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2017年回顧 海外⑨ 中国共産党大会 習氏に権力が集中

2017-12-24 20:49:29 | 国際政治
2017年回顧 海外⑨ 中国共産党大会 習氏に権力が集中

中国共産党は10月、第19回大会を開催しました。習近平総書記(国家主席)が「中華民族の偉大な復興」実現に向けた新たな長期の国家ビジョンを提示。改定された党規約に同氏の名前を冠した新思想が明記されるなど、同氏の影響力が強まった大会となりました。

「新時代」を強調
大会初日の報告で習氏動は「中国の特色ある社会主義は新時代に入った」と強調しました。2020年に「小康(ややゆとりある)社会」を全面的に実現し、35年までに「社会主義現代化」を基本的に完成させると宣言。建国100年にあたる49年までに「社会主義現代化強国」を築き上げるとしました。「強国」とはトップレベルの総合国力と国際的影響力を有した国で「共同富裕」が実現し、「中華民族が意気高く世界の中にそびえ立っている」とされます。
さらにインターネット規制、宗教や知識層への管理強化など、言論統制につながりかねない方針を打ち出し、中台統一は「中華民族の偉大な復興」実現の必然的要求だと強い決意を表明。外交では、南シナ海の人工島建設を成果として誇り、自らの国益で妥協しない姿勢を強調しました。この長期ビジョン実現の理論的柱とされるのが、習氏が報告で発表し、党規約改定で行動指針として盛り込まれた「習近平による新時代の中国の特色ある社会主義思想」です。



中国共産党の第19回大会で報告する習近平総書記=10月18日、北京(釘丸晶撮影)

個人崇拝の懸念
新規約には、習氏が進めてきた「反腐敗闘争」やシルクロード経済圏構想「一帯一路」も盛り込まれ、「習近平新時代」や「習近平同志を核心とした党中央」など習氏の名前が11回登場し、同氏への権力集中を象徴するものとなりました。大会閉幕の翌日に開かれた第1回総会(1中総)は習氏を総書記に再選。常務委員を含む25人の政治局委員のうち11人が習氏の元部下や同郷、同級生だった人物とされ、人事面でも習氏が大きな権力を握りました。党大会中、習氏への個人崇拝を懸念させる動きも見られました。「賢明な指導者、新時代の改革開放と現代化を建設する総設計師だ」(蔡奇〈さいき〉北京市党委員会書記)など党幹部らから習氏を持ち上げる発言が相次ぎ、北京市内の公園では習氏をたたえる歌を歌う集団も現れました。(北京=釘丸晶)

「しんぶん赤旗」日刊紙 2017年12月24日付掲載


2020年に「小康(ややゆとりある)社会」、35年までに「社会主義現代化」といっても中国は広い国土。
そのすべてに恩恵をいきわたれせるには並大抵ではありません。
それより、インターネット規制などやめて民主化に舵を切るべきでは。

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