きんちゃんのぷらっとドライブ&写真撮影

「しんぶん赤旗」の記事を中心に、政治・経済・労働問題などを個人的に発信。
日本共産党兵庫県委員会で働いています。

大切にされた、愛された、と思って旅だって欲しい!在宅ホスピス「きぼうのいえ」の願い

2010-03-13 23:38:34 | 政治・社会問題について
「大切にされた」「愛された」と思って旅立って欲しい・・・。在宅ホスピス「きぼうのいえ」の願いです。

 たった半日でも、1人からでもいい。「大切にされた」「愛された」と思って旅立ってほしい-。こんな願いで東京・山谷地域(荒川区、台東区)で運営している在宅ホスピス「きぼうのいえ」があります。
 ホスピスは末期がん患者などを対象に、延命処置を行わず、身体的苦痛をやわらげ、精神的援助をして生をまっとうできるように医療を行う施設です。
 山谷地域は、1人3畳ほどのドヤ(簡易宿泊施設)を住居に生活保護を受ける人たちが多く住む、日雇い労働者の街です。
 2002年、その街の真ん中に開所した「きぼうのいえ」は、行き場をなくしたホームレスや家族と縁のうすい人をみとる日本で唯一の施設です。
 戦争で疎開中に東京大空襲で家族全員が殺され、肉体労働で身をたててきた人、東京タワーをつくったとび職、バブル期に6000万円の月収があった元社長・・・。8年間で106人をみとりました。


 50歳のとき、がんで亡くなった入所者S男さんは、20代から路上生活者となりました。
 S男さんは、10代のとき、父親が母親を刺殺する現場を目撃。そのショックで心に病気をかかえることに―。麻薬やアルコール漬けになっていたS男さんには、どんな痛み止めも効きませんでした。
 全身で助けを求めるS男さんの看護に、スタッフは一睡もできない日々をすごしました。
S男さんは入所して3カ月後になくなりました。
 「大丈夫。力をぬいていいんだよ」。夜勤で見回りをしていた谷村有希さん(30)が手をにぎり、語りかける中、S男さんは静かに息を引き取りました。
 「私たちができることは本当に小さいことなんです。病気で苦しいときも、裏切られても、生きている問はすべての瞬間が喜びだと学びました」と谷村さんは話します。「きぼうのいえ」は、公開中の映画「おとうと」(山田洋次監督)で弟・鉄郎が入居するホスピスのモデルになりました。
 「映画のように親族が来ることはまれです。でも、スタッフが肉親と同じようにみとります。長野県に墓もつくりました」と施設長の山本雅基さん(46)は話します。


 山本さんが山谷地域で活動を始めたのは、ノーベル平和賞を受賞したカトリック教会の修道女マザーテレサの言葉を聞いたことがきっかけでした。
 それは1981年、来日したマザーテレサが山谷地域に来たとき、「日本には、貧しい人をほったらかしにしている貧しさがある」と語った言葉です。
 マザーテレサがインドのカルカッタに設立した「死を待つ人の家」を日本につくりたい―と不動産屋を駆け回りました。しかし、300件以上断られ続けました。
そんなときでした。
 「お金を借りるなら、100万も1億も一緒だよ」。地元山谷の不動産屋の助言で妻の美恵さん(50)の蓄えを担保にするなどして資金をかき集めて土地を買い、建物を建てました。
 経営は火の車です。毎年1000万円を超える赤字は、市民や教会からの寄付でまかないます。
 「きぼうのいえ」の入居者に伝えたいことは「人は信頼に値する」ということだと話す山本さん。「刑務所に20年入っていた人が『真っ黒だった人生を真っ白にしたい』と話すんです。ここは人生と和解する場所です」
 2006年には、訪問介護を行うヘルパーステーションも開設。「きぼうのいえ」の精神は山谷中に広がりつつあります。「山谷を憎しみの街から聖なる街に変えたい」。山本さんとスタッフの挑戦は続きます。
(染矢ゆう子)「しんぶん赤旗」日刊紙(2010年3月9日付より転載)


【MovieWalkerの「おとうと」のレビュー】に次のようなコメントがありましたので転載しておきます

>最後に出てきたホスピスは素晴らしい制度ですね。
>身寄りも、お金も何もかもがなくなってから、人生の最後を看取ってくれる、そんな場所
>があるんだぁ・・・。

>そんなシステムが有るなら、日本もまだまだ捨てたもんじゃないな、と、なんだかホッと
>しました。
>そんな場所の運営のためにならドンドン税金を使ってくれ、そう、思いました。
【みっちゃんさん】

