黒猫書房書庫

スイーツ多めな日々です…。ブログはちょー停滞中(´-ω-`)

『タタド』小池昌代(新潮社)

2007-09-17 | 読了本(小説、エッセイ等)
地方テレビのプロデューサー・イワモトは、東京から車で4時間半かかる海辺にもうひとつの家を持っており、土日はほとんどそこで過ごし、妻・スズコに至っては拠点をほぼ移していた。そこへスズコの元同僚・オカダとイワモトが担当するインタビュー番組に出演している中堅女優・タマヨが遊びにやってくることになり……『タタド』、
50歳を過ぎてサーフィンに凝り始めた夫。そんな彼を息子・時雄と共に浜辺で待つ亜子。しかし夫はなかなか戻らず……『波を待って』、
継いだ家業を辞め、今は無職の緒方はハローワークからの帰り道、かつてのクラスメイト・横山に再会する。編集の会社をしているという彼から手伝いを頼まれ、美術全集のキャプションをつけることになった緒方。その横山の家には、同じくクラスメイトだったサクラダもいて……『45文字』の3編収録。

静かな何気ない日常を描きつつも、そこはかとなく官能の雰囲気が漂う作品でした。

<07/9/17>

『レモネードBOOKS 3』山名沢湖(竹書房)

2007-09-17 | 読了本(漫画)
涼しいところにいきたいという森沢さんを、岩田くんが連れていった場所は……カラーページ『真夏が丘ブックストア』、
部屋の中から同じ本が3冊出て来た岩田くんは、本棚を新しく買おうと決意し……『片付けない作家と西の天狗』、
つきあっていたものの別れ、友達に戻った朝霞と元カレ。そんな彼からつきあっている奴はいるのかと問われ……『気になる部分』、
岩田くんに、教科書を見せて欲しいといわれた森沢さんだったが、その教科書にはらくがきがいっぱい……『らくがきはけさないで』、
会って、別れて、また会って。一人でいても再び恋人と過ごす時間を確信している。そんな関係をどこかで知っている気がしている司書の某嬢は……『彷徨引力』、
12月は本屋さんでの誘惑が多い季節。自分とのデートにかかる時間やお金ももったいないと思っているのではないかと不安になる森沢さんだったが……『賢者の贈り物』、
本好きな少女は、図書室でたくさん本を読む少年と仲良くなり、やがてつきあうように。けれど恋も本も楽しめなくなり……『ストーリーを続けよう』、
岩田くんの高校時代の写真が出て来たことをきっかけに、つきあっていた子がいたことを知った森沢さんは……『すぐそこの遠い場所』、
先日の話がわだかまり、モヤモヤが消えない森沢さんは、思い切って彼の故郷を旅することに……『春にして君を離れ』、
家庭教師をしていた“センセイ”が無事中学に合格し、岩田くんは失業。しかたなく古本屋に本を売りに来るが……『日はまた昇る』、
買い物途中。いつも本屋に立ち寄る岩田くんが、珍しく本屋に立ち寄らないことに不安を覚えた森沢さんは……『重力が衰えるとき』、
天気の良い日、ピクニックに出かけたふたり。手で蝶々を表す森沢さんの動作に、本の開閉を連想する岩田くん……『蝶を夢む』の1+11編収録。

最終巻でした;
もっと続いて欲しかったので、寂しいです~。

<07/9/17>

『伯爵家御用達 1』篠原花那/高殿円(一迅社)

2007-09-17 | 読了本(漫画)
“夢を持っていること”を住むことができる条件としている、青春寮。貴族が経営するというその寮に、5年ぶりに新規入寮者が現れた……飛行機の設計学を習得することを夢に持つ、桜木学人(偽名)である。
寮の住人は、新聞記者・猪岡トオル、女になる事を夢見るオカマの梅宮レイナ、純文学を目指しつつもエロ小説を書いている作家・松蔭八雲、役者志望のホスト・蝶野綺麗児、いろんな事業を手がける起業家・鹿見繁盛、そして管理人の御坊真純といった一癖も二癖もある者達ばかり。
そんなある日、寮の隣の家に住む少女・栗山しのぶの家に泥棒が入り、盗まれた金と風呂敷が学人の元に届けられた。寮生たちは犯人と疑われ、寮存続の危機に……第一話・第二話、
学人を溺愛する兄たちから、ビルを一軒建ててあげる、という手紙が届く。そんな中、鹿見の借金返済の手伝いを兼ねて、人手不足の管理人さんの知人のカフェ・浪漫屋で働くことになった一同だったが……第三話、
赤ちゃんが欲しいと騒いでいたレイナ。ところが、本当の赤ちゃんが寮の門前に置かれて、大騒ぎ。彼らが世話をすることになり……第四話、
学人の実家・桜寮寺伯爵家の兄たち(次男、三男、四男、五男)が、学人をモデルにした小説や隠し撮りした写真が出回っていることに憤り、魔窟から救い出すと息巻いて、寮へ乗り込んできた。そのまま学人は拉致され、実家へ。しかもいつのまにか、菱川男爵家の令嬢・たまきとの婚約が決まっており、明日はその婚約披露パーティーが開かれるという……第五話・第六話を収録。

いまのところは、割とドタバタしたギャグテイストの方が勝ってる感じですが、原作が高殿さんなので、今後はどうなるのか……(笑)。

<07/9/17>

『ツバサ 20』CLAMP(講談社)

2007-09-17 | 読了本(漫画)
“チェスの国”でさくらは、命がけで戦い、ファイを救う。そして残る者たちにファイの行く末を拓し、“夢の世界”へと旅立った。
ファイは、さくらの為、そして自分自身の過去を清算する為に、自らの故郷である“セレス国”に戻る決意をする……

ファイの過去が明らかになりましたが、かなり痛々しくて切ないです~;; 

<07/9/17>