以前少し書いたことがあるテレビ番組「クイズあなたは小学5年生より賢いの?」について。
簡単にルールを説明すると、クイズミリオネアに近いシステムで、挑戦者が小学校で習うようなクイズに挑戦し、1問でも間違えれば失格で賞金ゼロ。11問正解すれば300万円獲得でき、途中で止めればその時点で設定している賞金がもらえます。答えに自信がなければ、3回まで優秀な小学生に答えを聞くことができます(1人を指名して聞く、ルーレットで選ばれた小学生に聞く、全員に聞くの3種類それぞれ1回ずつ)。
この日は、ある元スポーツ選手の夫婦が2人で挑戦しました。
この番組、2人で挑戦した時には時々発生するのが、「馬鹿が足を引っ張る」ケースです。はっきり言えば、頭が悪い方が、役に立たないだけならまだしも、相方の足を引っ張ることがあるのです。
この夫婦も、妻の方はバラエティー番組でも失礼ながら頭が良さそうな感じはありません。夫はよく分かりませんでしたが、この放送を見る限りは意外にまともでした。しかし、妻は容赦なく夫の足を引っ張ることになります。
1問目は簡単なひらめき問題で夫はすぐに正解が分かりましたが、妻は問題の意味から理解できませんでした。ここは夫が答えを教えると妻も理解し、問題なく通過しました。2問目は鏡に映した時計の絵が2枚あって、2時50分はどちらかを答える問題。こちらも夫はすぐに答えが分かり、妻に説明するのですが、妻は説明されても理解できないようでした。ここもヘルプを使わずに何とかクリアします。3,4問目は省略されましたが、ヘルプを1つ使ったようです。
そして5問目。6と24の最大公約数を答える問題です。算数数学が苦手なら答えられなくても仕方ない問題ですが、ここで妻が足を引っ張ります。当然のように、最大公約数の意味すら分かっていない妻に対し、夫は6という正解を導き出します。しかし妻はヘルプを使うように進言します。夫は、最初は使う気がなかったようですが、絶対大丈夫とまでは言えなかったためか、妻に押し切られて2つ目のヘルプを使ってしまいます。もちろんヘルプの回答も6で、普通ならこういう場合、無駄なヘルプを使わせた妻が正解を言っていた夫に謝るのが普通ですが、妻は全く悪びれることなく、「意味を知らないと怖い」と言い放ち、夫は思わず「お前が言うな」と言い返します。更にMCの1人が「良かったですね、(ヘルプの)使いどころとして」という意味不明なフォローをするのですが、これに調子に乗った妻は、「これで間違ってたら(夫は)夕飯なしだった」と言い放ち、これについても夫は「なんで俺の間違いにするの」と言い返します。
続く6問目。地図記号の問題です。灯台の地図記号を3つの図柄の中から選ぶ問題ですが、妻はそもそも地図記号が何かを理解していないようで、「灯台の形をしているからC」という、意味不明なことを言い出します。夫は正解のAを選びますが、自信が無かったのか、最後のヘルプを使っています。ヘルプは5人の小学生の回答を全員オープンするものでしたが、小学生は全員Aと回答しました。普通なら、相方はAと言っていたのに自分がCと言ったせいで無駄なヘルプを使わせたことを妻は謝る場面だと思うのですが、出てきた言葉は「これは良かった」です。夫は思わず「(ヘルプを)全部使っちゃった」とつぶやきますが、それに対して妻が発した言葉は「いいよ」です。正解が告知されたあとMCが「これで(ヘルプを)全部使い切ってしまいました」と言った後、夫は「早いな」とつぶやきますが、これに対して妻は「大丈夫大丈夫」と言い放ちます。少なくとも2つは妻のせいで無駄に消費したのですが、或いはそれすら妻は理解していないのかもしれません。
7問目。理科(科学)の問題でした。これは夫もよく分かっていなかったようですが、妻が意味不明な理論を展開。3択だったのでたまたま当たりました。8問目は次の次のオリンピックの開催地を答える問題。元スポーツ選手だったので答えてほしいところですが、これを間違えてチャレンジは終了しました。
