黒猫書房書庫

スイーツ多めな日々です…。ブログはちょー停滞中(´-ω-`)

『大きな音が聞こえるか』坂木司(角川書店)

2013-01-09 | 読了本(小説、エッセイ等)
そこそこ裕福な家庭に育ち、何不自由なく暮らしている高校一年生・八田泳。
唯一の趣味はサーフィンだが、他にこれといった目標もなく、平坦な日々を過ごしていた。
漠然とどこかへ旅行に出かけたいと考えていた矢先、海でたびたび出会う<仙人>から、“終わらない波”の存在を聞いた泳は、興味を惹かれる。
折しも、製薬会社に勤める叔父…母の弟…七尾剛が、ブラジルの奥地へ転勤になったという連絡を受けた泳は、件の波がアマゾン河にも起こる逆流現象…ポロロッカであると知り、そこでサーフィンをしたいと思い立つ。
旅行資金を稼ぐ為に始めたアルバイトの数々で、さまざまな人の考え方を知り、さまざまな人と出会った泳。
両親も説得し、いざブラジルへ……

無気力なイマドキの高校生・泳が、ポロロッカでサーフィンをする、という目標を持つ中で成長してゆく姿を描いたお話。
あらすじにまとめると簡単ですが、たびたびカルチャーショックを受け、細かく段階を踏んで成長過程が描写されていて、さながら朝の連ドラのよう(笑)。
若者におすすめかな~。
 
<13/1/7~9>