【岩崎俊夫BLOG】社会統計学論文ARCHIVES

社会統計学分野の旧い論文の要約が日課です。

時々、読書、旅、散策、映画・音楽等の鑑賞、料理とお酒で一息つきます。

薬師寺(奈良散歩⑥)

2010-04-07 00:23:33 | 旅行/温泉
               

 薬師寺は唐招提寺から500メートルほど、徒歩で10分ぐらいです。その唐招提寺からテクテク歩いて、薬師寺に到着。

 薬師寺は、奈良市の西ノ京町にある名刹で、法相宗の大本山です。南部七大寺のひとつに数えられています。本尊は薬師如来、開基(創立者)は天武天皇で、皇后(のちの持統天皇)の病気の回復を願い藤原京に建立しました。

 平城遷都にともない、現在の地に移されたといわれています。長い年月のあいだに主要な堂宇うを失いましたが、戦後、西塔、金堂などを復元、白鳳時代の絢爛豪華な姿を現代によみがえらせています。

 1998年にユネスコにより世界遺産に登録されました。

 金堂には白大理石の須弥檀[しゅみだん]の上に、中央に薬師瑠璃光如来、向かって右に日光菩薩、向かって左に月光菩薩が祀られています。
 薬師三尊のある内陣は長和4年(1015)に撰述された薬師寺縁起によれば、「瑪瑙[めのう]をもって鬘石とし、瑠璃[るり]で地となしてこれを敷き、黄金を以て縄となし、蘇芳[すおう]を以て高欄[こうらん]をつくり、紫檀[したん]を以て内陣天井障子となすとあり、まばゆいばかりの浄瑠璃浄土の世界だったようです。

 大講堂は2003年に再建されたものです。正面41m、奥行20m、高さ17mあり、伽藍最大の建造物です。本尊は銅造三尊像(重要文化財)で、中尊の像高約267㎝の大作です、制作時期、本来どこにあった像であるかなどについてはよくわかっていないようです。かつては金堂本尊と同様、「薬師三尊」と呼ばれていましたが、大講堂の再建後、「弥勒三尊」と称するようになっています。
  
  東塔はこれから10年かけて修復が行われます。

    奈良は京都とどこか雰囲気が違います。空がひろく田園が広がり、空気がよく、ほのぼのとします。「まほろば」は、いいところ、すばらしいところという意味ですが、言葉の響きを含めて奈良は「まほろば」です。京都はその言葉とうまくつながりません。