CLASS3103 三十三組

しがない個人ホームページ管理人の日記です。

【読書】ジェフ・ベゾス 果てなき野望

2014-07-22 21:09:31 | 読書感想文とか読み物レビウー
ジェフ・ベゾス 果てなき野望  著:ブラッド・ストーン

アマゾンの創始者であるジェフ・ベゾスと、
アマゾンドットコムを描いた半生記でありました
重たい、怖い、凄い
あれこれ、思わされたわけであります

なんだかんだと、こういうシリーズとして、
ジョブズ、ザッカーバーグと読んで、
ここにきて、ジェフ・ベゾスという偉人なわけですが、
まぁ、誰も彼も成功しているし凄いんだろうけど、
今回のベゾスに関しては、それまでと
明らかに毛色が違うのに驚きました
怖いといったらいいんだろう、凄すぎる、
天才というそれこれでは表せない、危険な人物であります

徹底した合理主義者という言い方が当てはまるのかも
そう思われるエピソードが山盛りでありましたが、
この人の魅力というのではなく、
この人が作っているアマゾンドットコムというサービス、
これがどれほど化け物なのかというところが
この本の焦点でありました
かなりアマゾンに対して好意的に書いているんだろうに、
その凄惨さというか、怖い部分が物凄くて
辟易というか、まぁ、働きたくないなと
思わずつばを飲むほどでありました

ブラック企業なんて、可愛らしいそれとは異なる、
まさに企業という化け物でありまして、
その力というか、推進力、行動力、攻撃力
これらがずば抜けていて、恐ろしいなんてものじゃない
そりゃ、敵が増えるわけだと思うほどであります

敵というのもさることながら、
そうでありながら、強く、大きくなっていく根底に、
実際、価格が下り消費者が得をしている、
と、詭弁じゃないのかそれと思うほど、
正しいのか、ともかく、他者にイノベーションを押し付ける
そういった商売の仕方が、枚挙に暇がないほど
あれこれ書かれておりました、
普通に不当廉価とかじゃないのかと
そう思うような、赤字を気にしない生き方とか、
マーケットに入るため、焦土作戦をかける様だとか、
絞り上げて、用がなくなかったら捨てる様だとか、
本当、物凄い酷いなと思わされるんだが、
ある意味で、長く携わらないで、短期間、
使い捨てられることをわかったうえで挑む
そういう人には、大変向いた企業なのかな、
また、そういう友達が大好きな人物なんだろうかな
そう思わされたりしたのであります

たぶん、凄い優秀な人は得がたいものの、
その人がいなくても、必ず次のその人のような何かが
絶対にやってくるという信念のようなものがあるのか、
ともかく、その恐ろしさというのが
物凄く伝わってきて、恐ろしい本を読んだと
楽しかったと、満足顔で言えるほど
消化はできないが、興味深い本でありました