黒猫書房書庫

スイーツ多めな日々です…。ブログはちょー停滞中(´-ω-`)

『神野悪五郎只今退散仕る』高原英理(毎日新聞社)

2007-09-02 | 読了本(小説、エッセイ等)
夏休み前日の朝。中学2年生の夕凪紫都子は、舌の長い謎の男に遭遇する。
終業式を終え、帰宅した紫都子は、夏休みの間、偲原に住む母方の祖母・蕗の別宅に遊びに来ないかと提案される。その別宅とは、お化けが出ると噂の“黒間屋敷”と呼ばれる、大きな古い屋敷。
しかも祖母に、朝の出来事を話すと、どうやら彼は祖母の知る“舌長さん”という妖怪らしい。
結局、恐がりな3つ下の妙子と共に、屋敷で過ごすことになった紫都子。そんな彼女たちの前には次々と妖怪が現れる。それは妖怪たちの課した試験で、それに合格した紫都子は、祖母がかつて対決した妖怪について、そしてその際にした約束について聞かされることに……

少女の夏休み、妖怪風味…といった感じ(笑)。
『稲生物怪録』(タイトルは、同内容の稲垣足穂の『山ン本五郎左衛門只今退散仕る』に)由来したお話のようです。
おもしろかったのですがちょっとあっさりし過ぎな気がしなくもなかったりするので、個人的にはもうちょっと厚みが欲しいかなぁ。

<07/9/2>