【岩崎俊夫BLOG】社会統計学論文ARCHIVES

社会統計学分野の旧い論文の要約が日課です。

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バレエ≪春の祭典≫(Le Sacre du Printemps);バレエ≪ペトリューシカ≫( Petrouchka) Stravinsky

2012-12-04 00:01:53 | 音楽/CDの紹介

         

 ストラビンスキー(1882-1971)は、3つのバレエ音楽を作曲してる。「火の鳥」「ペトリューシカ」「春の祭典」。「春の祭典」は、このうち最後に書かれたもので、前2曲同様、ロシア・バレエ団のセルゲイ・ディアギレフの委嘱による。


 「春の祭典」には、異教徒の祭典の情景が描かれている。輪になって座った賢者たちを前に、春の神の心を和らげるために選ばれた若い乙女が死ぬまで踊り続ける。1913年5月29日、パリのシャンゼリゼ劇場で初演されたが、大スキャンダルで迎えられた。
 しかし、翌年に演奏会形式で再演されてからは、センセーションを巻き起こしながら聴衆の心をとらえ、相次いで各地で演奏されるようになっていったという。

 「ペトリューシカ」は、1910年にピアノとオーケストラのための一種の協奏曲として着想されたが、ディアギレフの所望によってバレエ音楽に仕上がられた。1911年5月に完成。しかし、ストラビンスキーは1946-47年にかけて大幅な改定を加えた。このCDには、その改訂版が収められている。

 物語の舞台は1830年頃。ニコライ一世の統治下のペテルブルク。主人公の名前はペーターの愛称ペトリューシカ。ペトリューシカは人形のバレリーナに恋するが、ムーア人との奪い合いに敗れ、殺されてしまう。ストラビンスキーはロシア農民に多いこの名前を使って、みじめな人形に農民の姿を重ねあわせたのかもしれない。

バレエ≪春の祭典≫ Le Sacre du Printemps(Revised Version:1947)
第Ⅰ部(大地礼讃)
①導入
②春の兆し
③誘惑の遊戯
④春のロンド
⑤敵対する部族の遊戯
⑥賢者の行進
⑦大地へのくちづけ
⑧大地の踊り

第Ⅱ部(生贄)
①導入
②乙女達の神秘な集い
③選ばれた乙女への賛美
④祖先の呼び出し
⑤祖先の儀式
⑥生贄の踊り(選ばれた乙女)

バレエ≪ペトリューシカ≫  Petrouchka (Original Version 1911)
第Ⅰ場
①謝肉祭の市場
②手品
③ロシアの踊り

第Ⅱ場
①ペトリューシカの部屋

第Ⅲ部
①ムーア人の部屋
②バレリーナの踊り
③ワルツ(ムーア人とバレリーナの)

第Ⅲ部
①謝肉祭の市場(夕方)
②御者と馬丁の踊り
③変装社者たち

 指揮者はエリアフ・インバル。1936年にエルサレムに生まれたイスラエルの指揮者。演奏はイギリスのフィルハーモニア管弦楽団。