作家であるリコは、近世日本文学を研究しているアメリカ人・スマイスと知り合い、その関係を深めていく。
スマイスが研究しているのは江戸時代の国語学者・富士谷成章とその息子・御杖、漢学者で哲学者・皆川淇園。それを研究するきっかけとなったのは、詩人であった彼の大伯父と交流のあった明治の作家・渋谷緑堂からの手紙に残されていた謎の言葉であるという。
さらに、駆け落ちした後“若くなる病気”になって戻っていたリコの母の話、ビルマで収容先から脱走したリコの祖父が迷い込んだ世界を移動する話、リコが研究していたイギリス庭園の話……それらの話の断片55編から構成される物語。
さまざまに枝分かれしながら語られていくエピソードによる、ジグソーパズルのような、パッチワークのようなお話。
試みはおもしろかったし、結構好みかなと思いつつも、何故かあまり乗り切れない感じもあり…。読むタイミングの問題?
<07/9/5>
スマイスが研究しているのは江戸時代の国語学者・富士谷成章とその息子・御杖、漢学者で哲学者・皆川淇園。それを研究するきっかけとなったのは、詩人であった彼の大伯父と交流のあった明治の作家・渋谷緑堂からの手紙に残されていた謎の言葉であるという。
さらに、駆け落ちした後“若くなる病気”になって戻っていたリコの母の話、ビルマで収容先から脱走したリコの祖父が迷い込んだ世界を移動する話、リコが研究していたイギリス庭園の話……それらの話の断片55編から構成される物語。
さまざまに枝分かれしながら語られていくエピソードによる、ジグソーパズルのような、パッチワークのようなお話。
試みはおもしろかったし、結構好みかなと思いつつも、何故かあまり乗り切れない感じもあり…。読むタイミングの問題?
<07/9/5>