初めて幸四郎さんを観る。いやいや、流石である。悪人なのに余りイヤな感じはしない。
出てくる人出てくる人、どうやって金を巻き上げようか…ばかり考えていて、そのせめぎ合いはギャグである。
特に家主・長兵衛とのやり取りなんかは、もう一回観たいものだ。
小道具のカツオも良くできていた。発泡スチロール製なのだが、きちんと捌けるようになっている。このカツオをめぐる駆け引きも江戸っ子ならではか。初鰹に賭ける心意気。

とにかく長かった。そして、もっと早くに知るべきだった…
この世界は奥が深すぎる。(滝汗)

No.171 「ペテン師と詐欺師」

2006年10月09日 22時34分54秒 | 過去の観劇記録
2006年10月7日(土) マチネ 天王洲銀河劇場 1階 N列 14番

ローレンス・ジェイムソン=鹿賀丈史、フレディ・ベンソン=市村正親、クリスティーン・コルゲート=奥菜 恵、ミュリエル・ユーバンクス=愛華みれ、ジョリーン・オークス=高田聖子、アンドレ・チボー=鶴見辰吾、他。
演出=宮田慶子、訳詞=森雪之丞、翻訳=常田景子。

舞台は南仏の楽園、リビエラ。洗練されたルックスと巧みな話術を武器に、休暇を楽しむリッチな女性たちを次々と虜にするひとりのイギリス人詐欺師がいた。彼の名はローレンス(鹿賀丈史)。忠実なる相棒アンドレ(鶴見辰吾)と共に向かうところ敵なしであった彼の縄張りに、ある日、“ジャッカル”の異名を持つアメリカ人ペテン師フレディ(市村正親)が現れる。“自分こそ世界一の詐欺師”と信じるフレディだったが、大金持ちミュリエル(愛華みれ)を華麗に騙すローレンスのテクニックと、その豪奢な生活を目の当たりにし、弟子入りを志願する。フレディの才能に気づいたローレンスは、共謀して新たなカモ、ジョリーン(高田聖子)から大金を巻き上げる。しかし、所詮は生まれも価値観も違うふたり。すぐに「同じ土地に詐欺師は二人いらない」と、純情可憐な旅行者クリスティーン(奥菜 恵)をターゲットに、縄張りとプライドを賭けた真っ向勝負が始まったが・・・
(以上、あらすじは銀河劇場HPより)

旧アートスフィアをホリプロが買い取り、新たに天王洲銀河劇場としてオープンした、こけら落としの演目。
アイル内に沢山あったショップも激減していて、とても寂しくなっていた。

鹿賀さん、ダンディな身のこなしが板についているね♪歌い出しは少しジキル博士入ってるかも…(^_^;)
市村さん、軽々と30代のフレディを演じ、アドリブ炸裂。ホテルの部屋でクリスティーンを探す時に、「くりすてぃーん、あいらーぶゆ~」とオペラ座のメロディ。凄く反応している人は少なかったが、私は一人笑いをこらえるのに必死だ。
愛すべきキャラクターである。
奥菜さんは、歌がもう少し…という感じだが、可憐な女性と○○の2つの顔を持つなんざ、なかなか上等ぢゃないの?!
愛華さん、今回ポイント高し。大げさな身振り・手振りもオカネ持ちっぽくて良。
高田さん、もったいない位な出番。1幕の「オクラホマ~」な歌はサイコー!
思ったより歌えている鶴見さん。隅に置けない警察署長の役ですネぇ。

ナンバーもリゾート地がメインだから、明るい曲調が多く、特に気に入ったラテンのリズム。
場面転換は回転舞台を活かして、セットも少ないながら良くマッチしていた。
役に合ったキャスティングと、力のあるアンサンブル。相乗効果で良い舞台になっていたと思う。
まだ始まったばかりの為、更に練り上がった公演期間後半に期待大。