黒猫書房書庫

スイーツ多めな日々です…。ブログはちょー停滞中(´-ω-`)

『残り全部バケーション』伊坂幸太郎(集英社)

2013-01-10 | 読了本(小説、エッセイ等)
父の浮気が原因で離婚することになり、それを機に娘の沙希は高校の寮に入ることになった。
解散する早坂家の最後の家族会議中、父のPHSに「友達になろうよ」とメールが届く。母の後押しもあり、その相手と一緒にドライブに出かけることになった一家。
一方、悪事の下請けをしている溝口と、その下で働く若い男・岡田。その岡田が、突然仕事を辞めると言い出し、それに対し溝口は、適当な番号でメールをした相手と友達になれたら、という条件を出す……“第一章 残り全部バケーション”、
小学四年生の少年・坂本雄大は、父・岳夫からDVに遭っていた。たまたま彼に出会い、背中の痣からそれを察した溝口と岡田は、雄大を助けるべく、ある作戦を実行することに……“第二章 タキオン作戦”、
ある筋からの依頼で女を拉致し、盗んだ車に乗せていた溝口と太田。
その途中、都内のホテルで田中衆議院議員が襲われるという事件が勃発。その犯人を捕まえるためらしい、警察の検問に巻き込まれる。
何とか警察官をやり過ごしたと思ったのだが、その後、ある謎に直面する……“第三章 検問”、
ペンキで壁を塗ったり、ランドセルに印をつけたり、おかしなことばかりして問題児だと思われていたクラスメイトの少年・岡田君。
そんなある日。スパイの父に聞いた話から弓子先生が危険なのかと問うた<僕>に、岡田君は校庭を監視する男の存在と、ペンキの一件の真相を明かす……“第四章 小さな兵隊”、
太田の後、溝口の手下になった高田。
かつて自分の責任逃れの為に、ボスの毒島に岡田を売ったこと後悔していた溝口は、たびたび岡田の思い出話をする。
ある日、溝口は仕事中(当たり屋)に車に轢かれて骨折。新若島病院に入院することに。折しも毒島が同じ病院に入院していることが判明。
彼は何者かに狙われており、脅迫状も届いていたという。襲った犯人が白い車に乗っていたことから、溝口が骨折した原因となった車と同一であるらしいと推測され、その顔を見ている二人は犯人探しを手伝うことに……“第五章 飛べても8分”を収録の連作短編。

裏社会の下層で働く溝口たちの周辺の出来事を描いたお話。
一応悪人ですが、とぼけた雰囲気が憎めない人々なのが伊坂さんテイストだなぁ、としみじみ。
ラストが良いです♪

<13/1/10>