>家族のあり方なんて、仰々しいものではない。
>家族の本来の姿なんだろう。
>だから自分の家族でもないのに、なぜか懐かしく、また気恥ずかしい。

>『みどりのいえ』は、今後ますます増えるであろう在宅看護のあり方の指針となるだろ
>う。
【はっぴーきゃとさん】


映画「おとうと」はまだまだ上映しているようですので、ぜひ見て欲しいですね!
実在の『みどりのいえ』・・・。「きぼうのいえ」もますます頑張って欲しいと思います。
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マイレージ・マイライフ 働きすぎは良くないですよ! 自分の人生は自分のもののはず・・・

2010-03-12 23:34:35 | 映画について
3月20日公開の映画、「マイレージ・マイライフ」がお勧めです。
働きすぎは良くないですよ! あなたの人生のスーツケース、詰め込みすぎていませんか?

 労働者に解雇を言い渡すプロ、ライアン(ジョージ・クルー二)。全米の企業を飛び回り、年間322日は出張という生活です。人生の荷物は少ない方がいいと親密な人闇関係を避けている彼の生きがいは、飛行距離1000万マイルの達成。ところが、新入社員のナタリー(アナ・ケンドリック)が、解雇通告はネットで行い、出張は廃止するべきだと提案します。目標達成が危うくなったライアンは、相手と実際に対面しなければリストラ宣告はできないと抗議。ライアンはナタリーを連れて、仕事の現場を見せていきます。
 リストラされた人たちの苦悩を目の当たりにしながら、いつしかライアンもナタリーも、自分の人生を見つめ直し始めます。
アメリカ、ジェイソン・ライトマン監督。
「しんぶん赤旗」日刊紙(2010年3月10日付けより)





人とのつながりを避けるライアンに、ナタリーが人生観を語る・・・。




「あなたは生まれ変わるのです」とリストラを告げるライアン自身が生まれ変わっていく・・・。


リストラを仕事として、出張を繰り返していた人生を見直していく・・・。




「戻ろう」と語りかける。
自分の人生は自分で造るんだ・・・





人生で一番大切な瞬間を思い出して・・・


君は一人だったかい・・・


あなたの人生のスーツケース、詰め込みすぎていませんか?
複雑な現在(いま)を生きる、すべての人に贈る人間ドラマ・・・

【マイレージ・マイライフ(MovieWalker)】


【マイレージ・マイライフ(オフィシャルサイト)】
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インビクタス 負けざるものたち~マンデラの包容力の大きさを感じました!

2010-03-06 18:33:58 | 映画について
南アフリカをラグビーのワールドカップ優勝へ導いた実話をもとにしています。
3月6日、やっと観てきました!

出だしは、アパルトヘイト時代(黒人差別)の南アフリカ。その国で、アパルトヘイト政策が見直され、黒人指導者のマンデラが27年間収容されていた監獄から釈放されるところから始まります。
釈放されたマンデラを黒人は熱烈に歓迎。でも、白人は「これからが自分たちの屈辱の時代が始まる」と受け止める。


人口では圧倒的な数の黒人。人口では少数派の白人だが、経済力の大半は白人が握っている。
政治の出方に疑心暗鬼の白人。被害者意識の染み付いた黒人。「このままでは国はなりたっていかない」と思ったマンデラ。
スポーツと言えば、黒人はサッカー、白人はラグビー。
くしくも、マンデラが大統領に当選した1994年の翌年、南アフリカでラグビーのワールドカップが開催される。

これを利用しない手は無い。南アフリカをなんとしても優勝に導こう!