凄くハードルを下げて見たのですが、その妻のことを本気で嫌いになるほど酷い、放送事故レベルの回だったと思います。もし自分の奥さんだったら速攻で離婚です。もし夫が私の友達だったら、本気で離婚を勧めていると思います。
あと、同じ日の別の挑戦者の時に、少し気になることがありました。
サイコロの図が描いてあり、このサイコロを右に2回、手前に2回転がすと、上の面の数字はいくつかという問題でした。挑戦者の2人は、頭の中でサイコロがどうなるか想像し、「1の裏が6・・・」という感じで考えていたら、MCが「子供の頃人生ゲームとかは?」といきなり雑談を挟みます。回答者は「ちょっと待ってください、今頭の中をフルで回転させてるんで」と言い返します。
建前ではガチでやっているクイズ番組なのに、回答者を妨害するMCなんて初めて見ました。これはクイズ番組のタブーではないかと思います。物凄い違和感がありました。
最後にもう1つ。「同じ長さのヒモで作った正方形と長方形、面積の大きさはどうなる」という問題で、選択肢は「正方形が大きい」「長方形が大きい」「同じ」の3つだけです。
この時の挑戦者2人は、直感でどちらも「同じ」と答えました。しかし、冷静に適当な数字を当てはめてみることに。仮に4mのヒモとして計算してみると、正方形は1平方mになりますが、長方形は、縦0.5m、横1.5mとすると、結果は0.75平方mになり、正方形の方が大きくなることが分かります。整数にしたければ、8mのヒモで考えれば、正方形なら2×2で4平方m、長方形なら縦1m、横3mと仮定すれば3平方mで、明らかに正方形の方が大きくなります。
ここまでは良かったのですが、こんなハッキリと答えが出ているのに、挑戦者の1人が「(ヘルプに)聞いてみる?」と言い出し、相方も反論することなく、無駄にヘルプを消化してしまいました。やはりヘルプの結果も「正方形が大きい」でした。
挑戦者の1人は、「絶対に同じだと思った。計算を間違ったと思った」と言っていましたが、そんなに難しい計算でもないのに、何を間違ったと思ったのでしょうか。上の「妻」と比べると、そこまで酷いとは言えませんが、計算結果という「現実」を目の当たりにしても、それを受け付けず自分の信じたいものを信じる様子は、まるで何かの宗教にハマっている人のようでした。なんだか凄く残念な気持ちになりました。
(21年1月追記)
1月14日放送分で、私が見た範囲では最も易しい最終問題が出題されました。その問題は、「次の国民の祝日を、1年で早く訪れる順番に並べよ」というもので、並び替える6つの祝日が、「成人の日、建国記念の日、昭和の日、憲法記念日、スポーツの日、勤労感謝の日(答えの順番に並び替えています)」です。
芸能人は仕事に平日、休日、祝日の概念があまりなく、他のクイズ番組でも祝日について答える問題が苦手な人が多いのは分かりますが、今回の選択肢は際どいもの(例えばみどりの日は、以前の4月29日から5月4日に変更になっているため間違えやすい)が全くありません。せいぜい、昨年はオリンピックの影響で7月に移動していたスポーツの日が、今年は元の10月に戻っていることくらいです。また、比較的最近創設された祝日は昭和の日くらいで、体育の日から名前を変えただけのスポーツの日を除いても、残りは私が小学生の頃(約40年前)には既に存在していた祝日ばかりです。
普通の大人に出題しても、低く見積もって半分くらいの人は正解できそうです。これまで最終問題で出題されてきた問題と比較すれば話にならないほどレベルが違います。
なお、解答者の芸人コンビは、2人で挑戦したにも関わらず正解できませんでした。建国記念の日や憲法記念日の位置が分からなかったようで、それはもう仕方ないのですが、解答を考えている時の一言が「憲法のこと夏に考える?」という(失礼ながら)馬鹿丸出しのコメントでした。
あと、このコンビの1人が、自称IQ132だと言っていたのですが、MCの一人が、知能ではなく知識を求められる問題でも、「IQ132なんだから」と煽るのが気になりました。IQは日本語で知能指数ですから、知識があるかどうかは関係ないのですが、そんなことも知らないのでしょうか。また、そのIQ132と自称した芸人も、まさに知能が問われる簡単なマッチ棒クイズを答えられませんでしたが・・・。
