黒猫書房書庫

スイーツ多めな日々です…。ブログはちょー停滞中(´-ω-`)

『海辺の博覧会』芦原すなお(ポプラ社)

2007-09-14 | 読了本(小説、エッセイ等)
1959年の夏。小学4年生だったぼくの育った海辺の町で、博覧会が開催された。いつもの海辺の遊び場に作られた小屋にもぐりこんだマサコ、トモイチ、アキテル、フミノリ、そしてぼくは……『第一章 海辺の博覧会』、
その年の10月…お祭りの月である。お祭りが開催される神社に登る石段の脇にある、広場の奥には“ヘビ娘”の見せ物小屋が立つが、やがて肝心な娘が行方不明に……『第二章 ヘビ祭り』、
1960年、時は栃若時代。ぼくたちも相撲に夢中になる。トモイチはおでん屋・ごけ屋の娘に恋をして……『第三章 青いことり』、
第十七回オリンピックが開催された年。ぼくらは、知り合ったゴクちゃんというおじさんと知り合い、彼の提案で、走る子供たちを馬に見立てた競馬を開催することに……『第四章 子ども競馬』、
ぼくらの市の市議会議員の補欠選挙が始まった。立候補したのは5人で、そのうちの2人は小町さんとヤブ医者の塚田先生。当選するものの前に現れるという“選挙犬”とは……『第五章 選挙犬』、
1961年。市制七周年記念大運動会が催されることになり盛り上がる町。そんな中、年中町を巡回していた片山のじいちゃんが亡くなり……『第六章 ごきげんよう』、
1961年。小学校最後のの夏休み。ベルリンの壁ができた話を聞いたぼくは、皆で早速ベルリンの壁ごっこで遊ぶ。マサコが子供会の水泳大会の開催を告げ、その大会の為に練習を始める……『第七章 あれーじょお!』の7章構成。

昭和30年代の四国を舞台にした、少年たちの日常を描いた作品。
まだわたしは生まれていませんが(笑)、何となくノスタルジックな気分になるお話でした。

<07/9/14>