「腕を植えて生き直せれば永遠の植物としてあなたを愛す」(東直子)、「図書館にラブクラフトの本借りて炎天の、躁なんですよ」(藤原龍一郎)、「ひら仮名は凄まじきかなはははははははははははは母死んだ」(仙波龍英)…等、古今の短歌99首からインスピレーションを受けた掌編99編+1編の百物語。
哀しく妖しく謎めいた怪奇掌編集。見開き2ページにお話が載り、その最後に短歌が大きいフォントで付されています。
短歌自身がちょっと怖さを漂わせてる作品もあれば、掌編の存在に拠って見方が変わって怖くなる、というのもあり。短いだけに、一作ごとに不思議な余韻が漂う感じで、できればちょっとずつ読みたい部類の本かも。
採られている短歌の方も気になるものがちらほら。
山尾悠子さんの歌も載っていて(「鉄門の槍の穂過ぎて春の画の少女ら常春藤の門より入れり」)、余計に『角砂糖の日』(※山尾さんの唯一の短歌集。入手困難本)が読みたくなりました(笑)。
<13/1/20,21>
哀しく妖しく謎めいた怪奇掌編集。見開き2ページにお話が載り、その最後に短歌が大きいフォントで付されています。
短歌自身がちょっと怖さを漂わせてる作品もあれば、掌編の存在に拠って見方が変わって怖くなる、というのもあり。短いだけに、一作ごとに不思議な余韻が漂う感じで、できればちょっとずつ読みたい部類の本かも。
採られている短歌の方も気になるものがちらほら。
山尾悠子さんの歌も載っていて(「鉄門の槍の穂過ぎて春の画の少女ら常春藤の門より入れり」)、余計に『角砂糖の日』(※山尾さんの唯一の短歌集。入手困難本)が読みたくなりました(笑)。
<13/1/20,21>