(22年3月追記)
挑戦者はタレントの姉と弟。いきなり最初の問題で、「来年の事を言えば〇〇が笑う」という、結構有名なことわざを二人そろって知らないことにガックリ来ましたが、その後は順調に正解を重ねて10問目を迎えます。ここの問題が「次の3枚の写真のうち、日本の写真を選べ」というものでしたが、その正解の写真が、三内丸山遺跡の象徴的な建造物が写っており、遺跡にそれほど興味ない私でもすぐ分かる問題でした。10問目にしては、えらく簡単な問題が出るんだなと思っていたら、最終11問目に出題されたのが・・・。
次のうち、卵から生まれてくる生き物をすべて選びなさい。
クジラ、ワニ、ペンギン、コウモリ、カモノハシ、イカ
正直、あっけにとられました。先日の祝日の順番を答える問題を遥かに超える簡単な問題です。
基本的には、卵から生まれないのは哺乳類だけで、それ以外は卵から生まれます。そのため、哺乳類であるクジラとコウモリは卵から生まれません。爬虫類であるワニと、鳥類であるペンギンは卵から生まれます。そしてカモノハシは哺乳類ですが、哺乳類としては例外的に卵を産む動物だということは、小学生が普通に動物に興味を持っていれば分かることです。最後のイカだけ少し引っ掛かりましたが、まさか細胞分裂するわけないし、体内で育つなんて話も聞いたことないので、おそらく卵から生まれるんだろうと予想すれば、この最終問題は正解できます。1人でも余裕だと思いますが、2人で挑戦しているので相談もでき、一層有利になります。実際、姉弟はあっさり正解しました。
出演した姉弟の名誉のためにも、もう少し問題のバランスを考えたらどうかと思いました。
(3.12追記)
3.11放送分。挑戦者は順調に正解を重ね、ヘルプを1つ残して10問目。この問題も、「エベレストの標高」と「富士山の標高2つ分」より高いのはどっち?という、10問目にしては簡単な問題です。エベレストの標高は8848mで、富士山は3776mですから、極端な話それぞれの千の位の数字だけでも覚えておけば正解できます。この解答者も、正解に自信があるようでした。
とはいえ、ヘルプは残しても意味は全くないので、解答者はヘルプを使おうとします。すると・・・
MC「救済使わなくていいでしょ」
解答者「使わなくていいか」
MC「だって、わかっているんだから」
解答者「えっ じゃあもう いっちゃおう」
MC「いっちゃった方がいいよ カッコいいもん、そっちのほうが」
解答者「そうですね」
という流れで、本当にヘルプを使いませんでした。結果的には、正解だったので使っても使わなくても結果は変わりませんでした。
ほんと、このMCはクイズ番組のMCとして失格です。
この、MCが解答者の邪魔をする行為には2つ問題があります。改めて書きますが、このクイズのヘルプは最終問題に残しておいても何の意味もないので、どんなに簡単な問題でも、万が一の思い違いなどがないとは言い切れません。しかも残っているのは全員オープンだったので、5人の解答を見ることができるのですから、正解がより盤石になります。その権利を妨害するMCとか前代未聞です。MCの口車に乗ってしまう解答者もどうかと思いますが、まさかMCが足を引っ張るとは全く思っていないでしょうから、これは9:1でMCが悪いです。
もう1つの問題は、こういうことをする以上、もう解答者の答えが正解だということを、MCが教えているに等しいということです。もし、解答者の答えが間違っていても、MCは上と同じようなことを言うでしょうか。そんなこと絶対にないと思います。MCのせいでヘルプを使わず、結果的に不正解なんてことになったら、間違いなくMCは大炎上です。番組の存続にかかわる問題になると思います。そんなことMC本人も分かっているでしょうから、これは解答を確定する前に、MCが解答者に正解を教えたに等しい行為なのです。
このMC,他の番組に出ている時は全く気になりませんでしたが、この番組については、MC失格と言わざるをえません。
