黒猫書房書庫

スイーツ多めな日々です…。ブログはちょー停滞中(´-ω-`)

『群衆リドル Yの悲劇'93』古野まほろ(光文社)

2013-01-24 | 読了本(小説、エッセイ等)
勁草館高等学校を卒業した渡辺夕佳は、現在浪人生。ある日、彼女宛に新迎賓館・夢路邸内覧パーティーの招待状が届けられた。恋人である元天才ピアニスト・八重洲家康(イエ先輩)と共に、その建物があるという長野県の矢吹山へとやってきた。
そこに集められた招待客8人は、置かれてる地位や招待状の送り主・名目もバラバラ。
やがて何者かにより橋は爆破され、雪山に孤立することになった夕佳たち。どうやら犯人は、彼らが犯したさまざまな罪の断罪をするつもりであるらしい。
マザーグースの歌になぞらえて次々と殺害されてゆく人々。そして、書き遺される『Y』の文字の意味とは……

雪の山荘で起こった、見立て殺人。おまけにダイイングメッセージつき、という本格要素てんこ盛りなミステリ。
古野さんの作品は、『天帝』シリーズは1冊読んだきりですが、かなりアクが強かった印象だったので、こちらの方はいろんな意味でだいぶ読みやすくなってる気がします。
……それにしても、矢吹山って『月光ゲーム』!(爆笑)。

<13/1/23,24>