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「しんぶん赤旗」の記事を中心に、政治・経済・労働問題などを個人的に発信。
日本共産党兵庫県委員会で働いています。

出版文化を守りたい 商品総額表示の義務化中止求め署名を集める竹重みゆきさん(30)

2021-03-22 06:54:27 | 文化・芸術・演劇など
出版文化を守りたい 商品総額表示の義務化中止求め署名を集める竹重みゆきさん(30)
国が4月に狙う、商品の総額(消費税込み価格)表示の義務化。大阪市の竹重みゆきさん(30)=書店.出版社経営=は、中止を求めてオンラインで署名を集めています。「出版文化を守りたい」との思いからです。(青柳克郎)

経営する書店に立つ竹重みゆきさん=大阪市此花区(本人提供)

10年前から小さな書店を営んでいます。マニァックだけど面白い、少部数の同人誌や自費出版物などを約2000タイトル(2万冊)置いています。
「シカク出版」という小さな出版社の代表もしており、年1~2冊、新刊を出しています。3年前に出した、各地の団地の給水塔を紹介する本は全国の書店やネット通販で徐々に売れており、増刷も視野に入っています。

全て付け替え
総額表示が義務化されれば、全ての在庫の価格表示を付け替えなくてはならず、大変な手間と経費がかかります。コロナ禍のもと、負担に耐え切れず貴重な本が絶版になったり、存続が危ぶまれる出版事業者が続出したりするのではないかと心配です。また影響は小売
店や飲食店など、広範な業種に及びます。
小さな事業者でも存続できる経営環境を守ってほしい―そう思い、3カ月ほど前から同業者と署名を呼びかけ始めました。昨年、「森友問題」で自殺した元財務省職員の妻が再調査を求める署名を集めているのを目にし、「意見を言うのに、署名という手段があるんだ」と知りました。
現在、集まっているのは7000人分ほど。SNS上で協力が広がり、芸能人や他業種の業界団体からも賛同が寄せられています。

国会に届ける
2月にいったん、署名を日本共産党と立憲民主党に届けました。共産党の清水忠史衆院議員、大門実紀史参院議員は真剣に話を聞いてくれ、「義務化中止へ力を合わせましょう」と激励してくれました。市民の声を、SNSで広げるとともに、署名にして国会に届ける
ことが大事だと感じました。
私にとって、本はつらい時期を救ってくれた存在です。
母は漫画家で、家にはたくさんの絵本や漫画、小説がありました。子どものころ病弱で入退院を繰り返し、家にいることが多かった私は、それらを片端から読みました。おかげで寂しいと思ったことがありません。
デザインの専門学校に通っていたころ、高度経済成長期に建てられた大阪のビルを紹介するミニコミ誌に触れ「こんなユニークな本があったのか」と驚きました。一時、漫画家の夢を追った私は「今度は、面白い本を出す人たちの力になりたい」と、いまの仕事を始めました。
最近はコロナ禍で生じた空き時間を生かし、英語を勉強しています。アメリカのビル専門誌とか面白そうじゃないですか?日本と外国の同人誌など、深くて面白い世界を紹介し合いたい。そのためにも声をあげ続けます。

「しんぶん赤旗」日刊紙 2021年3月17日付掲載


消費税の表示。5%→8%→10%と目まぐるしく変わる税率に、税別表示と税込み表示の併記が認められてきました。
しかし、今年の4月からは税込み表示に統一。
商品の店頭表示は、値札を変えるだけで済みますが、書籍の場合は商品一つひとつの値札を変えないといけない。

非常にコストがかかります。
いまからでも総額表示の中止を。

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