簡単にルールを説明すると、クイズミリオネアに近いシステムで、挑戦者が小学校で習うようなクイズに挑戦し、1問でも間違えれば失格で賞金ゼロ。11問正解すれば300万円獲得でき、途中で止めればその時点で設定している賞金がもらえます。答えに自信がなければ、3回まで優秀な小学生に答えを聞くことができます(1人を指名して聞く、ルーレットで選ばれた小学生に聞く、全員に聞くの3種類それぞれ1回ずつ)。
この日は、ある元スポーツ選手の夫婦が2人で挑戦しました。
この番組、2人で挑戦した時には時々発生するのが、「馬鹿が足を引っ張る」ケースです。はっきり言えば、頭が悪い方が、役に立たないだけならまだしも、相方の足を引っ張ることがあるのです。
この夫婦も、妻の方はバラエティー番組でも失礼ながら頭が良さそうな感じはありません。夫はよく分かりませんでしたが、この放送を見る限りは意外にまともでした。しかし、妻は容赦なく夫の足を引っ張ることになります。
1問目は簡単なひらめき問題で夫はすぐに正解が分かりましたが、妻は問題の意味から理解できませんでした。ここは夫が答えを教えると妻も理解し、問題なく通過しました。2問目は鏡に映した時計の絵が2枚あって、2時50分はどちらかを答える問題。こちらも夫はすぐに答えが分かり、妻に説明するのですが、妻は説明されても理解できないようでした。ここもヘルプを使わずに何とかクリアします。3,4問目は省略されましたが、ヘルプを1つ使ったようです。
そして5問目。6と24の最大公約数を答える問題です。算数数学が苦手なら答えられなくても仕方ない問題ですが、ここで妻が足を引っ張ります。当然のように、最大公約数の意味すら分かっていない妻に対し、夫は6という正解を導き出します。しかし妻はヘルプを使うように進言します。夫は、最初は使う気がなかったようですが、絶対大丈夫とまでは言えなかったためか、妻に押し切られて2つ目のヘルプを使ってしまいます。もちろんヘルプの回答も6で、普通ならこういう場合、無駄なヘルプを使わせた妻が正解を言っていた夫に謝るのが普通ですが、妻は全く悪びれることなく、「意味を知らないと怖い」と言い放ち、夫は思わず「お前が言うな」と言い返します。更にMCの1人が「良かったですね、(ヘルプの)使いどころとして」という意味不明なフォローをするのですが、これに調子に乗った妻は、「これで間違ってたら(夫は)夕飯なしだった」と言い放ち、これについても夫は「なんで俺の間違いにするの」と言い返します。
続く6問目。地図記号の問題です。灯台の地図記号を3つの図柄の中から選ぶ問題ですが、妻はそもそも地図記号が何かを理解していないようで、「灯台の形をしているからC」という、意味不明なことを言い出します。夫は正解のAを選びますが、自信が無かったのか、最後のヘルプを使っています。ヘルプは5人の小学生の回答を全員オープンするものでしたが、小学生は全員Aと回答しました。普通なら、相方はAと言っていたのに自分がCと言ったせいで無駄なヘルプを使わせたことを妻は謝る場面だと思うのですが、出てきた言葉は「これは良かった」です。夫は思わず「(ヘルプを)全部使っちゃった」とつぶやきますが、それに対して妻が発した言葉は「いいよ」です。正解が告知されたあとMCが「これで(ヘルプを)全部使い切ってしまいました」と言った後、夫は「早いな」とつぶやきますが、これに対して妻は「大丈夫大丈夫」と言い放ちます。少なくとも2つは妻のせいで無駄に消費したのですが、或いはそれすら妻は理解していないのかもしれません。
7問目。理科(科学)の問題でした。これは夫もよく分かっていなかったようですが、妻が意味不明な理論を展開。3択だったのでたまたま当たりました。8問目は次の次のオリンピックの開催地を答える問題。元スポーツ選手だったので答えてほしいところですが、これを間違えてチャレンジは終了しました。
凄くハードルを下げて見たのですが、その妻のことを本気で嫌いになるほど酷い、放送事故レベルの回だったと思います。もし自分の奥さんだったら速攻で離婚です。もし夫が私の友達だったら、本気で離婚を勧めていると思います。
