篠川賢さんから、「古代氏族研究叢書」の第1冊、『物部氏の研究』をご恵送いただいた。物部氏でこれほど、と思うほど大部で精緻な書物である。恐らくはこのシリーズで始まってゆくであろう、氏族編成論再検討の方向性も示されている(このところ新しい論文の出なかった、〈ウジ〉の概念をめぐる激震が予想される)。この水準を前提に取り組まねばならないと思うと、身が引き締まる。
秦氏を任されたぼくの役割としては、まずは加藤謙吉さんの『秦氏とその民』の、少しでも先へゆくことが大事だ。加藤さんが語っていない「葛野秦氏がなぜあの地を本拠としたのか」という問題については、少々腹案がある。平安時代以降の秦氏のありようについても、いろいろ補足をしなければならないだろう。とにかく、やるべきことは山積している。
巻末のラインナップに掲示されてしまっているので、もはや喉元に刃を突きつけられた感じだ。雄山閣からは2年以内にといわれているのだが、現在のように常時5本以上の〆切を抱えている情況では、とても本を書くようなまとまった時間は作れない。一日に少しずつでも書き進むような習慣を身に付けなければなるまい。前期特講(本の執筆を想定して行った)のレジュメを文章化する作業から始めているので、何とか来年の夏休み明けには脱稿できるようにしたいものだ。
秦氏を任されたぼくの役割としては、まずは加藤謙吉さんの『秦氏とその民』の、少しでも先へゆくことが大事だ。加藤さんが語っていない「葛野秦氏がなぜあの地を本拠としたのか」という問題については、少々腹案がある。平安時代以降の秦氏のありようについても、いろいろ補足をしなければならないだろう。とにかく、やるべきことは山積している。
巻末のラインナップに掲示されてしまっているので、もはや喉元に刃を突きつけられた感じだ。雄山閣からは2年以内にといわれているのだが、現在のように常時5本以上の〆切を抱えている情況では、とても本を書くようなまとまった時間は作れない。一日に少しずつでも書き進むような習慣を身に付けなければなるまい。前期特講(本の執筆を想定して行った)のレジュメを文章化する作業から始めているので、何とか来年の夏休み明けには脱稿できるようにしたいものだ。