それから、マンデラの苦闘がはじまります。


黒人の仲間たちに、南アフリカチームのユニホームと国歌は、彼ら白人の魂だ。それを認めてあげよう。と言う事を訴えます。
南アフリカには、白人の国旗・国歌と黒人の国旗・国歌があったのです。



マンデラが、自らの思いを手紙にしたためます。インビクタスの文字が・・・


映画では、ラグビーのチームをマンデラ大統領が収容されていた監獄を見学します。
キャプテンは、マンデラが収容されていた独房に入り、「大統領は30年近く迫害してきた人々を許せる人なんだ」と実感します。


「専門家の予想なら、南アフリカは良くて準々決勝どまりだろう」という指摘に、「専門家の予想なら、私はまだ監獄の中だ」と返すユーモアもある。

「自分たちは絶対負けない」という固い意志。そして、仲間を鼓舞していくこと。
何事にも通ずるものでしょうね。


【ラグビー・ワールドカップ】
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確定申告で税金の節約をしよう! 医療費控除と寄付控除

2010-03-04 20:25:29 | 日常生活
確定申告の時期ですね。
医療費控除や寄付控除を申告して収めすぎた税金を返してもらいましょう。


所得税などには、「生計費非課税」という原則があり、給与所得控除、扶養者控除などはその一環です。
生命保険や地震保険などは、1年間で払う金額の見込みが分かっていますので、年末調整で税金を還付してもらえます。しかし、医療費やユニセフや赤十字などへの寄付金は年末まで1年間の金額が確定しません。
したがって、確定申告で還付申請をして税金を返してもらうことになります。

しっかりと申告して、返してもらう税金はキッチリと返してもらいましょう。

国税庁のホームページで、確定申告書を作成できるようになっています。
ホームページにも説明が載っていますが、私の例で説明を記載しましたので、参考にして下さい。
【確定申告特集】


黄色の「確定申告書等作成コーナーへ」をクリックします。


E-Taxの場合は住基カードと読み取り器が必要ですが、今回は使用しません。「次へ」をクリックします。


最初から作成するので、上の「申告書の作成を開始」をクリックします。


書面で提出をクリックします。


パソコンの設定などを確認して、すべてにチェックを入れます。


自分の住所、氏名、所轄の税務署などを入力します。「次へ」をクリック。


申告書の種類を選びます。「所得税の確定申告書」を選びます。


給与所得者ですので、「給与還付申告の方」をクリックします。


「確定申告書を印刷して」にチェックを入れて、生年月日を入力して、「次へ」をクリック。


源泉徴収票の画面が表示されるので、入力欄に持っている源泉徴収票の記載内容のままを入力します。

いよいよ、控除申告の入力です。最初に医療費控除の入力をしました。


かかった医療機関ごとの金額をまとめて入力します。血圧の薬のような場合は、病院と薬局を別々に入力するようになります。この入力までに、1年間の領収書をまとめておいて計算しておかないといけません。
たとえば、神戸から広島まで定期健診に行った場合などは、往復の新幹線代も医療費として扱えます。もちろんタクシーを使った場合も同様です。


今度は、寄付控除の入力です。

ユニセフや日本赤十字などへの団体への寄付、政党などへの寄付も同じ画面で入力できます。入力するときに、プルダウンメニューで「寄付金の種類」を選ぶようになっています。


まず、政党への寄付金を入力しました。


次に、日本ユニセフへの寄付金を入力しました。


それぞれの控除で、いくら課税所得から控除されるかが自動計算されました。この金額が源泉徴収票の課税所得から控除されます。所得税を再計算して収めた税金と差し引きしていくら返ってくるかがわかります。


確認して、「次へ」をクリック。


住民税関連の入力欄。特別徴収(給料から天引き)、普通徴収(自分で収める)かなどを入力します。


最後に、自分の住所などを入力します。



印刷する書類の確認画面です。


申告書の印刷画面がPDF読み込みソフトで開きますので印刷して税務署に提出します。医療費の領収書、寄付金の領収書を添付します。
提出の方法は、①直接窓口に持っていく、②郵送する、③時間外受付ポストに投函する。の一番便利な方法で。
僕は郵送しました。


ちょっと、手間ひまがかかりますが、毎年1回のことですから、必ず確定申告しましょう。
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宇高フェリーが撤退! 通勤・通学・通院・行商の足

2010-03-01 22:02:44 | 公共交通・安全について
宇高フェリー(岡山県宇野~香川県・高松)撤退!
通勤・通学・通院・行商の“足”
のうなったら よわる!