あと、同じ日の別の挑戦者の時に、少し気になることがありました。
サイコロの図が描いてあり、このサイコロを右に2回、手前に2回転がすと、上の面の数字はいくつかという問題でした。挑戦者の2人は、頭の中でサイコロがどうなるか想像し、「1の裏が6・・・」という感じで考えていたら、MCが「子供の頃人生ゲームとかは?」といきなり雑談を挟みます。回答者は「ちょっと待ってください、今頭の中をフルで回転させてるんで」と言い返します。
建前ではガチでやっているクイズ番組なのに、回答者を妨害するMCなんて初めて見ました。これはクイズ番組のタブーではないかと思います。物凄い違和感がありました。
最後にもう1つ。「同じ長さのヒモで作った正方形と長方形、面積の大きさはどうなる」という問題で、選択肢は「正方形が大きい」「長方形が大きい」「同じ」の3つだけです。
この時の挑戦者2人は、直感でどちらも「同じ」と答えました。しかし、冷静に適当な数字を当てはめてみることに。仮に4mのヒモとして計算してみると、正方形は1平方mになりますが、長方形は、縦0.5m、横1.5mとすると、結果は0.75平方mになり、正方形の方が大きくなることが分かります。整数にしたければ、8mのヒモで考えれば、正方形なら2×2で4平方m、長方形なら縦1m、横3mと仮定すれば3平方mで、明らかに正方形の方が大きくなります。
ここまでは良かったのですが、こんなハッキリと答えが出ているのに、挑戦者の1人が「(ヘルプに)聞いてみる?」と言い出し、相方も反論することなく、無駄にヘルプを消化してしまいました。やはりヘルプの結果も「正方形が大きい」でした。
挑戦者の1人は、「絶対に同じだと思った。計算を間違ったと思った」と言っていましたが、そんなに難しい計算でもないのに、何を間違ったと思ったのでしょうか。上の「妻」と比べると、そこまで酷いとは言えませんが、計算結果という「現実」を目の当たりにしても、それを受け付けず自分の信じたいものを信じる様子は、まるで何かの宗教にハマっている人のようでした。なんだか凄く残念な気持ちになりました。
(21年1月追記)
1月14日放送分で、私が見た範囲では最も易しい最終問題が出題されました。その問題は、「次の国民の祝日を、1年で早く訪れる順番に並べよ」というもので、並び替える6つの祝日が、「成人の日、建国記念の日、昭和の日、憲法記念日、スポーツの日、勤労感謝の日(答えの順番に並び替えています)」です。
芸能人は仕事に平日、休日、祝日の概念があまりなく、他のクイズ番組でも祝日について答える問題が苦手な人が多いのは分かりますが、今回の選択肢は際どいもの(例えばみどりの日は、以前の4月29日から5月4日に変更になっているため間違えやすい)が全くありません。せいぜい、昨年はオリンピックの影響で7月に移動していたスポーツの日が、今年は元の10月に戻っていることくらいです。また、比較的最近創設された祝日は昭和の日くらいで、体育の日から名前を変えただけのスポーツの日を除いても、残りは私が小学生の頃(約40年前)には既に存在していた祝日ばかりです。
普通の大人に出題しても、低く見積もって半分くらいの人は正解できそうです。これまで最終問題で出題されてきた問題と比較すれば話にならないほどレベルが違います。
なお、解答者の芸人コンビは、2人で挑戦したにも関わらず正解できませんでした。建国記念の日や憲法記念日の位置が分からなかったようで、それはもう仕方ないのですが、解答を考えている時の一言が「憲法のこと夏に考える?」という(失礼ながら)馬鹿丸出しのコメントでした。
あと、このコンビの1人が、自称IQ132だと言っていたのですが、MCの一人が、知能ではなく知識を求められる問題でも、「IQ132なんだから」と煽るのが気になりました。IQは日本語で知能指数ですから、知識があるかどうかは関係ないのですが、そんなことも知らないのでしょうか。また、そのIQ132と自称した芸人も、まさに知能が問われる簡単なマッチ棒クイズを答えられませんでしたが・・・。
