黒猫書房書庫

スイーツ多めな日々です…。ブログはちょー停滞中(´-ω-`)

本なお茶会・その20@真昼造船

2013-01-26 | おでかけ
 今回は悪天候かつ極寒の中、最多人数8名。
 最近はちょっと男性多めですね…(男女比6:2)。
 テーマは『本と音楽』ということで、音楽にちなんだ作品や、音楽を感じさせる本を持ち寄りました。

 わたしは、山白朝子『死者のための音楽』と中田永一『くちびるに歌を』という、どちらも音楽モノで某氏(笑)という共通項の二冊と、これぞ音楽小説という山之口洋『オルガニスト』を(『ムジカ・マキーナ』と迷った末/笑)持参しました。あとから、吉田さんの『78』でも良かったかなぁ、とか思ったり(笑)。
 他の方は、割とノンフィクション系が多かったような。

 本以上に皆が音楽話を語る語る…という内容になり、気がついたら10時半を超えてるという事態に(笑)。


 おやつは、トゥジュールさんの紅茶のロールケーキをいただきました♪



『オルガニスト』山之口洋(新潮社)

2013-01-26 | 読了本(小説、エッセイ等)
ドイツの音楽大学で教鞭を取る“ぼく”テオドール・ヴェルナー(テオ)は、同僚シャンクを通して、音楽雑誌<メリスマ>の記者メルクリンから、アルゼンチン・ブエノスアイレスの教会に突然姿を現したという、天才的な才能を感じるドイツ人らしき謎のオルガン奏者ハンス・ライニヒについて相談を受けた。
それを機に、9年前、ある理由から交流が断絶していたオルガン科のロベルト・ラインベルガー教授に、久しぶりに連絡を取ることにした。
大学時代、ヴァイオリン科で学んでいたテオは、同室なったことがきっかけでオルガン科のヨーゼフ・エルンストと親しくなった。彼は天才的なオルガニストで、ラインベルガー教授の愛弟子であった。
ところがある日、テオが運転していた車の事故により、同乗していたヨーゼフは右半身不随の重症を負ってしまう。完全に元の身体に戻ることは見込めないながらも、治療を続けていたヨーゼフは、入院中に突然彼らの前から姿を消してしまったのだった。
ハンスの演奏を聴くにつれ、ハンスがヨーゼフではないかという思いを抱くようになったテオ。
しかし、熱心だったメルクリンの態度が急に冷淡になったり、教授の様子もどこかおかしい。不審を抱くテオだったが、そんな中である事故が起き……

謎多きオルガニストを巡るお話。展開はミステリ的でもありますが、SF的要素も(ファンタジーノベル大賞受賞作だし)。
文庫版を再読。
単行本版を読んだのもだいぶ前だったので、すっかり忘れてましたが、巻末の解説(瀬名秀明さん)によると三人称からテオの一人称(ぼく)に書き直されてるとか。

<13/1/26>