 岡山県玉野市と香川県高松市を結ぶ宇高航路。国道フェリーと四国フェリーの2社が3月26日を最後に撤退する-との発表に住民から不安の声があがっています。
岡山県・宮木義治記者
香川県・浜崎好人記者



 宇高航路の岡山県側、玉野市宇野港―。
 朝、フェリー乗り場近くの路上で魚を売る川口紀代美さん(66)の姿がありました。対岸の高松市から午前9時着のフェリーできます。自転車につけたリヤカーには、さわるとぴちぴちはねるメバルやタイなどがいっぱい。親の代から50年以上、水曜日と休日をのぞく毎日、海を渡って商売をしてきました。
 「フェリーがのうなったら、自転車ではこられんもん」と川口さん。客たちも「みんなが困るんよ」といいます。高松からの同業者は5人。「廃業するしかない」といいます。
 「ぼうぜんとするほどのショック」と話すのは同市産業振興部商工観光課の尾崎敬一課長。「海の玄関としてフェリーとともに発展してきた街。影響は計り知れない」といいます。
 両社のフェリーを日常的に通勤、通学で利用している人は推定1274人。通院での利用者は1600人にのぼります。フェリーが無くなれば、高松市への通勤や通学も、JRで瀬戸大橋を経由するしかありません。
 コートのえりを立て、午前7時発四国フェリーの乗船を待つ市内の男性(43)は、高松市に通勤しています。
 「飲食関係の仕事なんで、仕事が終わるのは夜の11時や12時。JRの終電には闇に合わない。最悪の場合、仕事をかえるしかない・・・」
 日本共産党の垣内雄一参院岡山選挙区候補と赤坂てる子県議、玉野市議団は23日、国道フェリーと玉野市を訪れ、要望を聞きました。県議会は22日、航路の存続支援を求める国への要望書を全会一致で可決しました。


 一方、高松市では―。
 玉野へ荷物を運ぶ男性(60)は「大型トレーラーだと橋は渡れない。なくなると死活問題だ」と語ります。
 フェリーは、橋を渡れないミニバイクや自転車、特殊車の貴重な“足”でもあります。
国道フェリーの宮脇幸次取締役はいいます。
 「物流面でも、橋を渡れない大型トレーラーの運転手や徒歩の利用者から『どうすればいいのか』という声をいただいている」
 高松市には国道フェリーと四国フェリーの本社もあります。両社は、これまでにも原油高や「千円高速」の影響で夜間を中心に減便を続けてきました。しかし、「前政権からの千円高速をはじめ、ETC割引が大きな打撃。陳情を重ねてきたが好転の要素が見えず判断した」(両社)といいます。


 大西秀人高松市長と黒田晋玉野市長は2月17日、前原誠司国土交通大臣に存続を要望。同18日には石井正弘岡山県知事、真鍋武紀香川県知事も国に要望しました。
 日本共産党香川県議団と高松市議団は同狢日、藤田ひとし参院香川選挙区候補とともにフェリー会社を訪れ、懇談しました。
 その際、両社は「補助があれば運航できるが国の政策の先行きは見えない」(四国フェリー)、「続けるとなれば短期的でなく長期的なビジョンがなければいけない」(国道フェリー)などと説明。党県議団と市議団は3月議会でこの問題を取り上げるとともに、「国、2県2市、フェリー会社の協議の場が必要」であり国会議員とも連携して取り組むことを伝えました。
【写真は、宇高航路の廃止を決めた四国フェリーに事情を聞く(こちら向き右から)樫昭二香川県議、藤田ひとし参院香川選挙区候補、白川容子香川県議ら。2月18日、高松市で】


【国宇高航路って?】
 1910年、旧国鉄の宇野線開通に合わせ岡山県玉野市宇野と高松間に開設した航路。当時は国鉄(JR)の連絡船が就航しました。1961年に宇高国道フェリー(現国道フェリー)、1966年に四国フェリーが就航。1988年の瀬戸大橋開通後は、連絡船が廃止されましたが、フェリーは引き続き就航されていました。
 ピーク時には旅客400万人、車両190万台の輸送実績がありましたが、今年度(12月まで)は旅客68万人、車両40万台にまで減少していました。

「しんぶん赤旗」日曜版 2010年2月28日付に掲載


 宇高航路は、30年近く前に、四国旅行に行った時、四国から岡山に帰る時「連絡船」に乗った覚えがあります。連絡船の上で、「香川に来たので“さぬきうどん”を食べないといけない」と食べたことを懐かしく思い出します。
 1910年以来といえば、1世紀の間、岡山と香川の経済圏を結んできたわけです。
それがあることで経済がなりたってきたわけですから、なくなるってことは問題ですよね!
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