(22年3月追記)
挑戦者はタレントの姉と弟。いきなり最初の問題で、「来年の事を言えば〇〇が笑う」という、結構有名なことわざを二人そろって知らないことにガックリ来ましたが、その後は順調に正解を重ねて10問目を迎えます。ここの問題が「次の3枚の写真のうち、日本の写真を選べ」というものでしたが、その正解の写真が、三内丸山遺跡の象徴的な建造物が写っており、遺跡にそれほど興味ない私でもすぐ分かる問題でした。10問目にしては、えらく簡単な問題が出るんだなと思っていたら、最終11問目に出題されたのが・・・。
次のうち、卵から生まれてくる生き物をすべて選びなさい。
クジラ、ワニ、ペンギン、コウモリ、カモノハシ、イカ
正直、あっけにとられました。先日の祝日の順番を答える問題を遥かに超える簡単な問題です。
基本的には、卵から生まれないのは哺乳類だけで、それ以外は卵から生まれます。そのため、哺乳類であるクジラとコウモリは卵から生まれません。爬虫類であるワニと、鳥類であるペンギンは卵から生まれます。そしてカモノハシは哺乳類ですが、哺乳類としては例外的に卵を産む動物だということは、小学生が普通に動物に興味を持っていれば分かることです。最後のイカだけ少し引っ掛かりましたが、まさか細胞分裂するわけないし、体内で育つなんて話も聞いたことないので、おそらく卵から生まれるんだろうと予想すれば、この最終問題は正解できます。1人でも余裕だと思いますが、2人で挑戦しているので相談もでき、一層有利になります。実際、姉弟はあっさり正解しました。
出演した姉弟の名誉のためにも、もう少し問題のバランスを考えたらどうかと思いました。
(3.12追記)
3.11放送分。挑戦者は順調に正解を重ね、ヘルプを1つ残して10問目。この問題も、「エベレストの標高」と「富士山の標高2つ分」より高いのはどっち?という、10問目にしては簡単な問題です。エベレストの標高は8848mで、富士山は3776mですから、極端な話それぞれの千の位の数字だけでも覚えておけば正解できます。この解答者も、正解に自信があるようでした。
とはいえ、ヘルプは残しても意味は全くないので、解答者はヘルプを使おうとします。すると・・・
MC「救済使わなくていいでしょ」
解答者「使わなくていいか」
MC「だって、わかっているんだから」
解答者「えっ じゃあもう いっちゃおう」
MC「いっちゃった方がいいよ カッコいいもん、そっちのほうが」
解答者「そうですね」
という流れで、本当にヘルプを使いませんでした。結果的には、正解だったので使っても使わなくても結果は変わりませんでした。
ほんと、このMCはクイズ番組のMCとして失格です。
この、MCが解答者の邪魔をする行為には2つ問題があります。改めて書きますが、このクイズのヘルプは最終問題に残しておいても何の意味もないので、どんなに簡単な問題でも、万が一の思い違いなどがないとは言い切れません。しかも残っているのは全員オープンだったので、5人の解答を見ることができるのですから、正解がより盤石になります。その権利を妨害するMCとか前代未聞です。MCの口車に乗ってしまう解答者もどうかと思いますが、まさかMCが足を引っ張るとは全く思っていないでしょうから、これは9:1でMCが悪いです。
もう1つの問題は、こういうことをする以上、もう解答者の答えが正解だということを、MCが教えているに等しいということです。もし、解答者の答えが間違っていても、MCは上と同じようなことを言うでしょうか。そんなこと絶対にないと思います。MCのせいでヘルプを使わず、結果的に不正解なんてことになったら、間違いなくMCは大炎上です。番組の存続にかかわる問題になると思います。そんなことMC本人も分かっているでしょうから、これは解答を確定する前に、MCが解答者に正解を教えたに等しい行為なのです。
このMC,他の番組に出ている時は全く気になりませんでしたが、この番組については、MC失格と言わざるをえません。