高尾山のあとに、高幡不動尊金剛寺、そして深大寺へ。ここの紅葉もよかった。深大寺はおそばで有名。仲見世にはお団子屋さん、饅頭屋さんもあれば、花を売っているお店もあり、いろいろだが、蕎麦屋さんも目立つ。
ここの蕎麦が有名になったのは、このあたりの土地が米の生産に向かず小作人がそばを作り深大寺にそば粉を献上したのを、寺側はそれをそばとして打ち、みなにふるまったのが始まりらしい。享保の改革の折りには、地味の悪い土地でも育つそばが深大寺周辺で奨励された。
蕎麦は一般庶民とにはなじみのない食べ物だった、江戸時代後期には文化人太田蜀山人が巡視中、深大寺の蕎麦を食し、それを宣伝すると、知名度は上がり、文人や墨客にも愛されるようになった、という。また「江戸名所図会」に深大寺そばが記載され、知名度が上がっていった。
「深大寺」の名称は、仏法を求めて天竺(インド)を旅した中国の僧、玄奘三蔵を守護した神「深沙大王」(じんじゃだいおう)に由来する、といわれる。 創建は天平5年(733年)、満功上人が法相御宗の寺院として建立し。後に(859年)、天台宗に改宗。
1646年と1865年に二度、火災に遭い、堂宇の大半が失なわれた。現在の本堂は大正年間の再建である。