黒猫書房書庫

スイーツ多めな日々です…。ブログはちょー停滞中(´-ω-`)

『ずっとお城で暮らしてる』シャーリイ・ジャクスン(東京創元社)

2007-09-09 | 読了本(小説、エッセイ等)
かつて毒殺事件が起きた資産家の一族・ブラックウッド家。
その生き残りである、少女メアリ・キャサリン(メリキャット)とその姉のコンスタンス(コニー)、そして2人の伯父であるジュリアンの3人は、村人から忌み嫌われ、外界との接触も最低限に止め、じっと屋敷に引きこもり、生活していた。
しかしそこへ、今まで姿を現したこともなかった従兄のチャールズが来訪し、彼女たちの世界に変化が……

メリキャットたちの狂気に沈む世界よりも、人々の無自覚な悪意の方により、怖さを感じます。
閉じている世界のイメージは、何となく谷山浩子さんの『歪んだ王国』を連想したり。

<07/9/9>