黒猫書房書庫

スイーツ多めな日々です…。ブログはちょー停滞中(´-ω-`)

『道具屋殺人事件 神田紅梅亭寄席物帳』愛川晶(原書房)

2007-09-13 | 読了本(小説、エッセイ等)
寿笑亭福の助は、寿笑亭福遊の弟子で二つ目の落語家。彼は、かつて山桜亭馬春を師として仰いでいたが、馬春は3年前に脳血栓で倒れて後、療養の為、館山のマンションに引きこもっていた。そんな元師匠の元を訪れるという彼に連れ出された妻・亮子。福の助は、馬春に『黄金餅』の稽古を付けて欲しいという。無茶とも思える、その願いにはある理由があった。一方、神田の寄席・紅梅亭では、高座の最中、扇子の中から、血糊のついたナイフが見つかるという事件が起き……『道具屋殺人事件』、
兄弟子・福太夫の策略により『らくだ』に新しいサゲを考えることになり、悩む福の助。そんな中、彼の弟弟子で元ホスト・桃屋福神漬の身辺を調べる探偵に話しかけられた亮子。かつて彼が交際していた女性・路恵が行方不明で、その件に福神漬が関わっているのではないかというのだが……『らくだのサゲ』、
福の助の元弟弟子で、今は違う師匠の元にいる万年亭亀吉が、下ネタの噺ばかりを高座にかけると席亭から相談された亮子。亀吉自身に忠告するが怒られ、福の助にも怒られて気まずい雰囲気に。そんな中、亮子が事務職員として働く高校の落語好きの国語教諭・倉本重雄から自らにかけられた詐欺の疑いを晴らす為、寄席で先日倒れた噺家・小喜楽が『壺算』が演じられた日が知りたいと頼まれるが……『勘定板の亀吉』の3編収録の連作短編集。

主に寄席を舞台にしたミステリ。
落語についてもいろいろ楽しめて、とても興味深かったです♪(『らくだのサゲ』に出てきた、ああいうアレンジとか/笑)
是非続編希望v

<07/9/13>