黒猫書房書庫

スイーツ多めな日々です…。ブログはちょー停滞中(´-ω-`)

『白鳥泥棒 上』エリザベス・コストヴァ(NHK出版)

2013-01-04 | 読了本(小説、エッセイ等)
ワシントンDCにあるナショナル・ギャラリーに展示されていた、十九世紀の画家ジルベール・トマの絵画<レダ>に切りかかろうとし、病院送りとなった男ロバート・オリヴァー……彼は、その才能を嘱望される画家であった。
ロバートの担当であった友人の医師ジョン・ガルシアが匙を投げ、趣味で絵を描くつながりで頼まれた、私立の入居施設ゴールデングローヴで働く精神科医アンドリュー・マーロウ。しかしロバートは最初に話したきり、それ以後何も語ろうとはせず、黒い巻き毛の同じ女性の絵ばかりを描き続けていた。
事態の打開を試みるマーロウは、グリーンヒルで子供たちと暮らす彼の元妻ケイトの元を訪ね、何とか話を聞くことに成功する。
最初は幸せな結婚生活を送っていたロバートとケイト。しかしいつしかロバートは寝る間も惜しんで、絵に打ち込むようになり、しかも同じ女性だけが描かれていることを知ったケイトは、その関係を疑うようになっていったのだった……
ロバートが持っていたフランス語で書かれた古い手紙…伯父オリヴィエと姪ベアトリス・ド・クレルヴァル・ヴィニョの往復書簡の意味とは?

美術館で絵画を傷つけようとした男を担当することになった精神科医が、彼の描く黒い巻き毛の女性の秘密を追うお話。
上巻は、マーロウと過去を語るケイトのパートが主。
上下巻が続き絵になっている装丁が素敵~♪

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